話し方は、人それぞれである。橋下大阪市長、維新の会代表は、率直かつさわやかな弁舌で、今、どんどんその勢力を増しつつある。
大阪市議会も予想されていた抵抗勢力とならないかもしれないという。彼の行き着く先はどこなのか。経済的にどうやって、大阪を元気にし、日本を元気にしていくのか。彼には、はっきりした道筋の全部が見えているようなのだが、それはまだ、大阪府民市民の共通認識になっているとは思えない。
だが、その話し方は、生きている。彼は、信念をもって、語っているようにみえる。
昨日、NHKの解説委員の何人かが集まって、時評を展開していた。その話し方こそ、まさに解説であり、強力な意思というものは感じられない。為政者ではなく、「解説」者なのである。
なんという魅力のなさ。これでは、生きている当事者とはいえない。政治家を動かし、国民を動かし、前を向く動きを出していく力になるんだという意気込みがほしい。
NHKのキャスターには、中立、不偏不党をタテマエにしながら、あけすけに、自民党に肩入れするモノもいる。当面の権力者にすり寄るのが、権力に近い者の習い性とはいえ、その姿は醜い。
その成り立ちから、国民のために努力しないとNHKの存在価値はない。橋下大阪市長の動向は、各界各層へと影響を与えつつある。彼の、真意の全貌を、知ることはまだできないが、その姿勢、勢い、エネルギーには大いに注目したい。