フランスの社会保障制度を、放送大学で齧りだしている。日本とは比べ物にならない、「連帯」の積み重ねがあって、さすがと思わせられる。政権が変わっても、簡単にその連帯の構造、制度は変わらない。分厚い国民の連帯意識、行動、が生きている。
自分のことばかり、本音は、そこにある、貧しい日本の富裕層とは違う。まだまだだなあ、と思わざるを得ない。そういえば、最近はフランス映画など見ない、というか、上映していない。こういうフランス文化を日本の富裕層が恐れているのだろうか。
一人ひとりが生きていくうえで、どうしても、助け合わなければやっていけないのは当然のことであるが、それを現実に実行できるかどうかが、問題である。フランスの、福祉制度といっても、簡単ではない。複雑であり、多様であり、公的、私的、自主的な組織が絡み、連帯意識、考え方の水準が高い。
アソシアシオンとよばれる自主的組織に、国民の4割が参加し、8割の人が関係しているという。これには、驚いた。日本も大災害を契機として、ボランティア活動が活発になってきているが、日常生活において、本当に生きた助け合いが行われるような態勢ができるようになりたいものである。