ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『映画 クロサギ』

2008-01-31 22:13:29 | 新作映画
-----この映画って、もともとはテレビのドラマだったんでしょ?
「うん。でもそれを言うなら、最初はコミックだね」
-----じゃあ、設定を知らないと
分かりにくいんじゃニャい?
「ほんとうはそうだね。
まあ、でもこの映画を観る人は、
その大半がコミック、もしくはテレビを知っている人。
だから大丈夫とは思うけどね」

-----でも、えいは
テレビについてはまったく知らなかったわけだよね。
「うん。中にはぼくみたいな人もいるかもしれないし、
簡単に設定を話しておくかな。
主人公のクロサギ、こと黒崎(山下智久)は
かつて詐欺の被害に遭い、家族を失っている。
彼は、奪われた人生を取り戻すために
詐欺師のみを騙し撃つ“クロサギ”となった」

-----ちょっと待って。そのクロサギってのが、
まず分からニャイ。
「人を騙して金銭を奪うのがシロサギ。
異性の心と体を弄ぶのがアカサギ。
そしてシロサギとアカサギのみを喰らう
史上最凶の詐欺師がクロサギってわけ。
ほんとうに、そんな言葉があるのかどうかは知らないけどね」

-----は、はあ~っ。
でもクロサギはどうやって、
その他の詐欺師の情報を知るわけ?
「彼は、桂木(山努)から
その情報を買ってるんだ。
実はこの桂木は
黒崎の父親を嵌めた詐欺のプランを立てた人物でもある。
で、このあたりがぼくも含めて
テレビを観ていないと分かりにくい。
なぜ、敵と手を組んでいるのか?
最後の方で御木本(岸部シロー)が姿を少し見せ、
どうやら彼が黒崎の父親を詐欺にかけた直接の人物ということが
分かる仕組みにはなっているけど、
やはりこれはテレビを知らないとね…。
あっ、映画では、桂木にみんなが惹かれるわけの説明もあったな」

----ふうん。じゃあ、物語も分かりにくかったりして…。
「いや、一応テレビからは独立した物語となっている。
今回のクロサギの最大の標的は
倒産詐欺の仕掛人・石垣(竹中直人)。
そしてその餌食となる被害者役に大地真央、飯島直子。
彼らは、このドラマだけのキャスティング。
そしておそらく、これはテレビのファンに向けてと思うけど、
加藤浩次、市川由衣らも続けて出演。
でも、二人の出番は堀北真希も含めて少ない。
テレビ、そして映画両方で顔を多く見せているのは
山努の他には、
哀川翔、奥貫薫くらいじゃないかな」

----ニャんだか、キャストの話ばかりだニャあ。
「うん。だってさっきも言ったように
この映画は最初から
その観客をテレビでのファンに想定しているからね。
映画の出来うんぬんというのは二の次と思う。
たとえば、
シーザーとブルータスのエピソード、
シェイクスピアの引用などが
至るところに散りばめられていて、
ぼくなんかは、それをクドく感じてしまうんだけど、
元からのファンにとっては
それも納得いくものなのかもしれない」

----だから、中身に深く入らずに
アウトラインの紹介にとどめているってワケだニャ。
「まあ、この『ラムの大通り』はもともと
批評をするところではなく
新作映画の見どころをフォーンに話すサイト。
今回はこの紹介方法が一番いいと思うんだけどな」


        (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「でも、どっちにしろこのドラマ知らないからニャあ」もう寝る


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