ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『恋の罠』

2008-01-05 22:06:46 | 新作映画
-----この映画、時代ものニャんだよね。
タイトルだけ聞くとコメディって感じだけど…。
主演はハン・ソッキュだっけ?
「うん。時代は李朝後期。
と言われても韓国の歴史に詳しくないから
よくは分からないんだけどね(笑)。
王妃チョンピン(キム・ミンジョ)は
青年貴族ユンソ(ハン・ソッキュ)に出会い好意を抱く。
やがて禁断の恋に溺れてゆくふたり。
ところが秘密のはずのふたりの恋が
なぜか巷で話題に。
なんとふたりの夜の交歓が
官能小説としてベストセラーになっていたんだ」

-----えっ、どうしてどうして?
「実は、ユンソには
覆面作家という別の側面があったんだね。
この、巷に流布というあたりは、
マルキ・ド・サドの『クイルズ』を思い出したね」

------ということは、ちょっとHニャんだね。
「うん。少し赤面しちゃう。
というのも、ユンソが王妃と絡む体位が
けっこうアクロバチック。
しかもこれを春画付きの本にするため
ユンソが友人の画家に説明をするわけだけど、
そこの描き方が生身の人形劇って感じ。
戯画チックでありながらも徹底していて
独自のエロチシズムを出している」

------じゃあ、この映画
エロチック・コメディってわけ?
「いや、そうとは言い切れないところがこの映画のオモシロさ。
物語を先に進めると、
この本の存在が王の知るところとなり、
ユンソは囚われ、残酷な責めを受けるんだ。
王妃はシラは切りたいし、ユンソも助けたい。
そこに王妃に仕えながら昔から彼女に深い想いを寄せている護衛の兵、
そして春画を描いている画家が絡んで、
複雑でスリリングな人間ドラマを展開していく。
実を言うと、だいぶ前に観たので、
細かいところは間違っているかもしれないけど、
クライマックスにかけてはひと時も目が離せない展開の、
きわめて濃い映画だったことは
記憶に間違いないね」



        (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「韓国映画もいろいろだニャ」ぱっちり


※なかなか見応えある度

人気blogランキングもよろしく

※ちょっとCM。ドラマ仕立てです。(画像をクリックしたらスタート!)
「寒い家」

☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)index orange
猫ニュー