日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

クラブワールドカップ準決勝 リガ・デ・キトは意外と強かった

2008年12月18日 | soccer

TOYOTAクラブワールドカップはいよいよ準決勝に突入。南米王者と欧州王者がここから登場します。まず第1試合は、南米王者・リガ・デ・キトが初戦を迎えました。リガ・デ・キトはエクアドル史上初の「リベルタドーレス杯」をチーム、ブラジルやアルゼンチンの強豪クラブを降して悲願のクラブW杯初出場を果たしました。実力が全くわからないので、この試合で強いかどうかわかります。対するパチューカは、準々決勝でアルアハリに4得点を奪って逆転勝ち。ヒメネスが2ゴールを上げる活躍を見せました。準決勝でも攻撃的サッカーで南米王者を倒して決勝に進めたのか?

雨が降り続く国立競技場で行われた準決勝最初の試合、試合開始からキトがチャンスを迎えます。開始1分、ボールを奪ってドリブルで持ち込んでいたボラーニョスガ倒されてFK。このFKを自ら狙うも外れました。4分、中盤からマンソがドリブルした後にスルーパス。このスルーパスを相手DFがクリアするが、ボールは何故かビエレルに渡り、ゴール前でパチューカGK・カレロが飛び出しているところをビエレルが左足で決めて先制し、立ち上がりから試合が動きました。
先制されたパチューカは、11分にカルデナスが左サイドで2度クロスを入れるが、キトDFがクリアします。この後もカルデナスとアルバレスが左サイドを突破し続けますが、味方選手がシュートに持ち込むことができません。19分、パチューカは右CKをマンスールが頭で合わせますが、相手選手に当たりもう一度CK。続くCKは相手にクリアされました。直後にキトがカウンターを仕掛け、縦パスからマンソが抜け出した後に右サイドでクロス、左サイドから駆け上がっていたボラーニョスが合わせるも、パチューカDFがクリア。
26分、キトはペナルティエリア手前、ゴールほぼ正面の位置でFKを獲得。このFKをボラーニョスが右足で直接決めて追加点!パチューカとのリードを2点に広げます。28分にはCKから3点目のチャンスを迎えるも決められません。追い上げたいパチューカは31分、右サイドのアーリークロスからアルバレスがボレーを放つが、ボールはGKがパンチング。33分にはヒメネスが右サイドからシュート、GKが弾くとカルデナスが詰めるも決めることができません。
パチューカの反撃ムードの中で迎えた39分、キトはFKからカジェが強烈な右足シュートを放つが、GKカレロが横っ飛びでセーブ!2分後にカウンターを見せると、ゴール前のクロスにマンソが飛び込むもミートが悪かった。前半はキトが2点リードで折り返します。

後半、パチューカは準々決勝と同様、開始から2人選手を入れ替えてきます。カルデナスに代えてモンテス、コレアに代えてアギラルが入ります。キックオフ早々に右サイドからチャンスを形成すると、アルバレスが中央でシュートを狙うも枠を外れてゴール左へ。8分、最終ラインからのパス回しからヒメネスがミドルを放ちますが、これも左へ。11分には中盤のパスから左サイドでクロス→クリアボールのこぼれ球をトーレスが狙うもダメ。パチューカの決定的なシーンが続くも1点が遠い…。
リードしているのに押され気味のキトですが、カウンターは後半も健在。8分にカウンターからボラーニョスが抜け出しますが、エリア外まで飛び出していたGKカレロが必死にクリアします。16分にはレアスコがDFと1対1の場面を作るも相手を交わせず。20分、ウルティアがセンターサークルから超ロングシュートを放つも左へ外れる。無茶だけどチャレンジ性あるプレーでした。
後半22分、パチューカは3枚目のカードとしてロドリゲスを投入。ここからまたパチューカの猛反撃がスタート。23分、クリアボールのこぼれ球をヒメネスがミドルを放つも失敗。29分、ヒメネス→マリオニが打つもわずかに左へ。32分、アルバレスが中央でドリブル突破すると、パスを受けたヒメネスが右足で狙うも決まらない!36分、左CKがクリアされるが、もう一度アルバレスが拾ってクロスを上げ、ロペスが頭で合わせるもボールは枠とは違う方向へ…。42分、アルバレスがペナルティエリア内で倒されるが判定はノーファウル。
防戦一方のキトは、ロスタイム直前にチャンス到来。カウンターから途中出場のラレアが右サイドを抜け出してクロスを上げ、中央にいたナビアがシュートするもバーの上へ。5分という長いロスタイムがあったものの、最後までパチューカに1点が生まれず試合終了。前半の2点を守りきったリガ・デ・キトが決勝に進出しました。


リガ・デ・キトが数少ないチャンスをモノにして決勝進出1番乗りを果たしたこの試合、前半の立ち上がりにビエレルが決めて先制すると、26分にボラーニョスのFKが決まって2点目。この2点は何れもカウンター攻撃から生まれたものでした。エクアドルのチームということで、あまり強くなさそうだという悲観的なイメージを持っていましたが、今回の結果からして意外と強いことがわかりました。さすがに南米王者ですわ。
パチューカは2点取られた後に猛反撃を見せ、シュート17本に支配率66%と相手を上回っていましたが、最後まで1点を奪い返すことができませんでした。ヒメネスやアルバレスが果敢にシュートを打てば、決定的なシーンが何度もあったけどゴールネットを揺らせず。守備陣はキトのカウンターに対応できないシーンもありました。先制されたシーンはクリアミスによるものだったので、本当にアンラッキーとしかいえません。南米王者を倒せるか期待されていただけに残念な結果となりました。準々決勝の4得点から一変、準決勝で決定力不足に泣いたパチューカ、この悔しさを3位決定戦で晴らしてもらいたいものだ。

木曜日は横浜で準決勝第2試合と5位決定戦が行われます。最初の5位決定戦はアルアハリVSアデレードFCの組み合わせ、準決勝第2試合は欧州王者・マンチェスター・ユナイテッドとガンバ大阪が実現!この試合の勝者が決勝でリガ・デ・キトと対戦します。マンUのファーガソン監督は、前日会見でクリスティアーノ・ロナウドとウェイン・ルーニー、ライアン・ギグスなどを先発に起用することを明かしました。ガンバ相手に手加減は一切しないみたいですね。
対するガンバ大阪は、アデレード戦で負傷した佐々木勇人が欠場決定、二川孝弘はベンチ入りする予定ですが出場は微妙の状態。中盤の両サイドは誰が入るのかわかりません。もしガンバがマンUに勝ったら、大会史上最大の番狂わせになるだろうし、世界中で大変な騒ぎになるでしょう。マンUが格の違いを見せ付けるか、ガンバが奇跡を起こしてしまうのか。運命の決戦は19時20分に試合開始予定です。サッカーが好きな人もそうでない人もテレビの前で大いに熱くなろうぜ!


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