ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『歓喜の歌』

2008-01-23 21:50:20 | 新作映画
-----これって、ベートーベンの「第九」のこと?
「うん。『第九』って日本では
いつしか大晦日恒例の行事になったよね。
1984年には大阪で『一万人の第九』コンサートが開かれ、
その頃から、参加者がグッと増えたみたい。
歌の内容としても、新しい年を迎えるのにふさわしいしね」

-----でも、そんなに増えちゃうと、
会場を押さえるのが難しそう。
「そういうこと。
この映画では、まさにそれがきっかけとなって
物語が進んでゆく。
市の文化会館の主任が
セレブな本格派の『みたまレディースコーラス』と
結成間もない『みたま町コーラスガールズ』という
二つのママさんコーラスを大晦日にダブルブッキング。
さあ、どうなるってお話」

-----一緒にやればいいじゃニャい?
「いやいや、片方は結成20周年の記念コンサート。
もう片方は初めてのお披露目。
実力に格段の違いがある。
それに、客席の問題もある。
チケットは両者とも売り切っている。
しかもホールの席は固定されているから
簡単に増やすことはできない」

-----うわあ。それじゃあ解決策はなさそうだニャあ。
スゴいシナリオを考えついたものだね。
「実を言うと
これは、当代随一のストーリーテラーと言われる
立川志の輔の新作落語が基になっているんだ。
そこに、主人公の主任が外国人ホステスに入れあげて
とんでもない借金を背負っているという
映画独自の新たなエピソードを注入」

-----ふうん。落語だったのか。
それじゃあ、俳優たちは大変だ。
主人公は誰が演じているの?
「小林薫。
嫌なヤツだけど憎みきれない。
この微妙な、さじ加減を見事に演じているよ。
ヒロイン役には、映画主演は久しぶりの安田成美。
そして伊藤敦史、由紀さおり、浅田美代子。
他にも藤田弓子、根岸季衣、筒井道隆など
監督・松岡錠司の過去の映画に出た人たちが脇を固めている。
やはり、こういう映画は
お互いに気心が知れていないと難しいからね」

-----映画はどうだったの?
「ほんわか暖かくなれるよ。
ぼくは一般の呼び込み試写会で観たんだけど、
ほとんどの人が席を立たず、
終わったら拍手も起きてたもんね。
あっ、そうそう。
エンドクレジット途中に
あるオチがあるから
この“席を立たない”はマストだね」


        (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「コーラスの映画って、最近多いニャ」ぱっちり


※できれば年末に観たかった度

※今日は東京は2年ぶりの雪でした。
まだまだ寒いのでちょっとCM。ドラマ仕立てです。
(画像のどこでもクリックしたら動画が観られます)

「寒い家」

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