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ISOな日々の合間に

土曜日は環境保護の最新の行政・業界動向、日曜は最新の技術動向を紹介。注目記事にURLを。審査の思い出、雑感なども掲載。

ツキを祈願

2007年05月04日 | 雑感
この連休は特段の行楽スケジュールを立てていない。引越騒ぎのため、手が付かなかった事柄がいろいろ残っていること、長女の間近かな出産に備えて妻が何かと忙しく、出掛ける暇が無いなどの理由による。

当方としては、そのため集中してCDMの宿題や勉強に取組めるし、人通りの少ない朝の街中を通勤・通学の人々を気にせず歩き回る絶好のチャンスでもある。

今朝は、街の中心部を横切って片道20分ほどの調(つきのみや)神社へ出掛ける。「調」は「つきのみや」と読む。

この神社は平安期に編集された「延喜式神明帳」にも記載される古社として名高く、朝廷に納める御調物(みつぎもの)を集めた場所で、宮を建て調の宮と呼んでいると言う。調が月と同じ読みから、月待信仰に結びつき、狛犬の代わりに兎が置かれている。社名から「ツキ」に恵まれるとされ、心を鎮めて社殿に向かい、二礼-二拍-一礼し、幸運を祈願。

連休が明けると、またぞろ仕事で多忙になり朝のウォーキングを続けられなくなるが、今後は新たな環境に合わせて、6:30にはスタートした方が良さそうだ。

新居のメリットとデメリット

2007年04月23日 | 雑感
新居に越して既に一月が過ぎ、種々の荷物も何とか片付きつつある状況です。

そこで今日は「新居のメリットとデメリット」を思いつくままに纏めたいと思います。

今日のメリット:1点紹介
引越をしなかったら、半年後にはトラッキングで火災になっていたかも知れない。
実は、引越当日、ダイニングキッチンの冷蔵庫のコンセントを抜いて驚きました。コンセントの上にほこりがつき、なおかつコンセントの電極間が幾分黒ずんでいました。コンセントは食品棚との間の狭い隙間にあり、殆ど抜き差しすることはなく、空気は手前の広い空間からその狭い隙間に流れるようになていたようだ。
『トラッキング火災、今一歩』の状況に近く、思わず胸をなでおろしました。皆様も是非ご確認ください。

今日のデメリット:2点紹介
1.洗面所に大きな三面鏡が設置されている。勿論裏に化粧品や小物などが収納できる。しかも天井から明るい照明2箇所が煌煌と照らしている。このため今まで気付かなかった後頭部の髪の薄さが気になり、最近リアップの使用量が増えている。

2.新聞は1Fロビーまで取りに行く。
以前なら朝刊は玄関ドアに差し込まれるので、どのような姿でいようと、他人に気兼ねする必要はなかった。しかし、今は1Fのロビーまで取りに行く必要がある。最早、パジャマ姿では歩けない。


ところで、今日は香港でマラソン中に亡くなった嘗ての仕事仲間の告別式へ。合掌、ご冥福をお祈り申し上げます。

「不都合な真実」は答えを提示したか?

2007年04月03日 | 雑感
最近の某大手企業のISO14001審査でのこと、そこの社長はトップインタビューの折に次のように言っておられた。「アル・ゴア前米副大統領が自ら作った映画『不都合な真実』を観たが、結局は温暖化の警鐘で企業などの尻を叩いり、煽っただけで、解答を何も示していない」と、むしろ憤慨しておられた。

このことについて明確な解答を持ち合わせていなかったので、ご意見を伺うだけに留めた。しかし気持ちの何処かに「あの映画を制作した本当の意図はなんだろうか」と言う疑問が長く残りました。

どうやらその一つの答えが、日経新聞の4月1日の社説「投資家が企業に迫る温暖化対策」に載っています。

その一部を要約すると、ゴア氏は投資家の顔も持ち、三年前に自ら資産運用会社ジェネレーション・インベストメント・マネジメントを資産運用大手の経営者とともに興した。二酸化炭素(CO2)の排出抑制に貢献する自動車用燃料電池メーカーや温暖化対策を進める「環境配慮企業」の株は、投資先の有力候補だ。

