いくら大きな力を持っていると言っても、大統領がすべてを決められるわけではない。だが、その意思は、大きな力、影響力を持っている。
オバマの評価は、アメリカではあまり高いとはいえないらしいが、それでも、戦争を拡大させなかったことや、キューバとの国交回復、オバマケアの導入などなど、そして、銃規制への挑戦といい仕事をしてきていると思う。
だが、徹底的ではなく、どの層にも不満感が残っていると言われる。人種差別意識が、人気を今ひとつ盛り上げなかったのかもしれないと、共和党支持のケント・ギルバートが言っていた。
今度の大統領選挙での様子をみると、サンダースはまともとして、彼が大統領になってその政策を実行するとなれば、まさに政治革命だから、銃社会のアメリカで、暗殺されずにすむのかという危惧を覚える。
そして、トランプなど論外だと思える人間が、人気を得て、共和党の候補になりそうな勢いであることが、アメリカの病根の深さを思い知らされる。あるいは、これが正直に人類社会の実態を示しているということかもしれない。