牝馬日本一決定戦・第38回エリザベス女王杯(GI・芝2200m 18頭立て)が10日、京都競馬場で行われました。3歳勢からは、牝馬2冠の③メイショウマンボを始め、⑭デニムアンドルビー、5戦3勝の⑱ラキシス、2連勝中の②ディアデラマドレなどが参戦。対する古馬勢は、ヴィクトリアマイルを勝った⑨ヴィルシーナ、府中牝馬ステークスを勝った⑤ホエールキャプチャ、エリ女連覇を狙う⑬レインボーダリア、2011年桜花賞馬⑧マルセリーナ、①オールザットジャズ、⑥ハナズゴール、⑦アロマティコなどが出走しました。
レース直前の単勝オッズは、1番人気がヴィルシーナ(3.3倍)、メイショウマンボが2番人気(3.9倍)、3番人気のデニムアンドルビー(5.0倍)までが単勝一ケタ台。4番人気以降はホエールキャプチャ、アロマティコ、ラキシス、オールザットジャズ、ディアデラマドレと続きました。
スタンド前からのスタートは18頭ほぼ揃い、先行争いで⑩エディンが馬場の真ん中から抜け出して先手を奪い、⑫セレブリティモデルと⑯セキショウの2頭も先行策。メイショウマンボとヴィルシーナは少し前の方、デニムアンドルビーは最後方でゴール板を過ぎて行きました。1・2コーナーから向正面に入り、エディンが単独先頭、2番手にセキショウ、3番手にラキシスとセレブリティが並び、5番手に⑮スピードリッパー、⑰トーセンアルニカ6番手。少し離れた7番手にマンボがいて、その後ろの8番手にヴィルシーナが追走。ヴィルの内側の9番手にハナズゴール、中団の10番手のところにホエールキャプチャと④ミッドサマーフェア、12番手グループに⑪タガノイノセンス・レインボーダリア・ジャズの3頭が横並び、15~17番手のところにアロマティコ、マルセリーナ、ディアデラマドレか固まり、デニムが依然としてしんがり追走。
外回り3コーナーに差し掛かり、まだエディンがマイペースで逃げ、ラキシスが3番手に浮上。メイショウマンボが下り坂のところで動き出す。ヴィルシーナとホエールは控えていて、デニムアンドルビーはまだ後方。18頭一団の状態で4コーナーから最後の直線に入り、逃げるエディンを最内からハナズゴール、真ん中からセキショウとマンボ、外からアロマティコが襲いかかる。ヴィルシーナは馬群の中でもがいていて、ホエールキャプチャやデニムも届きそうにない。残り200mでメイショウマンボが先頭に立ち、ラキシスとアロマの追い上げを抑えてゴールイン!メイショウマンボGI3連勝!先輩馬を一蹴して牝馬の頂点に立ちました!
1着③メイショウマンボ 2分16秒6
2着⑱ラキシス 1馬身1/4
3着⑦アロマティコ クビ
4着⑰トーセンアルニカ 1馬身3/4
5着⑭デニムアンドルビー アタマ
6着⑤ホエールキャプチャ ハナ
7着①オールザットジャズ 1/2馬身
8着⑥ハナズゴール クビ
9着②ディアデラマドレ ハナ
10着⑨ヴィルシーナ ハナ
11着④ミッドサマーフェア ハナ
12着⑩エディン 1/2馬身
13着⑬レインボーダリア 1/2馬身
14着⑯セキショウ クビ
15着⑧マルセリーナ クビ
16着⑫セレブリティモデル 2馬身1/2
17着⑪タガノイノセンス クビ
18着⑮スピードリッパー クビ
単勝 ③ 390円
複勝 ③ 200円 ⑱ 530円 ⑦ 470円
枠連 [2]-[8] 1790円
馬連 ③-⑱ 2780円
馬単 ③-⑱ 4480円
ワイド ③-⑱ 1330円 ③-⑦ 1430円 ⑦-⑱ 3940円
3連複 ③-⑦-⑱ 14440円
3連単 ③-⑱-⑦ 64840円
GⅠ馬5頭が参戦した今年のエリザベス女王杯は、単勝2番人気のメイショウマンボが快勝。オークス、秋華賞に続いてのGⅠ3連勝を達成しました。鞍上の武幸四郎騎手は、今年GⅠ3勝目でエリ女初制覇です。2着には同じく3歳馬のラキシスが入り、3歳馬がワンツー独占。ラキシスも格上挑戦でしかもGIで2着と大健闘。将来的には重賞も取れそうだ。巻き返しを狙ったデニムアンドルビーは5着。内田博幸騎手は京都だと弱いですねえ。今回のエリ女は5着までに3歳馬が4頭(4着トーセンアルニカも3歳馬です)を占め、ホエールキャプチャは6着、1番人気だったヴィルシーナは10着に沈み、レインボーダリアは11着に終わりました。
メイショウマンボは今回、3歳世代の大将格としてエリ女に挑んだわけですが、道中は中団より前の位置でレースを進め、3コーナーの下り坂で仕掛け始めると、4コーナー手前で好位につけ、残り200mで先頭に躍り出てそのまま1着ゴール。終始折り合いが良く、幸四郎騎手の好騎乗もあり、完璧な内容で女王の座に就きました。これで「最優秀3歳牝馬」は文句なしで確定ですね。先輩GⅠ馬たちを破ったので、次のターゲットはジェンティルドンナしかいないでしょう。ジェンティルとの直接対決はいつになるかわからないけど、今の勢いからすれば倒せそうな予感がします。あと、年末の有馬記念に参戦してこないかなあ。同年代のキズナとエピファネイアが出るんだから、マンボも思い切って出ればいいのに…。
来週は秋のマイル王決定戦・マイルチャンピオンシップが行われます。昨年の優勝馬・サダムパテックを始め、カレンブラックヒル、グランプリボス、ダノンシャーク、クラレント、スワンステークスを勝った3歳馬のコパノリチャード、トーセンラー、ダークシャドウ、リアルインパクト、レッドオーヴァル、ドナウブルー、ダイワマッジョーレ、マイネイサベルなどが出走を予定しております。なんかどの馬にも勝つチャンスがありそうだな…。