ゴア氏は慈善活動をしているのではない。投資戦略の基本にあるのは、温暖化問題を経営判断に組み込むことこそが長期的に企業が成長する条件になるという考え方だ。資金を預けてくれた顧客のために、運用の成果を上げなければならない。

この流れが進めば、温暖化問題を経営判断に組み込むことこそが長期的に企業が成長する条件になり、温暖化対応の成否は企業にとって死活問題になり、結果的に温暖化防止に向けた企業の積極な対応を後押しする効果を持つ。

だから、「温暖化は政治の問題ではなく道徳の問題だ」と言い、更に、こう言いたかったかもしれない。「温暖化は株式投資の問題でもある」と。

そして、4月2日から始まった、第1面での特集「環境力」第1部では、「地球が迫る新たな競争」と題して、今日の環境問題が企業に何を迫っているかを解き明かしつつある。これからの企業は、アサプライチェーンの前後を含め、あらゆる角度から温暖化問題を経営判断に組み込んでいるかの視点で評価されることを意味している。

環境配慮を抜きにした新たな製品やサービスは最早消費者に受け入れなくなっているのと同様に、経営判断に温暖化問題を組み込んでいない企業は投資家から受け入れられなくなることを意味している。

お爺ちゃんと孫

2007年01月11日 | 雑感
この年末・年始に、孫娘の手を引いて散歩しているおじいちゃんの姿をよく見掛けました。正月休みで子供たちが孫を連れて里帰りしているのでしょう。微笑ましい限りです。

孫の手を引いているおじいちゃん達の姿や体の動かし方を見ていると結構若々しく、嘗てお爺ちゃんと言えば背中が丸くなっていたり、顔が皺だらけになっていたりのイメージがあったのですが、大分様子が違う。

自分も含め、最近は定年後も何がしかの仕事をしている人も少なくないし、以前よりも健康管理が進歩しているためかとも思う。

その一方で、最近は結婚年齢が高くなり、30歳を過ぎてから結婚する傾向が増しているようだ。現に、我が家でも息子と娘の何れも30歳以降に結婚しました。しかも結婚後も数年間は共働きを続けていました。

そのような夫婦から生まれた子供達が親同様に晩婚であれば、70歳近くなってから初孫に会うことになる可能性が高くなるでしょう。そのとき、お爺ちゃんは若々しいのでしょうか、それとも如何にもお爺ちゃんらしい姿なのでしょうか?或いは、初孫に会えないかも・・・。

さて、はて、長い間、夫婦二人で思い思いの生活を享受するのが良いのか。若いうちに子供を育て何人もの孫に恵まれるのが良いのか。何れが良いのでしょうね。

来週前半は、通産省の外郭団体に関連する仕事で忙しい。その準備のため、今週はブログも滞りがちです。

初めての人へ:カテゴリー別整理

2006年12月28日 | 雑感
このブログを書き始めてそろそろ1年になります。審査やコンサルの出張に伴う旅に関する記事、忙しい中での読書や映画そして音楽の感想、仕事に伴う種々の雑感、ときには少々専門的過ぎる記事、そして毎週の環境ニュースなど、日記を兼ねて雑多な内容を載せてきました。

第1回が1月22日でしたので、今日まで約11ヶ月の間に約230回程度投稿しています。平均すると毎週5回は投稿して来たことになります。その間にカテゴリーどおり収納されてない記事、あるいは、カテゴリー分けが難しい記事などが増えてきたので、最近になって整理し直し、中には極一部ですが表題を訂正したものもあります。

それによって、左側のペイン(帯)の下側にある「CATEGORY」内で興味のあるカテゴリを選んで頂くと、そのカテゴリに属する記事のみが検索されて表示されます。特定のカテゴリだけ覗くときに便利です。

その他、「ENTRY ARCHIVE」にある月をクリックすると月単位で記事を読むことができます。勿論、「CALENDAR」の日付でアンダーラインが付いている日は記事がアップされていることを示し、クリックした日の記事を読むことができます。

