雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

里見八犬伝

2011-10-23 18:18:45 | 
高木 卓
ポプラ社
発売日:1966-12


"里見八犬伝"を読みました。
子供向けの本です。(ポフラ社 古典文学全集23 高木 卓)
前に"伏 贋作・里見八犬伝"を読んだ時に"里見八犬伝"を
読んでみたいと思いました。
図書館で目にしたので借りてきました。
何しろ本物の里見八犬伝は滝沢馬琴が28年掛かって
書いた大作です。
それを1冊にまとめた本ですからそれはそれは超圧縮
版です。
でもだいたいの雰囲気はつかめます。
江戸時代の当時の読者はどんな風に読んでいたのでしょう。
2年ごとの発売だったと解説にあります。
わくわくとして待ったのでしょうか。

おおまかなあらすじです。
安房の国(今の千葉県)にある二つの国が戦争になりました。
北の領主は里見義実です。
南の安西に負けそうな状況に追い込まれます。
義実は白い毛並みに黒の房毛が八つある大きな犬を
飼っていました。
八房に敵の大将の首を取ってきたら娘の伏姫をやろうと
冗談でいいます。
八房が敵の大将の首をほんとうに取ってきます。
戦いにはおかげで勝ちました。
姫は八房に乗って山奥の洞穴に消えました。
八房をうらんで追って行った男がいます。
八房を撃ちぬいた弾が姫も死なせてしまいます。
その時伏姫が持っていた数珠の"仁"、"義"、"礼"、"智"、
"忠"、"信"、"孝"、"悌"の文字が書かれた八つの玉が
散っていきました。
時は伏姫が亡くなって数十年経っています。
体のどこかに同じようなあざがあり飛び散った玉の
一つをもつ若者が里見以外の地にいます。
しだいに出あっていきます。
その間の冒険が描かれています。
八人がそろってその後、里見に仕えて国のために
働きます。

子供のころにわくわくして読んだ本です。
わくわくさせる要素はそろっています。
現代のアニメみたいな感じなのかと思います。
楽しい話ですが今は覚めた感じで読みました。
本は読む時期があるようです。
おもしろいと感じる時にいっぱい読んでおかないと
時期を失することになります。
"里見八犬伝"は超圧縮版でいいですから一生に一度は
読んでみるといいです。10/14