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検察側の罪人

2018年09月07日 | Movie
9月7日、映画『検察側の罪人』を会社帰りの"TOHOシネマズ日本橋"にて。
本作は、雫井脩介氏原作の現行の司法制度の問題点を描いた傑作リーガルミステリー小説の映画化にして、主演に元SMAP木村拓哉さん、嵐の二宮和也さんが共演することで話題となり、封切2日間の全国映画動員ランキング1位となった作品。強盗殺人事件と過去の未解決事件をクロスオーバーさせ、時効、冤罪、そして司法制度への考察とともに、検察の持つ権力と、法の元の正義と、恣意的正義の葛藤に、"正義とは何か?"、"裁きとは何か?"を問う社会派、サスペンス、ミステリーを2時間に凝縮したストーリー。原作未読のため、物語そのものを楽しむべきか。主演の自らの正義の貫く二人の検察官を演じた木村拓哉さんと二宮和也さん、脇を固める卓越した俳優陣(吉高由里子さん、松重豊さんら)の演技を味わうべきかなどと思いつつ映画館に足を運んだのですが、感想としては後者。ストーリーだけを追うと、やりきれない気持ちで一杯になってしまうよう。それ故、人間の葛藤とジレンマを、凄みを持ち余すことなく演じるキムタクとニノの名演に圧唐ウれました。ジャニーズを代表する二人の共演に爽快感はありませんが、社会派作品ならではの後味の悪さを感じつつも、楽しめる作品でした。