日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

武豊が27年連続JRA重賞勝ち!共同通信杯はケイアイペガスターが勝利。

2013年02月11日 | 競馬

2月3連休の中日だった10日は、京都競馬場で伝統の古馬GⅡ競走・京都記念、東京競馬場では3歳クラシックの登竜門・共同通信杯が行われました。京都記念では2011年の2歳女王が骨折から復帰し、共同通信杯はまたしてもフジキセキ産駒の馬がクラシックに名乗りを上げました。


京都のメイン・第106回京都記念(GⅡ・芝2200m)は11頭で争われ、2011年の阪神ジュベナイルフィリーズを制した⑧ジョワドヴィーヴル、2012年春の天皇賞馬②ビートブラックのGI馬2頭に加え、宝塚記念以来約7か月ぶりの⑩ショウナンマイティ、昨年の新潟記念から5カ月ぶりの⑪トーセンラー、前走中山記念で3着の④ジャスタウェイ、日経新春杯に続く重賞2連勝を狙う⑨カポーティスター、他にも①ベールドインパクト、ここ4戦3勝の⑤サクラアルディート、ラジオNIKKEI賞2着の③ヤマニンファラオなどが参戦しました。ちなみに、今年の京都記念は長期休養明けの馬が6頭も出走しました。
揃ったスタートで始まったこのレース、正面スタンド前での先行争いで、ビートブラックとヤマニンファラオの2頭が競り合い、カポーティスターが3番手、ジャスタウェイは4番手、ジョワドヴィーヴルは中団より後ろの8,9番手、ショウナンマイティ10番手でゴール板を通過。1,2コーナーから向正面に入り、ビートブラックが先手を取り、ファラオが2番手追走、少し離れた3番手にカポーティ、その外側に⑦リッツィースターが並びかける。5番手グループには、サクラアルディート、ジャスタウェイ、トーセンラー。スタート時は後方にいたショウナンマイティが、抑えきれずにビートブラックを交わし、一気に先頭に躍り出た。後方集団は、ベールドインパクト9番手、ジョワ10番手、⑥ジャミールが最後方。
外回り3コーナーに差し掛かり、マイティが単独先頭に立ち、ファラオが坂の頂上でビーブラを抜いて2番手に浮上。カポーティスターは4番手、ジャスタウェイとアルディートはまだ中団、トーセンラーは8番手、ベールドとジョワはいつ仕掛けるのか?4コーナーを回って最後の直線コースに入り、ショウナンマイティが逃げ粘りを図るが、内からビートブラック、外からトーセンラーが追い上げる。残り200mでトーセンラーがマイティを抜いて先頭に立ち、最後は1馬身半差をつけてゴールイン。2着争いでは、後方から追い込んできたベールドインパクトが、ゴール前でショウナンマイティを捕らえて2着に入り、ディープインパクト産駒が1,2フィニッシュ!

単勝一ケタ台に7頭がひしめき、混戦が予想された京都記念は、単勝6番人気だったトーセンラーが差し切り勝ちで制しました。道中は中団より後目の位置に控え、直線で大外に持ち出すと、逃げるショウナンマイティをズバッと抜き去りました。トーセンラーは一昨年のきさらぎ賞以来となる重賞2勝目。昨年は鳴尾記念で3着、七夕賞と小倉記念で2着と惜敗続きでしたが、京都で久々の勝利の美酒を味わうことになりました。鞍上の武豊騎手は今年の重賞初勝利で、27年連続JRA重賞制覇を達成。京都記念は昨年のトレイルブレイザーに続いての連覇で、通算4勝目となります。
2番人気だったショウナンマイティは3着、1番人気のジャスタウェイは5着、桜花賞から約10か月ぶりのレースだったジョワドヴィーヴルは7着に終わりました。マイティは向正面で掛かり過ぎて暴走したのが敗因、ジャスタウェイは2200mだと長い、ジョワは骨折明けで久々の実戦だったのでしょうがないでしょう。復帰初戦でいきなり未知の距離を走らされたけど、無事に走り切れたことが収穫か。昨春のクラシック前は牝馬のトップにいたけど、休んでいる間にジェンティルドンナとヴィルシーナに差をつけられました。ジョワには1日でも早く完全復活を遂げてほしい。


