かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

経産省の国会答弁AI化はうまく行ってない様子ですが、いずれは議員も職員もいらなくなるのでは?

2018-01-08 20:29:02 | Weblog
 今日の奈良市アメダスの最低気温は1.8℃(1:17)、朝の最低気温は2.9℃、最高気温は10.2℃、五條市アメダスの最低気温は0.6℃(1:18)、朝の最低気温は2.4℃、最高気温は7.3℃でした。 今日は未明から断続的に雨が振り続き、夜になってもまだ降っています。この雨、予報では明日明け方頃まで続くらしく、久々の本格的な雨になっています。朝まで降るとなると雪にならないか心配されますが、気温が20時時点で7℃ほどあり、一向に下がってくる様子がありませんので、多分明日朝視界が白く埋まることは無いでしょう。とりあえず、明朝出勤時間までに止んでくれればありがたいです。

 さて、昨年、経済産業省が職員の長時間労働に繋がる国会答弁を作成する作業について、作業効率のアップを図り、長時間労働の軽減を目指してAIの活用を目論み、試行を始めていましたが、この程、その実施効果について、報告がありました。試行には、過去5年分の答弁が記録された国会会議録を言語処理するAIに入力、そのデータを元に、職員が国会議員からの質問文書を入力すると、過去の類似質問や答弁の下書きが出力される、というものでした。昨年2月に試験実施、2週間の試行で約80人が利用し、終了後集めたアンケートで50人が回答を寄せました。
 その結果、48%、半数が、想定された質問や回答事例が、あまり出なかった、ほとんど出なかった、という否定的な回答を寄せたとのことでした。
 その結果を分析してみると、AIは「法人税率」や「ものづくり補助金」のような政策のための専門用語がうまく認識できず、一方で「取り組み」、「円滑」などの一般的な単語をピックアップしたため、職員が欲しいと思う類似質問が検索にヒットしにくかったとのことです。また、答弁ではどうするか明言するよりはぐらかしたりするような例も多く、AIがその機微を判断しかねた、という面もあったようです。
 
 色々な利害得失が絡む政治のことですから、切った張ったではっきり白黒つけるというわけには行かない部分も多々あるでしょうし、はぐらかしながら時間切れを狙うような戦術を取ることもあるのでしょう。それらがAIの解析に馴染むのか、なじまないならどうすれば馴染ませることが出来るのか、そのあたりはまさにAI研究者・技術者のテーマになるだろうと思いますし、多分試行錯誤を繰り返し、学習をすすめることで、そのあたりはいずれ解決されることでしょう。
 ただ、この試行について言うと、AIに読み込ませる量が5年分というのはちょっと少なすぎないかというのが素人ながら気になりました。また、一般人にアンケートを取ったのなら解りますが、国家公務員80人が利用しながら、回答も限りなく80人に近い数を集めるべきだと思うのですが、50人しかアンケートが回収できないというのは一体どういうことなのか、というのも気になりました。
 しかし、いずれそのうちこの取り組みが限りなく成功したら、国会議員や霞が関官僚のお仕事は無くなってしまうんじゃないでしょうか? AIが政治を司る、というのは古いSFの悪夢の一つでしょうが、田中角栄や佐藤栄作や吉田茂、高橋是清や伊藤博文といった歴代の名相達を模したAI群の合議制で政治が進められたら、国政にヒトはもうほとんどいらなくなるんじゃないかなあ、と私などは思います。

コメント
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