ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『タッチ』

2005-07-23 10:36:41 | 新作映画
-----『ウォーターボーイズ』に始まり『ロボコン』
『スウィングガールズ』、そして『タッチ』。
秋の東宝の青春映画って、すっかり根づいたよね。
「うん。でも今回は原作もの。
しかも80年代に連載されたコミックの映画化。
一見、過去の作品のように見えるけどアニメにもなったし、
その後もコンスタントにアニメスペシャルが作られている。
ヒロインの南を演じる長澤まさみは『セカチュー』で人気だし、
達也と和也を演じるのは斉藤祥太に慶太。
こちらもTV「王様のブランチ」にレギュラー出演。
役者陣を見た限りでは、けっこう売れる要素がそろっているんじゃないかな。
物語の方も、双子の兄妹と、そのとき同時に生まれた隣家の女の子の
ピュアな愛と青春の物語ということで、好感度も高い」

-----映画としてはどうだったの?
監督は『ジョゼと虎と魚たち』の犬童一心だよね。
「いま旬の監督だけに、どんな風に映画化するのか、
興味深く観ていたんだけど、意外とオーソドックス。
良く言えばウェルメイド、悪く言えばサプライズに乏しい作品だったね」

-----確か野球の決勝シーンがハイライトだよね。
(※ネタバレ注)
「このような原作ものだから、
それを裏切らない限り、ストーリー的なネタバレというのはほとんどないわけだけど、
見どころは九回裏の達也と新田明男の三球勝負。
これが一球一球ごとに違った表現法で、なかなか魅せてくれる。
二球目は周囲を真っ暗に、人物とボールだけが浮かび上がるという手法の映像。
三球目は『炎のランナー』以来、スポーツ映画の定番となったスローモーションだ」

-----俳優たちの演技はどうだったの?
新旧入り交じっているみたいだけど。
「巧いなあと思ったのは風吹ジュン。
母親の微妙な心理を、ちょっとした表情の変化で表現。
それこそ自分の顔の皺がもたらす効果さえ知りつくしているみたいだ。
あと、若手ではキャッチャーの孝太郎を演じる平塚真介と
新キャプテンの黒木を演じる上原風馬が印象に残ったね。
犬堂監督は、彼ら若い俳優の演技指導に冴えを魅せている」

-----やはり『死に花』は彼向きではなかったわけだ。
「まあ、それは言わない約束ということで...」
(byえいwithフォーン)

※だれもが知りたがってる度人気blogランキングもよろしく

☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)index orange
猫ニュー