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北斎×富士 -富嶽三十六景 富嶽百景 揃いぶみ-

2017年08月10日 | Museum
8月10日、開館記念Ⅳ『北斎×富士 富嶽三十六景 富嶽百景 揃いぶみ』すみだ北斎美術館。
開館当時から気になっていたのですが夏休みを利用して訪れてみました。開催中の企画展は、富嶽三十六景&富嶽百景展。「富嶽三十六景」は、葛飾北斎(宝暦10年~嘉永2年)が発表した作品中、もっともよく知られた作品群でしょう。通称、"赤富士"「凱風快晴」、同じく通称"裏浪"の「神奈川沖浪裏」は、さまざまな印刷物やグッズにも使用され、世界中の人々が一度は目にしたことがある作品といっても過言ではありません。この大判錦絵シリーズは、天保2年(1831)頃に版行されたと考えられています。落款の違いから、何度かに分けて出版されたようで、36図で一度版行を終えたものの、好評につき、10図が追加版行されました。追加の10図は、通称"裏富士"と呼ばれていますが、必ずしも地理的な裏富士にあたる場所が描かれている訳ではありません。最初の36図の輪郭線は藍色で摺られていますが、追加の10図は墨色で摺られています。企画展と常設展を見学することで、「富嶽三十六景」三役と呼ばれる“凱風快晴”“神奈川沖浪裏”“山下白雨”をはじめ、ほとんどすべてを見学することができました。葛飾北斎といえば、真っ先に思い浮かべるほど「富嶽三十六景」は北斎の代表作として知られていますが、季節、時間、場所などの違いで見え方の異なる富士の姿を、奇抜な構図を交えながら描写した一大シリーズ。大変興味深く見学することができました。



"晩年の北斎と娘・阿栄(おえい)が暮らした部屋"



“凱風快晴”〔三役〕A Mild Breeze on a Fine Day



“神奈川沖浪裏”〔三役〕Under the Wave off Kanagawa



“山下白雨”〔三役〕Rainstrom beneath the Summit



“尾州不二見原” Fujimigahara in Owari Province



“武州玉川” Tamagawa River in Musashi Province



“甲州石班沢” Kajikazawa in Kai Province



“常州牛堀” Ushibori Hitachi Province



“遠江山中” In the Mountain of Totomi Province



“御厩河岸より両国橋夕陽見”
Viewing Sunset over Ryogokubashi Bridge from the Ommayagashi Embankment



“東海道程ヶ谷” Hodogaya on the Tokaido Road



“本所立川” Tatekawa at Honjo



“須佐之男命厄神退治之図”