明けまして金杯でございます。

競馬ファンの皆様、明けましておめでとうございます。2013年の中央競馬が５日に開幕を迎えました。この日は新春恒例の重賞競走・東西金杯が行われました。2013年最初の重賞ウィナーに輝いたのは一体どの馬か？


中山のメインレース・第62回日刊スポーツ賞中山金杯（GⅢ・芝2000ｍ 16頭立て）は、昨年の弥生賞馬⑧コスモオオゾラ、金鯱賞２着⑩ダイワマッジョーレ、⑨ジャスタウェイ、２戦連続で重賞２着の⑪アドマイヤタイシ、⑥タッチミーノット、⑮ヒットザターゲット、今年10歳の⑤シンゲンなどが参戦しました。
横一線のスタートで始まったこのレース、スタンド前での先行争いで ④ドリームセーリングが先頭に立ち、大外から⑮イケドラゴンが上昇し、アドマイヤタイシ、シンゲン、タッチミーノット、ダイワマッジョーレも好位置につける。コスモオオゾラとジャスタウェイは中団の位置でゴール板を通過。１コーナーから向正面に入り、ドリームセーリングが単独先頭、２番手にイケドラゴン、３番手グループにタイシ、シンゲン、⑫テイエムアンコールの３頭。６番手にタッチミー、７番手集団に③キョウエイストーム、マッジョーレ、⑭トップカミングの３頭が横一列。オオゾラが中団の10番手、ジャスタウェイがその後ろを追走。外にはヒットザターゲット。13番手のところに①ニシノメイゲツと⑬ダンツホウテイ、⑦セイクリッドバレーが15番手、少し離れた最後方に②タガノエルシコがいる。
３コーナーをカーブし、セーリングが逃げ続け、イケドラゴン２番手変わらず。アドマイヤタイシが単独３番手に上がり、タッチミーはまだ６番手。マッジョーレ、オオゾラ馬群の中、ジャスタウェイは後方に下がっている。４コーナーから最後の直線に差し掛かり、アドマイヤタイシがドリームセーリングに接近し、最内からキョウエイストーム、外からタッチミーノットも伸びて来た。ダイワマッジョーレやジャスタウェイも追ってくるが届きそうにない。坂を上りきってラスト100ｍでタッチミーノットがタイシとセーリングをかわし、最後は後続を離して先頭でゴールイン！

今年最初の重賞競走を制したのは、単勝２番人気に支持された７歳馬のタッチミーノットでした。道中は６番手に控え、直線で馬群から抜け出して３番手に浮上し、残り100ｍでアドマイヤタイシとドリームセーリングの２頭を差し、２着に１馬身3/4差をつけて勝利しました。この馬は昨年の新潟記念で２着、毎日王冠で３着に入り、９度目の重賞挑戦で悲願の初制覇。鞍上の横山典弘騎手は、中山金杯４勝目をマークしました。２着に入ったアドマイヤタイシは３戦連続で２着。「シルバーコレクター」の仲間入りか。１番人気のジャスタウェイは３着、３番人気・ダイワマッジョーレは５着、コスモオオゾラは８着に終わりました。


京都のメイン競走・第51回スポーツニッポン賞京都金杯（GⅢ・芝外1600ｍ）は、今年のマイル戦線で主役を目指す16頭が集結。昨年２着惜敗の①ダノンシャーク、朝日チャレンジカップを勝った②ショウリュウムーン、４歳牝馬⑪サウンドオブハート、⑤ダローネガ、⑯トーセンレーヴ、⑭エーシンリターンズ、③トライアンフマーチ、⑧ヤマニンウィスカー、⑥エクスペディションなどが出走しました。
スタートからの先行争いで、ヤマニンウィスカーが先頭を奪い、⑫ブリッツェンが２番手。３番手集団にサウンドオブハート、トライアンフマーチ、エーシンリターンズの３頭。６番手グループは混戦で、トーセンレーヴ、エクスペディション、ダノンシャーク、④キングストリートの４頭が並ぶ。その後ろには⑦ネオヴァンドーム、ショウリュウ、ダローネガ、⑦ネオヴァンドーム、⑬ニシノビークイックの５頭が10番手グループを形成。後方には15番手に⑩スズカコーズウェイ、⑨シャイニーホークがしんがりで置かれている。
外回り３コーナーの下り坂で、ウィスカーが先頭、ブリッツェン２番手、リターンズが単独３番手に上がり、サウンドオブハート５番手、レーヴ６番手、シャーク７番手と縦一列になったか。直線に差し掛かり、ヤマニンウィスカーがまだ逃げるが、トライアンフ、ブリッツェン、ダノンシャークが追いかける。サウンドオブハートとトーセンレーヴは伸びないか？残り200ｍを切り、ダノンシャークが先頭に躍り出て、一気に突き放してゴール！

ディープインパクト産駒のダノンシャークが、２着に２馬身半差の快勝で京都金杯を制し、昨年２着の雪辱を見事に晴らして見せました。昨年は重賞レースで２着が３回、掲示板圏内に入りながらも１着が遠かった。しかし、2013年の初戦で重賞初Vを成し遂げました。自身の勝利は昨年12月の逆瀬川ステークス以来１年ぶり。今年は飛躍と実りのある一年となれるか？