ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『デッド・サイレンス』

2008-01-18 21:30:37 | 新作映画
(原題:Dead Silence)

-----これって、腹話術をモチーフにした映画だよね?
「うん。ぼくなんかは
腹話術と聞いてリチャード・アッテンボローが監督した
『マジック』を思い出したな。
あれは若き日のアンソニー・ホプキンスが主演。
とてもよくできたサイコ・スリラーだった」

-----これもそんな感じがするけど?
「う~ん。『ソウ』シリーズの
スタッフが手がけただけに、
どちらかというとホラ-だね。
終わった後、宣伝の人は『楽しかったでしょ?』
なんて言っていたけど、
どうしてどうして。
最初のうちは“観なきゃよかった”と思ったくらい怖かったね」

-----どういうお話ニャの?
「じゃあ、ストーリーを簡単に。
若い夫婦のところに誰からか大きなトランクが送られてくる。
その中には、腹話術用の人形。
ぼくはてっきり、この後の展開が
密室ホラーで、じわりじわりかと思ったら、
なんと、あっという間に妻の方が惨殺されてしまう。
警察は夫を疑うわけだけど、
夫はその人形が怪しいと、トランクを調べ
それが自分の故郷から送られてきたことを突き止める。
実は、実家には強権的な父親が住んでいて、
主人公は彼との折り合いが悪い。
ところが、その父親もいまは車椅子姿に。
横には3番目の妻が付き添っていて
なんと、お父さんは改心したという。
しかしそんなことには耳を貸さずに、事件の謎を調べ始める主人公。
その前に明らかになったのは、
この地にまつわるおぞましい過去だった…。
ま、ここくらいでいいかな」

-----ふうん。もっと聞きたい気もするニャあ。
その過去とやらには、腹話術師が絡むんでしょ?
「そう。
それも女のね。
この映画、実は、ある驚きの結末が待ち構えている。
これはぼくには、まったく読めなかった。
もちろん、どんでん返しの映画がいいとか、
そういうことを言うつもりはないけど、
この映画が上手いな、よくできているなと感心させられるのは、
その“衝撃の結末”に向って
すでにクレジットタイトルにおいて
見事な伏線が張られているところ。
もちろん、腹話術の人形そっくりに殺された死体を始め、
ビジュアル的にも見どころは多いけど、
やはりこの“伏線”の張り方が最高だね」

-----ニャに、ニャに。その“伏線”って?
「う~ん。
さすがにこれは、そのヒントも教えられないな。
その代わりに映像的見どころをいくつか。
(1)町の案内の看板が実景に変わる
(2)画面手前に年老いた葬儀屋、奥にその子供時代
(3)少年が降りていく階段が、実際にはありえないほど急で深い
こういうところを注意して観ると、楽しさ倍増だよ」

-----あれっ。“楽しい”って言ってる(笑)。


        (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「腹話術の人形って、気持ち悪いニャ」もう寝る

※ちょっとCM。ドラマ仕立てです。(画像をクリックしたらスタート!)
「寒い家」


※怖いけど、上手い伏線だ度

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画像はアメリカ・オフィシャル(ダウンロードサイト)ウォールペーパーより。