日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

2010プロ野球日本シリーズ第6戦  5時間40分の長期戦は15回引き分け。

2010年11月07日 | Sports

2010プロ野球日本シリーズ「中日ドラゴンズVS千葉ロッテマリーンズ」は、5試合終えてロッテが3勝2敗で5年ぶりの日本一に王手をかけました。千葉3連戦を終え、決戦の舞台は再びナゴヤドームに戻りました。第6戦でロッテが勝てば日本一、中日はホームでロッテの胴上げを阻止する事ができるのか?運命の第6戦は延長戦にもつれこみ、5時間を超える壮絶な総力戦となりました。


第6戦の両チームのスタメンはこちら
 中日            ロッテ
1(遊)荒木雅博      (遊)西岡剛
2(二)井端弘和      (左)清田育宏
3(三)森野将彦      (二)井口資仁
4(左)和田一浩      (右)サブロー
5(一)ブランコ       (三)今江敏晃
6(捕)谷繁元信      (一)キム・テギュン
7(右)小池秀晃      (捕)里崎智也
8(中)英智         (中)岡田幸文
9(投)チェン         (投)成瀬善久
第6戦の先発は、ロッテがエースの成瀬、中日は第2戦の勝利投手・チェン。ともに今シリーズ2度目の登板です。中日はここまで無安打の井端がスタメンに戻り、小池が7番ライトで先発出場。ロッテは2戦目以降不動のメンバー。


午後6時10分に試合が始まった第6戦、初回にロッテは西岡が2塁打を放ち、2死2塁でサブローが中日先発・チェンのフォークを捕らえてセンター前ヒット。西岡生還でロッテが1点を先制。中日はその裏、荒木のヒット、井端の犠打で1死2塁の場面で、森野が左中間を破るタイムリー2塁打ですぐさま1-1の同点に追い付きます。
2回以降はチェンと成瀬の投手戦が続き、成瀬は中日打線を4回まで3イニング連続で3者凡退に抑えると、チェンはランナーを出す場面がありながらもロッテ打線を相手に勝ち越し点を与えません。5回、チェンが1死からロッテの岡田にヒットを許し、成瀬犠打で1死2塁と得点圏にランナーを背負うが、西岡を直球で空振り三振に仕留めて3アウト。5回終了時点で成瀬とチェンは3安打1失点と共に譲らず。
膠着状態で迎えた6回、中日は1死から未だ無安打の井端に初安打が生まれ、2死後に和田の場面で2塁への盗塁を成功させます。和田四球で2死1,2塁となり、ブランコが成瀬のストレートを振り抜き、ライトポール際への打球はフェンスに直撃!2塁から井端がホームインして中日2点目!打ったブランコは2塁にヘッドスライディング!成瀬ここで打たれた!
1点の援護をもらったチェンは、7回に先頭のテギュンにヒットを打たれたものの、今岡誠と青野毅のロッテ代打攻勢を振り切り無失点。7回1失点の好投で中継ぎ陣に後を託す。
8回、中日は浅尾拓也が2番手で登板。浅尾→岩瀬仁紀の必勝リレーと行きたいところ。そんな浅尾は清田に2塁打を許し、得点圏にランナーを背負う。井口を空振り三振に仕留めて2死。しかし、ロッテ4番・サブローにスライダーを狙われ、左中間の前に落ちるセンター前ヒットで同点とされてしまった。これで2-2。これがロッテの底力だ。
9回は両チームとも無得点に終わり、勝負は延長戦に突入。10回、ロッテは先頭打者の細谷圭が四球で出塁し、西岡が犠打を見せたが高く上げてしまいバント失敗。1塁の細谷も飛び出してしまいダブルプレー。中日はその裏、途中出場の大島洋平がライト前ヒットを放ち、荒木バントミスの後、井端が犠打を決めて2死2塁、ロッテ4番手・薮田安彦の暴投、森野四球で2死1,3塁とサヨナラのチャンスだったが、和田が3塁ゴロで2者残塁。
11回、ロッテは井口がライト前ヒットで出塁も、サブローがバントミスで併殺打。ロッテ2イニング連続でバントミス。この後、今江のヒット、テギュンの四球で2死1,2塁と勝ち越しのチャンスに、里崎が中日4番手・河原純一のフォークをセンターへ弾き返し、前進守備の中堅手の頭上を越えるかと思われたが、中日センター・大島がランニングキャッチのファインプレー阻まれで勝ち越しならず。11回裏、中日は2死1塁から連続四球で2死満塁のサヨナラチャンス!しかし、荒木が1塁ライナーで3者残塁…。1点が遠い…。
12回、中日はここで守護神・岩瀬仁紀が登場。その岩瀬はロッテ打線を3者凡退に打ち取ってみせました。岩瀬の好投に応えたい中日打線は、先頭の井端がヒットで出塁も、森野が最悪のダブルプレー。2死後、和田四球、ブランコ死球で2死1,2塁となるも、谷繁投手ゴロで3アウト。中日は4たびサヨナラの機会を逃す。決まらない、終わらない。
通常なら12回規定により引き分けとなりますが、日本シリーズは最大で15回まで続きます。10時30分を過ぎてもナゴヤドームのボルテージは変わらず、終電が来る前までに決着がつくのか?
13回、ロッテは中日6番手・ネルソンの前に3人に抑えられ、中日は2死から大島が2塁内野安打、相手の悪送球も重なって2塁まで進み、2死2塁と5度目のサヨナラチャンスが来るも荒木が倒れて無得点。14回も両チーム無得点に終わり、迎えた最終回の15回、ロッテは中日7番手・久本祐一の前にランナーが出ず3者凡退。この時点でロッテの勝利は消滅。中日はその裏、堂上剛裕がライト線を破るヒットを放つが、1塁でバランスを崩して2塁に行けず。その後、後続が次々と倒れて試合終了。第6戦は最後まで決着がつかず2-2、延長15回規定により引き分けに終わりました。


