TOYOTAクラブワールドカップもいよいよ最終日を迎えました。最終日はマンチェスター・ユナイテッドVSリガ・デ・キトの決勝、ガンバ大阪VSパチューカの3位決定戦が行われました。まずは3位決定戦の方から振り返っていきましょう。
準決勝ではマンUを相手に3得点を挙げたガンバ大阪。3位決定戦はパチューカと対戦しました。マンUを本気にさせた攻撃サッカーで3位になれるのか?対するパチューカは、主将であるGK・カレロが今季限りでの現役引退を表明。クラブW杯では最後の試合、カレロのためにも3位を獲りたいところです。
ガンバ大阪この日のスタメン
GK 22 藤ケ谷陽介
DF 2 中沢聡太
DF 5 山口 智
DF 13 安田理大
DF 21 加地 亮
MF 7 遠藤保仁
MF 9 ルーカス
MF 17 明神智和
MF 27 橋本英郎
FW 11 播戸竜二
FW 30 山崎雅人
スタメンは準決勝と全く同じ。播戸と山崎の2トップ、ルーカスが中盤でプレーすることに。マンU戦では出場がなかった二川孝広はこの試合もベンチ入りです。
試合の立ち上がりはパチューカペース。開始2分、スルーパスを受けたクリスティアンがクロスを入れるも、相手に当たりCK。続くCKでは決定的なシーンは無し。ガンバは7分、遠藤→加地と繋がった後、加地のクロスに山崎が頭で競り合うもシュート打てず。9分、パチューカはアルバレスのスルーパスにクリスティアンが抜け出すもシュートに行けず、ヒメネスがループを狙うも失敗。10分、ガンバは山崎がペナルティエリア手前で倒されてFKを獲得。このFKを遠藤が狙いますが、GKカレロがキャッチします。
15分、播戸が抜け出して絶好のチャンスを迎えますが、飛び出してきたカレロがシュートを打たせず。でも、ペナルティエリア外で手を使って阻止したのでハンドによる反則で警告が出されました。ペナルティ手前でのFKを遠藤と見せかけて山口が狙うも壁に直撃。20分、パチューカはカルデナスのパスにヒメネスが左足で狙うも決まらない。25分、FKをヒメネスが強烈に狙ってきますが、GK藤ヶ谷がキャッチします。ガンバは29分、橋本→播戸の浮き球パスに山崎が抜け出して右足でシュート、ボールはゴールネットに突き刺さってガンバが先制!山崎は2試合連続ゴールです。
追加点を狙うガンバは32分、左サイドのルーカスのクロスに播戸が右足でボレーシュート、これをGKカレロが足でセーブ!カレロのファインプレーに阻まれて得点ならず。39分には遠藤クロス→播戸頭で落とす→山崎狙うもダメ。43分、播戸が倒されて獲得したFKを遠藤が蹴るも壁に当たる。前半ロスタイムには播戸がドリブル突破の後に右足でシュートするもGKの正面。前半はガンバ1点リードで折り返します。
後半開始早々、パチューカは中央の位置でFKを獲得すると、ヒメネスが直接狙いますが、バーの上を越えていきます。4分、ガンバは播戸のクロスをGKカレロがファンブル、こぼれ球をルーカスが押し込もうとしますが、先にカレロが弾いてCK。続くCKを中澤が頭で合わせるもバーを越える。9分、ルーカスのスルーパスから山崎が狙うもゴール左へ。13分に播戸がドリブルで駆け上がり、相手に倒されるも判定はノーファウル。
パチューカは16分に途中出場のモンテス、17分にはアギラルが立て続けにシュートを放つも同点ならず。ガンバは19分、播戸に代えて二川がピッチに入る。21分、パチューカはカレロがドリブルでペナルティ外まで上がると、前線へパス。これをクリスティアンがシュートするも山口が阻止。24分に山崎が相手DFと1対1からシュートするが、ゴールの上へ。26分には加地が強烈に撃ってきますが、GKがわずかにセーブ。
パチューカは28分、3人目の選手交代でマニョンを投入。16歳のマニョンは大会史上最年少出場となりました。ガンバも32分、ルーカスに代えて武井択也が入ります。パチューカは36分、16歳・マニョンが右サイドでクロスを上げますが、味方選手が誰も合わせられません。38分のFKではヒメネスが直接狙うもダメ。更にはモンテスが左サイドからシュートを放つもGKがキャッチ。39分、ガンバは左サイドのFKを山口が頭で落とすと、明神がヘディングシュートを狙うも左に外れ、山口が押し込むもラインを超える。41分、パチューカはCKのこぼれ球をヒメネスが拾うもシュートはゴール上。43分、ガンバは右サイドでのショートCKを遠藤がクロス、山口が頭で合わせるも決まらない!
ロスタイム直前、パチューカのFKをガンバ守備陣がオフサイドトラップをかけた後、藤ヶ谷がキャッチ。ロスタイムに入ると、二川がアギラルへのラフプレーで一発退場、パチューカのCKではカレロも前線に上がるもシュートまで持ち込めず、逆にガンバはカレロのパスミスからチャンスを迎えるも、ダメ押し点はならず。結局このまま1-0でガンバが逃げ切り勝ち。
3位決定戦はガンバ大阪が1点を守りきって勝利、苦しみながらも3位入賞を果たしてクラブW杯を終えることになりました。今回の試合ですが、ボール支配率は34%でしたが、シュート数16本は相手を上回りました。前半29分に山崎の決勝ゴールがあった様に、速攻プレーが多く見られたように思えました。山崎は2試合連続ゴールで勝利に大きく貢献、ACLやクラブW杯といった国際大会では勝負強さを発揮していますね。2得点は遠藤・ヒメネスに並ぶゴール数です。遠藤選手は手前でのFKが上手く行きませんでした。強風の影響なのだろうか?
クラブW杯では3試合で2勝1敗という成績で3位になったガンバ大阪、準決勝のマンU戦での3ゴールは今でも忘れません。あの試合は衝撃と興奮と感動を与えました。Jクラブ勢が2年連続で3位になったのはすばらしいことだと思います。次回からはUAEで開催されるこの大会、日本勢は出られるのだろうか?次はいよいよ決勝戦です!