おてんきぷらぷら

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ソーシャル・ネットワーク

2011年02月11日 | Movie
映画『ソーシャル・ネットワーク』を観賞。時の最年少億万長者の立身出世に興味津々。
世界最大のソーシャルネットワーキングサイト「Facebook」創設者マーク・ザッカーバーグの半生の映画化。「ファイト・クラブ」の鬼才デビッド・フィンチャー監督の最新作。主演は「イカとクジラ」のジェシー・アイゼンバーグ。
共演にジャスティン・ティンバーレイク、新スパイダーマンに抜擢されたアンドリュー・ガーフィルドなどですが、最近外国映画にご無沙汰の自分にはお馴染みの俳優陣ではなく地味なキャスティングに感じました。それも相まってか、スクリーンにストーリーに集中でき、実在の人物・出来事のドキュメントムービーと言うよりは、単純に娯楽映画作品として楽しめました。
ハーバード大学寮の一室から異性にもてたいがために始めた「フェイス・ブック」。その成功の裏に発生する友人間の内紛劇や裏切り。やっぱり人間はお金に目がくらむのか。結果、主人公マークは何を信じ感じているのだろう。世界的なIT長者の得たものと失ったものの悲哀がただようラストシーンにある意味納得。「フェイスブック」をめぐる関係人物のエピソードを小気味良くちりばめ、テンモフあるストーリー展開に、主人公マークの機関銃のような語り口がマッチし映画作品としての完成度を感じます。
しかしながら、IT業界で若くしてその才能とマネーゲームで数年間のうちに大金持ちになったマーク・ザッカーバーグの成功への道のりを、体感的に理不尽な悪者の物語に感じてしまうのは、労働の対価としての収入でつつましく暮らす者のひがみでしょうか。