かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

溶けた燃料の位置すら判らんとは、原子力は人類には早すぎる技術? とも思いたくなります。

2015-02-11 22:07:46 | Weblog
 今日の昼間は、冷えきった家の中よりも戸外のほうが暖かい一日でした。しかし、それは同時に花粉や黄砂の影響がひどくなることを示してもおり、少し外にでると、目が痒い、鼻がむずむずする、などの症状が出てきます。本当に厄介な季節がやって来ました。これからは、眠気に注意を払いつつ抗アレルギー剤を利用して、なんとかかんとか日々余喘を保つ事ができればラッキー、位に思っていたほうがいっそ気楽になるでしょう。しばらくは生産性ガタ落ちを甘受しなければなりませんね。

 さて、地震と津波をきっかけに未曾有の炉心溶融事故を起こした福島第1原発ですが、いまだ溶け落ちた核燃料が何処にあるのか、判らないでいるそうです。それを、貫通力の高い宇宙線「μ(ミュー)粒子」を利用して可視化する研究が進められているというニュースを読みました。μ粒子による透視は、これまで火山のマグマ溜まりの観察などで研究事例があるそうですが、山をも貫くニュー粒子も密度の高いウラニウムなどがあると吸収されたり進路を曲げられたりするとのことで、時間をかけて観測を続ければ、溶け落ちて今何処にあるかも杳として知れない核燃料の現在位置が判る可能性があるのだそうです。現在、あまりに高い放射線量のために直接観測することが出来ない燃料の位置を知ることができるというのは、今後の後始末を考える上で、それなりに有益な情報となるのでしょう。格納容器の底に溜まっている、という推測がなされていますが、ひょっとしたら「チャイナ・シンドローム」よろしくもっと深く格納容器も岩盤も溶かしてとんでもない深さまで進んでいるかもしれませんし、そうなればもはや現在の人類の手持ち手段では埋める以外対処できない可能性もありそうです。情報が情報だけに色々公開には問題があるかもしれませんが、もし解像度鮮明な位置情報が得られてそれを画像で示すことができるようになるのであれば、是非見せて欲しいと思います。

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