本当にできた人がいて、良くしてもらった、という体験を多くの人がしていると思う。いつもではないにしても、自分自身も誰かの役に立てたという思いをした人もいるだろう。
一方では、この人でなし!と言いたいような人も知人にいるかもしれない。思い起こせば、いじわるをされたり、いじめられた人もいるだろう。
だが、全体としては、人類は問題をかかえながらも、なんとかうまくやってきたのではなかったか。少なくとも、全体としては、良くなる方向へ歩みを進めていると思ってきたが、最近の出来事をみるとき、それは甘いかもしれないと思い始めている。
いつ人類が消えたとしても、それはまったく不思議とは思えない。さもありなん、と思える。ロシアの状況、北朝鮮の状況、中国の状況、アメリカのトランプ氏の言動など聞いていると、人類が今の今、滅びても当然と思える。
ニュースを見ていても、トランプ氏に同調する人々たくさんいて、歓声を上げているのを聞くと、がっくりする気分である。
こちとらは、まぎれもない後期高齢者となり、病院通いが頻繁になり、もうあまり先がないのであるが、これからの人々のためにも、現役世代がもうちょっとしっかりしてくれないかと思う。
人が生きるに際して、世のため人のためと思いつつ、個々人が努めるならば、必ず世の中良くなると思っている。
そうは思えぬ人々がいて、苦しい思いをしたり、怒りにふるえていたり、悲しみのどん底にいるかもしれない。自分の国がこんな現状であることが許せない、とか、もっともっと強くなければと思ったり、そのためには、自国民の苦しみとか、命とかは、どうでもいいという、とんでもない指導者があちこちにいる。
アメリカでも、選挙制度に難癖をつけ、議会に民衆を押し寄せさせたり、人の話は聞かない、マスコミはフェイクだ、と困った人物がいて、これがまた人気があるという。
これが歴史を積み重ねてきた人類の現状である。とんでもない時代を迎えている。さわやかに正しいことは正しい、となる世の中にならないものか。
現状は、いかにも人類の程度が低すぎる。これでは、いつ人類が滅びてもおかしくないし、滅びるのが当然と言わざるを得ない。現状では、仕方がないことだ。