かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

極端な合理化は弾力性を損ない、いずれ破綻を招くというのに、方向転換できないでいるのはもはや痴愚というよりありませんね。

2024-02-07 19:06:13 | Weblog

 今朝の奈良市の最低気温はー0.5℃、昼の最高気温は9.4℃、五條市の今朝の最低気温は−2.8℃、昼の最高気温は9.4℃でした。今日は少しばかり空模様がましになって、時々晴れてお日様が顔を出す基本曇の一日でした。空が曇ってまた晴れて、が目まぐるしく変化していくので、回復傾向にあるのか悪化の方向なのかさっぱり判りませんでしたが、天気予報では明日以降晴れマークが並んでいるので、一応は回復基調にあるようです。ちょうど悪天候と好天気のせめぎあいの一日だったんでしょうかね? ただ天気としては明日は今日と同じような感じのようです。せめぎあいはまだ少し続き、趨勢が明らかになるのは明後日以後になる模様です。

 さて、国土交通労働組合が、航空管制官の大幅増員を求める声明を発表されました。正月早々の羽田空港衝突炎上事故を受けて、滑走路への誤侵入を監視する常時レーダー要員の人員が配置されたとのことですが、その人員は新規増員ではなく、役割分担の調整によって捻出した人だそうで、組合として問題視しているとのことです。同日、航空局長宛に申し入れ書を提出して記者会見に登壇した同組合の山﨑正人中央執行委員長は、「乗客・乗員の命を守るためには、より多くの人員を配置することが重要だ」とコメントされました。
 まあ妥当なコメント&申し入れではないでしょうか。あれだけの大事故が発生したにも関わらず、必要な人員を他から引き抜いて当てがって終わりなど、安全軽視も甚だしいと感じます。ただでさえ激務の航空管制官でしょうに、引き抜かれた部署でただでさえ乏しい余裕が失われて運用が硬直化してしまえばまた事故の原因になるやもしれず、その事故が今回のような奇跡の脱出劇で済むとは到底思えませんし、もしそんな奇跡を当てにしているのだとしたらもはや業務とは言えません。航空管制官は国家公務員だそうですが、ならばなおのこと国民の安全確保に留意した施策が求められるはずです。   
 大体我が国は無駄をなくそうと号令をかけて人員の合理化に邁進するまでは良かったのですが、今やそれが行き過ぎてどこもかしこも余裕が失われ、切迫した状態に陥っています。さらに団塊の世代の大量リタイアでますますベテランがいなくなり、今こそ各職場で「人」が求められているはずなのですが、未だに無駄を無くせという号令が叫ばれ、人減らしの圧力が高いままです。まさに破滅に向けた行進が止まらない状況ですが、今こそ莊子のいう「無用の用」という考えを真剣に考慮すべきときではなかろうかという気がしてなりません。

コメント
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