ブログを書く上で多少苦労することが2点あります。
第1点は適当な写真や絵が無い時。なるべく毎回その記事に見合った写真を載せたいと思っていますが、撮り忘れたり、見付らなかったりします。なので、写真がない記事も時には登場します。なお、掲載している写真や絵をクリックすると数倍に拡大表示されますので、興味があるときは是非クリックして拡大してください。(拡大しないときも有ります。)

第2点は、H系のトラックバックがあることです。気付けば直ぐ削除しますが、トラックバックの表示が見にくい位置にあるので見逃すことがあります。気付くようになってからまめに削除しているためか、最近は殆どなくなり、狙われなくなったのかもしれませんが・・。

実は、このブログ投稿は簡潔明瞭な文章表現を練習するための良い機会です。それでも、時には読みにくい場合もあると思いますが、どうぞご容赦ください。このブルグを読んでくださる方々に心から感謝致します。

ボットにご注意

2006年12月21日 | 雑感
貴方のコンピュータは外部の第三者から操られていませんか。表題のボットに感染すると外部からコンピュータを遠隔操作され、犯罪目的に利用されてしまいます。ネットに繋がった環境であれば誰でも感染する恐れがあります。

ボットとは、コンピュータを悪用することを目的に作られた悪性プログラムで、コンピュータに感染すると、インターネットを通じて悪意を持った攻撃者が、あなたのコンピュータを外部から遠隔操作します。

ボットの多くはウイルスと共通した方法で感染活動を行いますが、その感染後の行動はウイルスと異なり、悪質です。例えば、ウイルスソフトを起動すると身を潜め、ウイルスソフトに見つからないようにします。このように「ボット」はウイルスと異なる特徴を多く持つことから、区別して扱っています。

その主な特徴は
感染していることに気付きにくい
自動で機能を追加する
種類が多い
犯罪目的に使われる

ボットが通常のコンピュータウイルスと異なり気付きにくく悪質であるため、総務省と経済産業省の共同プロジェクトとしてサイバークリーンセンターと言う組織で「ボット(BOT)」への対策事業を行っています。

最近、サイバークリーンセンターから駆除ソフトが公開されました。是非、以下のURLにアクセスして駆除してください。併せてボットの感染防止等の情報も入手すると良いですね。https://www.ccc.go.jp/

エコプロダクツ2006

2006年12月15日 | 雑感
最新の環境技術や製品などに関する情報を学ぶ場の一つとして毎年見学しています。

第1回から見学していますが、年毎に出展者も入場者も増加の一途を辿り、民生関係の主だった企業はほぼ全て出展しているように見受けられます。又、小学生から中学生の見学も年毎に増え、教育の場でも環境に関する取り組みに時間を割いていることが判ります。又、今年は大学の出展も増えているようでした。

ちょっと堅い話をすると、ISO14001の4.4.3「コミュニケーション」の最後のくだりに、「著しい環境側面について外部コミュニケーションを行うかどうかを決定し,行うと決定した場合はその方法を確立し,実施すること。」が求められています。これに関連して、規格の定義によれば、環境影響には「有害な環境影響」と「有益な環境影響」があるとされているので、ここでは環境に有益な影響についてだけ考えることにします。

エコプロダクツ展に出展されている技術や製品は、何れも環境に可能な限り有益な影響を及ぼすように研究された製品やサービスであり、規格の言葉に置き換えていえば、「環境に著しく有益な環境影響を及ぼす環境側面(活動や製品)の外部への情報発信(コミュニケーション)の場だと言えます。従って、出展者のISO14001の取り組みの中で、エコプロダクツ展への出展が、4.4.3の外部への情報発信の一つとして計画されているはずです。

今回特に注目した技術は、写真に示されている日産自動車のブースに展示されていたコンセプトカー(?)のインパネ表示です。

最近は、カーナビ装備が一般化していますが、相変わらずインパネとは別の場所に設置されています。そのため高速走行時に運転者がカーナビを操作し始めるとはらはらしますよね。

液晶表示型のインパネで次のような設計にしてほしいと予てより思っていました。通常の速度やエンジン回転数を表示でき、ハンドルにあるボタンを操作するとカーナビ画面に切り替わり、速度や回転数はバー表示に切り替わりカーナビ画面を邪魔しない。しかも操作は音声認識です。そうすれば常に前方を見ながら操作出来ます。
写真のインパネはそこに向けた試みの第一歩のように思われました。

