シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

日蔭のふたり

2005-07-07 | シネマ は行
いとこ同士のジュードクリストファーエクルストンとスーケイトウィンスレット。出会ったときから恋には落ちていたもののジュードにはすでに奥さんと子供が。それを知ったスーは別の男性と結婚。その後、再会した二人はそれぞれの妻と夫と別れてジュードの連れ子と自分たちの子と一緒に生活し始める。

でも昔のこと、結婚していない二人が子供を抱えて住むところを探してもあからさまに断られたり、追い出されたり…昔のイギリスの貧乏な生活。

暗いなー。じめじめしてるなー。原作は「日陰者ジュード」だもんなー。そりゃ暗いよなー。

二人が恋をするシーンは山や海の自然や都会の中でのデートといった明るいところもあるんだけど、二人が一緒に暮らし始めた頃からどんどん話は暗い方向へ…ジュードの連れ子がそれを気に病むのも無理はない…この子が物語の鍵を握ってくるのですが。

イギリスの文豪トーマスハーディの作品なんですけどね、それにしても暗すぎてワタクシはどう受け止めていいのか分からないですね。幸せになろうとしてそれがすぐ目の前っていうところにあってもうまく手に入らない、そんな人生の辛い部分を描いた作品なのかしら?それでも愛を貫いた二人っていう見方もできるけど…

ただ、あまりの衝撃的な展開にやたらと印象に残っている作品なのだ。めちゃめちゃリアルな出産シーンもあったりしてビックリです。そして、またまたファンのひいき目だけど、聡明なスーを演じるケイトウィンスレットがいいのだぁ~。ジュードが大学に出す願書に幸運のキスをしてくれっていうときに紙にキスするなんてイヤとジュードのほっぺにキスするスーがとても素敵でした。

オマケジュードロウの「ジュード」という名前はこの物語とビートルズの「Hey Jude」から付けられたそうですね。


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