東京のメインレース・第47回共同通信杯(GⅢ・芝1800m)には、クラシックを目指す3歳馬10頭が集結。ラジオNIKKEI杯で6着と敗れた①ラウンドワールド、朝日杯フューチュリティステークス3着の⑦ゴッドフリート、京成杯3着⑩ケイアイチョウサン、若駒ステークス3着の⑧メイケイペガスター、出走メンバー中唯一の重賞ウィナー③ザラストロ(新潟2歳ステークス覇者)が参戦しました。昨年は皐月賞と菊花賞の2冠+有馬記念を勝ったゴールドシップ、日本ダービー馬・ディープブリランテのGI馬2頭を輩出。今年もクラシックの星が現れるのか?
スタートでラウンドワールドと⑨クロスボウの2頭がやや出遅れ。好スタートを切った②マンボネフュー、④マイネルストラーノ、⑤マイネルマエストロの3頭が先行争いを演じたが、マエストロが先頭でレースを引っ張る。その後ろの2番手のところにストラーノとメイケイペガスターの2頭が並走。ザラストロ、マンボネフュー、ゴッドフリートの3頭が4番手グループを形成。7,8番手のところにラウンドワールドとケイアイチョウサン、9番手⑥トウシンモンステラ、クロスボウが大きく離されてしんがり追走。
縦長の状態で3コーナーを回り、マイネルマエストロが依然として先頭をキープ。ペガスターが2番手に上がり、内側のストラーノが3番手。ゴッドフリート4番手、ラウンドワールドはまだ7番手に控えている。最後の直線に入り、残り400mを切ってメイケイペガスターがマエストロを抜いて先頭に立って後続を離しにかかる。ゴッドフリートが2番手に上がるが、ペガスターとの差が縮まらない。ラウンドワールドは大外から一気に猛追するも全然来ない。先頭のメイケイペガスターは後続の追い上げを振り切り、そのまま1着でゴールイン!直線で早々と抜け出し、最後まで先頭を譲らぬ快勝してみせました。

春のクラシックを占う共同通信杯は、残り400mで先頭に立ったメイケイペガスターが優勝。ゴッドフリートなどの追撃を抑え、2着に1馬身半差の快勝で重賞初勝利を挙げました。2着には2番人気だったゴッドフリート、伏兵・マイネルストラーノが3着に入りました。1番人気だったラウンドワールドは4着。前走同様スタートで失敗しましたね。勝ったメイケイペガスターは新馬戦以来の勝ち星で通算2勝目の勝ち鞍。父はフジキセキ、母・ストームホイッスルという血統。フジキセキ産駒は先週のきさらぎ賞でタマモベストプレイが勝っており、2週続けて3歳重賞を制覇となりました。


来週は2013年最初のJRA・GI競走、第30回フェブラリーステークスが東京競馬場で行われます。 春のダート王を決める一戦には、昨年の優勝馬・テスタマッタ、2着だったシルクフォーチュン、8歳を迎えたエスポワールシチー、イジゲン、グレープブランデー、ワンダーアキュート、ナムラタイタン、ガンジス、セイクリムズン、タイセイレジェンドなどといったダートの実力者達が登録し、昨年のNHKマイルカップ・カレンブラックヒルがダートGIに堂々参戦。芝で実績十分のブラックヒルが、ダートでも頂点を極めることができるのか注目です。ローマンレジェンド、ニホンピロアワーズといった強豪が参戦せず、根岸ステークスを勝ったメイショウマシュウが骨折で、今年は本命不在のフェブラリーSになりそうです。




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