師走イルミナーションat浦和2006

2006年12月01日 | 雑感
今日は会社の帰りに浦和駅前で師走のイルミネーションを携帯カメラで撮ってきました。LEDイルミネーションの定着、それとサッカーボールのイルミネーションが印象的でした。

いまや発光ダイオードを用いたLEDイルミネーションが大流行。クリスマスには家庭でも用いられているようだ。交差点の信号機の殆どがLEDタイプに置き換わり、視認性が向上し好評。路線バス内の段差のある部分にも用いられ、いまや様様な場面に登場している。

発光ダイオードは一種の半導体を応用した点光源で、光の3原色である、(赤)・(緑)・(青)が揃ったので、フルカラー表示が可能。玉切れや消費電力が少なく、あまり発熱せず、しかも超長寿命のLED。実際、同じ明るさの電球と比べると消費電力は1/10で、寿命はなんと20倍以上だとも言われているらしい。環境効率が電球に比べて200倍と言うことになる。

環境効率が200倍といえども、使用する場面が急増して、エネルギーの使用量が従来より増えてしまうようでは環境改善にならずもとの木阿弥。現在の環境を孫の世代まで残すには、今のエネルギー使用量で、全ての活動で環境効率を10にする、すなわちファクター10を目指さなければならないと言われている。

種々の産業界ではISO14001の認証取得や環境負荷削減に真剣に取組んでいるが、家庭部門の環境負荷削減がちっとも進んでいない。もはや、クールビズやウォームビズなどでは追いつかないのに政府は及び腰。景気停滞を懸念しているのだが、その前に地球環境が破綻しては困るのだ。市民一人ひとりが資源・エネルギーの使用に際して、もっとムダを省く生活が必要なのだ。自分と子孫のために。

ところで、明日はレッズ対ガンバ戦。J1の優勝を決する最終戦だ。伊勢丹の前では大きなレッズの旗を路面に広げ、市民が優勝を祈願する寄せ書きをしている。是非、悲願の優勝を勝ち取ってほしい。そうなれば、サッカーボールの赤いイルミネーションが誇らしく見えるでしょう。

マンション環境性能表示制度

2006年11月30日 | 雑感
日経新聞11月30日の28面全面に住友信託銀行と鹿島が住まいの新しい基準を提案するマンション環境性能表示制度を紹介していました。そこで、「マンション環境性能表示制度」でNET検索すると、東京都の新しいマンション選びの基準であることが判りました。http://www2.kankyo.metro.tokyo.jp/building/eco/index.html

2005年5月の東京都環境局の報道発表資料には次のように記載されている。
東京都は、都民の健康と安全を確保する環境に関する条例(環境確保条例)を改正し、マンション環境性能表示制度を新設した。この制度は大規模新築マンションの販売広告に環境性能に関する情報の表示を義務付けて、マンションを購入しようとする人に選択肢を提供するもので、販売広告への表示方法等の基準を定めました。この表示は、平成17年10月1日以降に東京都に建築物環境計画書を提出する大規模新増築マンションが対象となる。

家庭部門の温暖化対策の推進には、マンションの環境性能を高め、環境に与える負荷を低減させることが重要であり、マンション環境性能表示は、大規模な新築又は増築マンションの販売広告に、「建物の断熱性」、「設備の省エネ性」、「建物の長寿命化」、「みどり」という4つの環境性能を示すラベルの表示を義務付ける制度とされています。(ここのラベルをクリックすると拡大表示します)

4つの表示項目に関する評価方法は、大規模新増築マンションの建築主が提出する建築物環境計画書における評価に基づき、星印(★)で3段階評価を行う。

環境性能に関する4項目を以下の基準で3段階(★~★★★)に評価する。
★・・・・建物に関する法令等が求める水準
★★・・・上記よりも環境配慮が上回る水準
★★★・・環境配慮が最も優れた水準

