雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

想い火

2011-10-21 20:18:02 | 
中野順一
徳間書店
発売日:2010-04-16


中野順一著"想い火"を読みました。
茜は消防士です。予防課調査係です。
火事が鎮火した後現場を調べて火事の原因を突き止め
今後の火災を予防する手立てにしたり、警察に結果を
提出する仕事です。
茜は中学生の時近所で連続放火があり父親が犯人だと
疑われ警察に連行されたことがあります。
犯人は捕まったのですが、父は仕事を失い母は行方不明に
なりました。

連続放火の火災が続きます。
ほとんどが大事にならずに消し止められています。
茜の上司の刀根は皆に信頼されています。
仕事をしっかり教えてくれ尊敬する上司です。
刀根は火災が発生したら火の中へ投げ込む方式の
消化剤を無理やり家に持たされました。
刀根の家の近所で火事が発生しました。
持ち帰った消化剤を火に投げ込んだ所、火勢が反対に
強まり炎に包まれて亡くなりました。
消化剤は配られる前に消防署の倉庫に保管されていました。
保管してあったすべての消火器の中身が入れ替えられ
ていました。

茜は放火とすり替え事件を調べ始めます。
警察の外村とはことごとに対立します。

すらすらと読めます。
仕事に打ち込む茜の姿はいいです。
刀根があまりにもあっけなく亡くなって拍子抜けです。

投げ入れる消化剤、つい最近宣伝を見かけて買いたい
と思っていたところです。10/08