ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『ライラの冒険:黄金の羅針盤』

2008-01-16 11:46:26 | 新作映画
(原題:The Golden Compass)

----これはフォーンも観たいニャあ。
“ダイモン”と呼ばれる動物の形をした
守護精霊が出てくるんだよね。
「うん。
このお話ははね一種のパラレルワールドもの。
全体のイメージとしては
イギリスのレトロフューチャーって感じになってる。
舞台はオックスフォードの街。
そこで子供たちが何者かにさらわれ
恐ろしい実験が行なわれているという噂が流れる。
そんな中、ジョーダン学寮に住むライラ(ダコタ・ブルー・リチャーズ)は
叔父のアスリエル卿(ダニエル・クレイグ)が
北極で撮ったダストの映像を学寮長や教権たちに見せながら
その説明をしているのを盗み見する。
このダストというのは、他の世界と繋がっているんだ。
この世界はおろか宇宙の支配を狙う教権たちは
その存在を世間に知られまいとする。
そんな中、
ライラは学寮長から渡された黄金の羅針盤を手に、
子供たちを助けに行く----
ざっと、こういうお話かな?」

----あらら。じゃあ、そのダイモンはどう絡むの?
「ダイモンというのは、人間の奥底にある魂が
肉体の外に現れたもの。
いわば分身だね。
だからダイモン同士が戦ったりすると、
本人まで痛みを感じる」

----ライラのダイモンは?
「パンタライモンのことだね。
基本はオコジョ。
でも子供の頃は、まだその形が定まらなく、
でも屋根の上では
キャットウォークできるようにアメリカンショートヘア。
他にも鳥になって盗まれそうになった羅針盤を窓の外へ…。
ほんと忙しいよ。
ぼくはこれを観ていてポケモンを思い出したね。
言葉が喋れるピカチュウって感じ。
ライラに注意したり、たしなめたり」

----ライラより賢いんだ。
「うん。そこがこの作品の特徴の一つ、
ライラは決して優等生じゃない。
嘘をつくのがとてもうまく、
それが自分だけでなく周囲も助けたりする。
ダコタ・ブルー・リチャーズって、
ちょっといじわるそうな顔をしているけど、
そこがハマっている」

----ふうん。ところでこの映画、
予告編なんかで大きなシロクマとか、
よく見かけるみたいだけど…。
「あれはね。北の地に住む鎧熊族の王。彼らはダイモンを持てない。
その代わりに、空から落ちてきた星から鉄を取り鎧を作るんだ。
ライラを助けるイオレク・バーニソンは元鎧熊族の王。
人間に騙されて鎧を奪われているところをライラが助けたことから
恩返しに彼女と行動を共にするんだ。
声は、なんとイアン・マッケランだよ」

-----へぇ~っ。じゃあライラの味方になるんだ。
他にも味方はいるの?
「うん。
『007/カジノ・ロワイヤル』でのボンドガールのイメージも新しいエヴァ・グリーンが
セラフィーナ・ペカーラという魔女族の女王に。
テキサス州の気球乗りリー・スコーズビー。
これはサム・エリオットが扮しているんだけど、
ほんと雰囲気がピッタリ。
そうそう、彼のダイモン、野ウサギのヘスターの声はキャシー・ベイツ、
パンタライモンの声はフレディ・ハイモア。
アスリエル卿のダイモン、ステルマリアの声はクリスティン・スコット・トーマス」

-----スゴい豪華な顔ぶれだニャあ。
あれっ、ニコール・キッドマンは?
「あらら。大事な人を忘れていた。
ライラを引き取りたいと現れるコールター夫人。
しかし、その正体は……。
この映画、ここ二三年、冬に現れた
“なんちゃってファンタジー”に比べたら、
圧倒的によくできている。
でも、そのオモシロさの質は『X-MEN 2』どまり。
次々と起きる手に汗握る冒険を最新SFXで見せきったって感じ
『ロード・オブ・ザ・リング』のような感動にまではいかない。
まあ、これは仕方ないかもね」



(byえいwithフォーン)

フォーンの一言「でも、やはり観てみたいニャあ」ぱっちり

※原作は“カーネギー・オブ・カーネギー”だ度

人気blogランキングもよろしく

☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)index orange
猫ニュー 

画像はアメリカ・オフィシャルより。

※ちょっとCM。けっこう凝ってるかも。
(画像のどこでもクリックしたら動画が観られます)

キスミント