かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

「グリーン・レクイエム」再読(20年ぶり)。

2005-05-11 22:42:14 | Weblog
うー、アップに失敗して30分かけた文章が吹っ飛んでしまった・・・。
この行き場のない怒りが急激に心を蝕んでいくのが判る。
本当に、PCは魔物です。

もう一度同じ内容を書くなんて、PCに馬鹿にされているように感じられてイヤなので、話題を変えます。といっても、全部自分の内心の葛藤に過ぎないことは理解しているんですが、イヤなものはイヤだからしょうがないです。
 
 私が初めて手にした新井素子の本、「グリーン・レクイエム」が本棚から発掘できたので、
改めて読み返しました。記憶とはいい加減なもので、これ、一冊丸ごとの長編だと思っていたら、一冊に三本話が入ったうちの一本が、「グリーン・レクイエム」だったんですね。まあそれでも120ページありますから、自分が書いている本から考えれば充分長い文章ではあります。
 お話は、腰まで届く長い髪と白い肌が特徴の娘とその娘に惚れた主人公、二人の恋の行方と、娘の驚くべき秘密。それらが交錯して巻き込まれていく逃れられぬ運命、という訳ですが、
20年前、「この人には一生敵わない」と衝撃とともに読み終えた文章は、この間読んだ奴と同様、やはり色あせておりました。いえ、それどころか、お話の流れや言い回しなど、かえって稚拙な部分が見えてきたのが、逆にショックな位でした。20年の時の流れをイヤでも意識してしまいます。
 でも、地球上のあらゆる生命の礎となっている植物が意志を持ってその地位に甘んじるのを潔しとしなくなったらどうなるか、というお話の着眼点は、素直に素晴らしいと今でも思います。いっそもう一度同じ設定を更に練り込み、書き直してもらえないだろうか、と思うくらい、私には面白い設定です。それを再発見できたのがうれしかった。技術は時とともに磨くことが出来ますが、閃きや思いつきは、天性のモノでしょう。最近の新井素子の本は読んだことがありませんが、もしまだ作家として活動しているのなら、一度探してみてもいいかな? と期待させる、一冊でした。
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