その結果この表示で判ることは、
・マンションごとの環境性能の違いが一目でわかります。
・「建物の断熱性」「設備の省エネ性」の評価は、光熱費の違いに影響します。
・「建物の長寿命化」や「みどり」での高い評価は、マンションの資産価値を高めることが期待されます。

対象マンションは、10,000㎡超の新築又は増築の分譲マンションで、概ねの住戸数100戸以上のマンションが対象になっている。しかも、平成17年10月1日以降に東京都に建築物環境計画書を提出したマンションに限定されている。

今回の都の規制では対象マンションが限定されてはいるが、重要なことは、購入者がこのような基準が存在することを知ることであり、より小規模のマンションであってもこのような基準に照らして環境性能がどのようなレベルにあるかに興味を示し、マンション提供者に問いかけをすることであり、マンション提供者側もこの基準を設計時に考慮するようになることが期待されるからです。

雨上がりの洗車

2006年11月21日 | 雑感
昨日は朝から午後まで雨模様。夕方には時折ぱらつく程度になったが、湿度が高い状況だった。洗車するのはもってこいの状況だ。

今週末は娘夫婦宅を訪問し、孫娘にお誕生プレゼントを届けるため車で出掛けるつもり。このため洗車したいと思っていたが、ちょうど良い機会です。会社から帰宅するなり、街路灯の下で30~40分かけて洗車しました。

白地のボディーにこびり付いているバーコード状の汚れも長時間水滴や湿気に曝されていた。このため洗剤の使用量を少なめにしても容易に洗い落とすことが出来る。水使用量だって最小で済む。このため、短時間で簡単に終了する。最小の労力と最小の環境負荷で洗車が出来ると言うわけです。

今朝は、車に日があたる前に夜露をふき取り、日当たりの良い場所に移動してワックスがけ。初冬の日は低く早く移動する。このため、途中で太陽を追いかけて場所を移動する。冬場はじっくり一箇所に腰をすえてのワックス掛けは難しい。

丁寧にワックスを掛け、くすみがすっかり取れた白いボディーを見ると惚れ惚れする。だが、手入れがとても大変。次回からは決して白い車は買わないと思う。

税務署と紺屋の白袴

2006年11月13日 | 雑感
ちょっとした用事が出来て税務署へ。一階受付では一組の若い男女が対応し、初めての私にも丁寧に対応してくれた。

所定の書類を入手し、一階の待合室一角にあるコピー機を使って入手資料の写し各1部作成した。コンビにあるコピー機と同様に、脇にコイン投入機がある。

写しを作り終わってから、受付でコピー枚数を告げ、領収書を請求しました。コンビニでは一般的な方法です。

ですが、受付の二人は半ば微笑みながら「領収書は発行していません。」と。
「コンビニなどではきちんと領収書を発行してくれますよ。こちらでは、しないのですか?」の問いに、答えは一緒。「領収書は発行していません。」と。

毎年2月頃は、納税のために税務署に青色申告所などの書類を提出する。その中身については、控除対象にするには領収書が不可欠であり、無ければ一切受け付けてくれない。

なのに、である。税務署として内部での処置上は領収書を発行する手間や管理のための時間が無駄になるからだろうか?

しかし、納税側としては是非領収書を入手したいものです。必要な納税にはきちんと対応するが、役所も住民の視点を持って事にあたってほしいものだ。

写真は、久し振りの朝のウォーキングで見かけた菊の花。小ぶりながら色艶やかに咲いていました。

新潟中越地震の新幹線脱線事故は幸運それとも努力の勝利

2006年11月02日 | 雑感
失敗学実践講座の著者である畑村洋太郎氏は、JR福知山線脱線事故でのJR西日本の安全への姿勢に関連して次のように言っている。

2004年10月22日の新潟中越地震の際にJR東日本の新幹線が脱線事故を起こしました。上越新幹線の「とき325号」が、浦佐-長岡間を走行中に地震によって脱線したという事故ですが、このときは猛スピードで走行していたにもかかわらず幸い一人のケガ人も出さずに済みました。その大きな理由のひとつが、JR東日本が安全に向けての努力を怠らなかった結果だったと著者は見ています。

