雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

ギャングスター・レッスン

2011-10-28 18:45:56 | 

垣根涼介著"ギャングスター・レッスン"を読みました。
以前に読んだ"ヒートアイランド"の続編になります。

アキは二十歳になりチームを解散しました。
八百万円が手元に残りました。1年間を東南アジアを
見て回ることに費やしました。
1年後柿沢と桃井と再会して仲間になりました。
警察に終われることがない裏金や暴力団のお金を奪うのが
仕事です。

アキは表の人生と裏の人生を整えることから始めます。
ホームレスから行き倒れとなった人の戸籍を買い裏の
仕事用に別人としても存在します。
仕事用の車の改造を整備士としての表の顔を持つ桃井の
従業員として手伝います。
南米コロンビアへ銃の買い付けとアキの銃の訓練のため
出かけます。

仕事用に改造した車を無謀な運転をしてきた暴力団の
車のせいでぶつけて壊してしまいます。
修理費用は二百四十万円です。
この費用の取立てがアキの訓練です。

暴力団の襲名のために開かれた賭博のお金を奪うこと
がアキが仲間になって実際の仕事です。
小さな島にある寂れたホテルで行われています。
周到に準備して島へ乗り込みます。

"ヒートアイランド"は、どういう展開をしていく
のだろうという気持ちで読み進んでいきましたが、
こちらは軽いです。
あまり手に汗を握るという場面はありません。
最後にちょっとトラブルはあります。
ホテルに乗り込んでお金を奪うのはどのようにするの
だろうと期待をしていました。
大勢の人がいてお金が一所に集まっていません。
興味があったのですがこれはがっかりです。
なんのことはない、強盗です。
ちょっと興ざめしました。
頭を使ってなるほどその手があったのかと思わせて
欲しいものです。
さらさらと読み進めますので肩のこらないものを
読みたいという時にどうぞ。10/21