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関ヶ原

2017年09月29日 | Movie
9月29日、映画『関ケ原』を、期末業務を終えた会社帰りに、吉祥寺オデヲンのラスト上映へ。
「関ケ原の戦い」といえば、慶長5年9月15日(1600年10月21日)、徳川家康が総大将の東軍と、毛利輝元を総大将とし石田三成を中心とする西軍の天下分け目の決戦。わずか6時間で雌雄を決したことで知られます。そもそも「関ケ原の戦い」は、朝鮮出兵をめぐる現地武将と、中央で豊臣秀吉の意向を忖度、従う石田三成ら奉行衆との対立が導引。語り継がれる有名な逸話は数知れず。三成が天敵・家康へ身を寄せ逃れたという七将(加藤清正、福島正則、黒田長政、池田輝政、細川忠興、加藤嘉明、浅野幸長)三成暗殺未遂事件。上杉家重臣、直江兼続が家康へ異を唱えた"直江状"。家康、上杉征伐の隙をつき、大阪城周辺の大名妻子を人質に取ろうとする三成に対し、邸宅に火を鰍ッ自害した細川ガラシャ。三成の家康討伐挙兵宣言"内府ちかひの条々"。一方、家康が諸大名を招集し結集を図った軍議"小山評定"。あえて大垣城を出陣し東軍に先んじて関ヶ原に到着した西軍、三成の笹尾山、宇喜多秀家の天満山、小早川秀秋の松尾山、毛利秀元が布陣する南宮山のラインで東軍を囲む"鶴翼の陣"。家康が小早川秀秋に東軍寝返りを催促した"問鉄砲"などなど。歴史好きにはたまりません。
さて、本作は、司馬遼太郎氏の"関ケ原"が原作。石田三成を"正義を信じ、愛を貫く純粋すぎる武将"として中心に据え、徳川家康を"野望に燃え、天下取りを目論む武将"として対極に置きます。優柔不断イメージの小早川秀秋は"義を貫こうとする"武将に。また、北政所や茶々(淀殿)、闇で暗躍する伊賀者(初芽、蛇白)など女性たちにも注目。さらに、軍畑となる関が原での圧巻の合戦シーン。私こと、2011年、当時FC東京J2リーグ戦で岐阜遠征の折、"史跡 関ヶ原古戦場"を訪れ、笹尾山の石田三成陣跡や、徳川家康桃配山陣跡碑を見学し、関ヶ原町歴史民族資料館では、6時間あまりの合戦を刻一刻と戦況をたどるタイムテーブルにて学び、"大垣城"や"養老の滝"を訪れたのを思い出しました。意外と知られぬ関ケ原の裏事情、改めて本作にて興味深く復習。個性豊かな俳優陣の好演と相まって、あっという間の2時間半でした。