東北新幹線と上越新幹線には、合わせて8万2000本程度の高架橋の橋脚があります。脱線事故の前年の03年7月末の宮城地震の際には、このうち東北新幹線の橋脚が30本程度損傷しました。これを機に高架橋の安全基準を見直し、8万2000本の約5分の1に当たる1万5000本あまりの橋脚に対し、鉄板を巻いてその内側にコンクリートを注入して強化するという補強工事を急ピッチで進めたのです。そして上越新幹線の脱線はまさにこの補強工事を行った橋脚の上で起こったのです。

なので、上越新幹線のケースはまさしく、過去の失敗に学んですぐに基準を見直して補強工事を行ったJR東日本の「愚直な努力の勝利」なのだそうです。

一方で別の視点もある。
新幹線の車体に詳しい知人の話では、あの事故は幾つもの幸運が重なった不幸中の幸いであり、今の新幹線車体ではあのような幸運は起きそうも無いという。

一つには、中越地震が発生したとき、上越新幹線の「とき325号」はトンネルを出て間もない時であり、最高速度よりも幾分か遅い速度で走っていた。
二つ目は、上越新幹線では冬場の融雪のための散水機能を有し、その排水のために側溝が設けてあり、地震で脱輪はしたものの側溝にとどまり、車両が高架橋壁を越えることがなかった。
三つ目には、「とき325号」の車体は200系であり、各車両の重量は約60トン程度あり、充分な重量のために車両が大きく浮き上がることが無かったからだという。

最近のJR各社のスピード競争を反映して、車両は徹底的な軽量化が図られている。このため一両の車重は40トンまで下がっている(ちなみに価格は3億円程度だという)。客室も壁構造を採用したため耐久性がかなり落ちているという。このような最新の軽量車両がかつての中越地震に遭遇すると、車両が地震で浮き上がり大惨事になる可能性が高いという。

なお、JR東日本は事故発生後3年にあたる10月20日に「新幹線脱線対策の進捗状況について」この点を含む対策の現状をWEB上で公開している。興味が有れば参照ください。
http://www.jreast.co.jp/press/2006_2/20061009.pdf
これによれば、地震到達前にいち早く列車を減速させる警報システム、線路を路盤に強固に固定する改良、脱輪防止するL型車両ガイドの車両への取り付けが検討されている。

写真は11月1日の仙台での審査のため、前日の夕方に大宮駅にて新幹線「こまち」を撮ったもの。

チケット入れ

2006年10月15日 | 雑感
各地を飛び回る計5日の審査が始まる。今週前半で二日審査し、後半は別件の審査が1日入り、そして来週になって連続三日がかりで審査する。全国展開している顧客の審査を複数の審査員で分担して実施される。

既に全てのJR指定券と乗車券を購入済みである。領収書代わりの「クレジットカードご利用票」に載っている乗車駅と降車駅名を拾い出すと次のようになる。
米沢、会津若松、郡山、古河、宇都宮、熊谷、大宮、浦和、静岡、掛川、京都、綾部、大阪、東京

初日審査前日には最寄りホテルに泊まり、初日の午前中は8:30から11:30まで審査し、昼食は移動するJR車中で済ませ、次の場所で14:00から17:00まで審査する。その後,JRで再度移動し、翌日の審査先最寄り駅まで移動し、ホテルで一泊というペースで有る。

写真はJRの購入チケットを入れる封筒である。駅のチケット自販機の脇に置いてある紙のチケット入れである。上段は従来のものであり、中段が「クレジットカードご利用票」そのものであり、下段が最近登場したやや大きめの封筒である。やや大きくしてもらっただけで使い勝手が良くなった。

今回のように5日間掛けて全国を飛びまわるためには、チケットを20枚程度は購入することになる。従来サイズの封筒はチケットとほぼ同じ大きさなので、チケット枚数が多いと大変仕舞いにくくなってしまうが、今回の封筒は使いやすくなっている。折を観て、審査先から投稿の予定です。

失敗学実践講義:畑村洋太郎著

2006年10月11日 | 雑感
過去に起こった失敗から得られる知識を正しく伝達するために失敗知識データーベース作りに取組み、その過程で失敗を生かそうとしている人が頭の中に持っており、この失敗知識の構造とを解き明かす過程で生まれた「失敗まんだら」との関係を明らかにして過去の九つの失敗を解明する。

