二日間あれこれと「つまずき」同じことを三回も入力したり、途中で動けなくなったり、さんざんな目にあいながら、最後に送信までたどりつけた。市販のソフトもあるようで、国税庁のシステムには欠陥があるのではないかと、本気でそう思った時間もあった。
はたして、このシステムでちゃんと申告ができる人がいないのではないかと疑ったりもした。成功した今は、システムはよくできていることは認めるものの、自分が足をすくわれたと思った部分については、親切ではない、あるいは配慮がたりないシステムという印象は、今でも持っている。
それは、データーの保存のことから始まる。保存の時期を適切なときにやらないといけないことである。中断する前に、一旦保存しないと、そこから、継続して元に戻ることができないことである。
元へ戻ろうと、いろいろそこで試行錯誤して、時間と労力を使うのだが、結局はどうにもならず、最初から入力をし直すほかないと覚悟を決める。まず、その覚悟を決めるがつらいのである。結局は、保存しない限り、その場面には戻れない、ということがはっきりすれば、いいのであるが、それが認識できないうちは、このシステムを使い最終まで行くことは、おそらくできないのではないだろうか。
確認のために印刷を要求される場面で、保存しないままで、そのまま印刷などしてしまうと、中断ということになるのか、その続きの入力ができないのである。印刷の前に、保存しなければならないことが重要である。これさえすれば、何度も入力する必要はなかったのである。
印刷が中断となることを示して、ここで保存が必須であることを表示すべきだし、このあたりが不親切なのである。これがわかって、私の場合は、最初の最初に戻って、入力し直し、結局なんとか成功したものである。
わかってからは、短時間で最後の送信までいき、申告は終わった。書類を添付する必要もなく、在宅ですべては完結したので、すんだ今は、便利さを実感できる。
だが、途中で、ヘルプデスクの電話番号もでてきて、これは助かったと思っても、これがいつも話し中になっており、なんどかけなおしても無駄で、この電話はつながらないようにできていると、判断した。この覚悟を決めるのにも時間を要した。これが、ちゃんと機能していたら、もっと短時間で成功していたと思える。ともあれ、ストレス満載ではあったが、成功した今となれば、すべては小さいことと思えるのが、不思議である。
やはり、こういうシステムは徹底的に親切であるべきだと思うが、そうなると、市販のソフトの売れ行きに影響があるかもしれない。そんな配慮があるかどうかは不明だし、今後、システムはまだまだ改善されるのかもしれない。
やっと、e-Taxを使えて、ようやく時代の波にのれたような感覚がある。せっかくのマイナンバーカードとパソコンで読み込むカードリーダーを持っているのに、これを生かせなかったのが、すべてを生かすことができた満足感があることは、今回の大きな成果であった。