2010年日本シリーズ  2010/11/06(土)
中日-ロッテ 第6戦 (ロッテ3勝2敗1分、ナゴヤドーム、18:11、38094人)
M 100 000 010 000 000   2
D 100 001 000 000 000   2
(延長十五回規定により引き分け)
【投手】
(ロ)成瀬、内、伊藤、薮田、古谷、小野、小林宏-里崎
(中)チェン、浅尾、高橋、河原、岩瀬、ネルソン、久本-谷繁


両チーム合計14人の投手をつぎ込むという超総力戦となった第6戦は、延長15回の末2-2の引き分け。ロッテの胴上げは第7戦以降に持ち越しとなりました。日本シリーズでの引き分けは、1986年の広島VS西武の第1戦以来24年ぶり通算7度目だそうです。試合時間も5時間43分とシリーズ史上最長記録を樹立。中日がサヨナラのチャンスを逃したときは「まだ続くの!?」、11時を過ぎたあたりでは「どっちか勝ってもいいから早く終わってくれ」という気持ちになっちゃいました。両チームの選手のみなさん、ナゴヤドームで観戦されたファンの皆様、お疲れ様でした。
両先発のこの日の成績は、ロッテの成瀬投手が6回まで5安打・7奪三振・1四死球・2失点。対する中日のチェン投手は7回まで4安打・2奪三振・2四死球・1失点。成瀬投手は立ち上がりに失点を許した後、4イニング連続無失点と調子を上げましたが、6回に勝ち越し点を許してしまいました。チェン投手は浅尾投手が打たれなければシリーズ2勝目がつくところでした。
この試合に勝てば日本一決定だったロッテは、サブローが2安打2打点と4番の仕事を果たしましたが、延長11回に犠打を失敗してしまいました。キムテギュンが2安打、井口と清田もヒットを放ち好調をキープしたのに対し、今江がこの試合ノーヒットに終わりました。延長戦では2度のバント失敗、12回から15回まで4イニング連続3者凡退…。好調なロッテ打線もシリーズ終盤で疲れが見えてきた?
一方、ロッテを上回る12安打を放った中日は決定力不足に泣き、9回から15回までサヨナラのランナーが出塁しましたが、1点が遠いまま試合終了。15イニングで16残塁、延長に入ってからは10残塁…。この残塁数はシリーズワーストタイだそうです。特に荒木は2度もサヨナラのチャンスで凡退。11回には2死満塁でファーストライナー、13回は2死2塁の場面で2塁ゴロ…。
そんな中日は、17打数連続無安打に苦しんでいた井端が、この試合で2安打をマーク。6戦目にして光が見え始めましたね。6回にシリーズ初安打を打った後、2塁への盗塁を決め、2点目のホームを踏みました。ブランコは2試合連続で打点を稼ぎ、6試合で9打点。ただ打率は.192と上がらない。仮に中日が逆転日本一になったとしても、低打率が響いてMVP獲得できないかも…。
ロッテ3勝2敗1分けで迎える第7戦の先発予想は、中日が吉見一起、ロッテは渡辺俊介となりそう。今度こそロッテの胴上げが見られるのか、それとも中日逆王手で第8戦までもつれ込むのか?土曜日の試合が非常に長すぎたので、7戦目は早く終わってくれることを願います(できれば9時前後)。



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