ISOのマネジメントシステムでは、外部審査や内部監査で指摘された不適合を是正・予防した結果、その対応が有効であったかを評価することを求めている。そのことによって、再発防止や予防することを意図している。天変地異は別として、事故やミスによる失敗によって生じる環境影響を防ぐ上で、有効な是正とはどのようなものかに付いて何らかのヒントを求めて購入しました。

ここでの重要な視点は、原因と結果と言う単純で直線的な関係ではなく、その間に人が係わる何らかの行為(人に対する、或いは、ものに対する)に関する「失敗行動」を明確にする必要性を説いている。

なお、WEB上で次のような案内が掲載されている。

失敗が起こってから対応するのでは遅い。起こる前から起こった後のことを考える」、これを実践すれば、事故や失敗も減るし、起こっても損害の広がりを防ぐことができる。
ナマの情報をもとに失敗を徹底的に解明した注目の書。

第1講 想定され得ることは必ず起こる(六本木ヒルズの大型回転ドア事故)
第2講 人の注意力には限界がある(日本航空の連続トラブル)
第3講 追いつかなった企業改革のスピード(JR福知山線脱線事故)
第4講 ゼロからつくり直すことの大切さ(金融システムの失敗)
第5講 見たくないものは見えない(リコール隠し)
第6講 起こる前に起こった後のことを考える(火災に学ぶ)
第7講 それぞれの立場から見える風景(JCO臨界事故)
第8講 トップの孤独(ロケットの打ち上げ失敗)
第9講 「現地」「現物」「現人」が理解の基本(JR羽越線脱線事故)

脱線事故、回転ドア、エレベーター…。失敗が起こってから対応するのでは遅い。失敗学を使うと、事故や失敗も減り、損害の広がりを防ぐことができて、組織・社会は強くなる! ナマの情報をもとに失敗を徹底的に解明する。

「プロフェッショナル 仕事の流儀」から

2006年08月31日 | 雑感
08/31(木) 後10:00~後10:45  NHK総合で表題の番組が放映されていました。生憎その一部しか見る時間が有りませんでしたが、強く印象に残る番組でした。

NHKのHPには次のような紹介が載っていました。
題して、日本屈指の天才花火師究極の花火に挑む▽20年もの下積み▽弟子との真剣勝負

全国の花火大会で連戦連勝を続ける花火師・野村陽一氏(55)の技に迫る。野村氏の花火は圧倒的に美しいのが特徴である。正確な円形、鮮やかな色彩、光の1つ1つが一糸乱れず瞬いては消える。その陰にはミリ単位の精度で花火を作り上げていく野村氏の執念があった。花火の光を構成する「星」と呼ばれる丸い火薬は、菜種などの「芯(しん)」に火薬を塗って作る。1日に塗る火薬の厚さはわずか0・5ミリ、それを半日かけて天日で乾かす。これを何カ月間も繰り返していく。「地道な作業を完ぺきにこなしてこそ、花火は人々の記憶に残るものとなる」という野村氏の揺るぎない信念は、長いどん底時代につかみ取ったものである。希代の花火師・野村氏のひと夏に密着する。


番組の中で、「花火は潔さ」が大事だと言う。5秒と言う一瞬に、見る人の印象に残るのではなく、見る人の記憶に残る花火を作りたいと言っている。
冒頭の写真は代表作である「四重芯変化菊」。野村花火工業(株)のHP(http://www.hanabi.e-mito.jp/company.htm)に掲載されているものです。
花火でここまでの表現が可能なのかと驚嘆させられる見事な出来栄えです。

また、「進化してこそ職人」と言っていますが、他者よりも良いものを提供しようとすれば、どの世界でも言えることとは思いますが、本当に苦労した人でなければ感じさせない重さがあります。

かれこれ十年以上も花火大会に足を運んだことがありません。花火作りに掛けるこのような苦労と情熱、その結果としての花火の見事な進化を知ると、来年は是非観に行くことにしたいものです。