かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

結局地球温暖化と言ってもスケールが悠久すぎて、ヒトとしては理解し難いものなのでしょう

2015-11-04 22:33:53 | Weblog
 今朝の気温は、奈良市で6.5℃、昨日が8.7℃だったので、ざっと2℃低い温度となりました。ちなみに、中南部の山の縁にある五條市では、今日が4.4℃、昨日が6.7℃で、都会な奈良市より2℃ばかり低い気温になっていました。奈良市の観測地点の標高が100m、五條市のは標高190mですから、単純に標高での気温差は約0.6℃のはずですから、それ以外の要素でもう1℃ちょい分、差が広がった事になります。山手のほうが放射冷却が進みやすいのか、回りの数百m~千mクラスの山から冷気でも降りてきているんでしょうか? 
 明日以降はしばらく強い冷え込みはない様子ですから、穏やかな天気の中、少しずつ進む紅葉を愛でながらの週末になることでしょう。

 さて、アメリカ航空宇宙局NASAが、南極の氷が実は増え続けている、という一般的な温暖化論とは真逆の話を出してきました。ここ20年ばかりの南極大陸の氷床の高さを人工衛星から測定した結果だそうで、これまで言われていた通り一部では氷床が溶けて行く一方で、東部や内陸部では氷が増加する傾向にあり、その減少分よりも増大分のほうが大きい、つまり、南極の氷が増え続けているということが分かったのだそうです。内陸部の氷は、降り積もった雪が年月を経て積み重なり、圧縮されて氷となっているそうですが、増大の原因は、1万年前から続く降雪の増加とみられるとのことです。
 地球が温暖化すると、寒冷な極地での氷がかえって増える、という話は中部大学の武田邦彦教授が唱えていた説ですが、その話が、この度のNASAの発表である程度裏付けられたのかもしれません。とはいえ、原因は温暖化が急速に進んでいるとされるここ数十年の話ではなく、1万年前からの話ですから、単純に武田説が証明された、とするのもまた勇み足と言えるでしょう。
 シベリアの永久凍土が溶けてきたり、南太平洋の島国が上昇する海面に水没の危機を迎えていたりなど、地球が確かに温暖化している、とする話がある一方で、気候的には氷河期に入りつつある、という話や今回の極地での氷の増加という話もあり、一体実際には地球がどうなりつつあるのか、中々理解しづらい面が多々あります。まあ、地球の温暖化なんて言うのはスケールが地質学的な単位で、せいぜい100年生きられるかどうかの人間の時間感覚では捉えきれない事象になるのでしょう。となると、地道にデータを積み上げて、千年万年レベルの変動を可視化して理解できるようにするしか無いわけです。今回の話も、そんな積み上げの一つとして、あんまりセンセーショナルに捉えないで見るのが良いのかもしれませんね。

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