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シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

シェフ~三ツ星フードトラック始めました

2015-03-05 | シネマ さ行

「スウィンガーズ」のジョンファブローは「アイアンマン」などでいつの間にかビッグバジェットな監督になっていて、もう「スウィンガーズ」の人だってことを忘れかけていた今日この頃。彼が非常にパーソナルな低予算作品で帰って来た。

一流シェフのカールキャスパー(ファブロー)は有名料理ブロガー・ラムジーオリヴァープラットが店に来ると大張り切り。いつもの料理をやめて独創的な料理を作ろうと計画していたが、レストランのオーナー・リーバダスティンホフマンに創造性あふれる突飛な料理は作らずに昔からそのレストランで出している料理を作れと言われ仕方なくいつもの料理をラムジーに出す。

翌日のラムジーのブログでこき下ろされたカールは、ツイッターでラムジーに暴言を吐きケンカを売ってしまう。ツイッターの使い方をよく知らず、メールのようにラムジーだけにメッセージを送ったつもりだったカールだが、それは全世界に発信されていて、カールのアカウントは大炎上。そこでリベンジマッチを申し込んだカールだったが、結局リーバにまたもや独創的な料理を出すことに反対され店をやめてしまう。

かねてから思い通りにならない店で働くより自分でフードトラックを出したほうが良いと元妻イネスソフィアベルガラに言われていたカールはこれを機にフードトラックを出すことに。元部下のマーティンジョンレグイザモは速攻で店をやめて手伝いに来てくれ、夏休み中の息子パーシーエムジェイアンソニーと一緒に里帰り先のマイアミからLAまでキューバンサンドイッチ他を売りながらフードトラックで帰ってくる。

このフードトラックを始めるまでのくだりがちょいと長い気がしたのと、元妻イネスがどうしてやたらとフードトラックを薦めていたのかっていうのがちょっと分からなかったってとこが前半引っかかった部分。あそこまで一流のシェフにフードトラックなんか普通薦めるかな?あと元妻の元夫にロバートダウニーJr.が出ていて「アイアンマン」の付き合いで出たことは明らかなんだけど、この元夫がなんだか妙な奴で、と言ってがははと笑えるシーンでもなく、なんか意味不明だった。

いったんフードトラックを始めてしまえばこっちのもの。待ってましたよ、この展開。息子パーシーがさすが現代っ子、ツイッターを駆使してパパのフードトラックを宣伝しまくって行く先々で大盛況。またねぇ、カールの作るキューバンサンドイッチやらなんやらが美味しそうなんだよねー。映像的にもツイッターのあの小さい青い鳥がピヨピヨ~と飛んでいったりしてとても可愛らしいし、マイアミ、ニューオリンズ、テキサスとロードムービーとしての魅力もたっぷり。

この作品の魅力はその料理と何と言っても息子のパーシー。両親が離婚してパパと過ごす時間が少ないことに不満を覚えている彼が夏休み中パパとフードトラックで過ごせるとなって大喜び。小さい体でパパの料理を一所懸命手伝ってツイッターで宣伝までして可愛いのなんの。ビジュアル的にもお目目くりくりで成長したらハンサムな青年になりそうな雰囲気。彼とパパとの関係がとても良かったです。

部下であり、カールの親友でもあるマーティンを演じたジョンレグイザモも素晴らしかったですね。ぶっちゃけ、彼がいなかったらカールだけではフードトラックは成功しなかったんじゃないかとさえ思えるほど、頑張ってくれていました。ラテン料理のトラックに彼は絶対に必要な人材でした。

最後、フードトラックで成功して、批評家のラムジーとも和解し、和解どころか仕事のパートナーにまでなって彼が持っている店のシェフになるカール。これって当然大成功のハッピーエンドってことなんだろうけど、ワタクシはなんか「あ、結局やっぱお店がいいのね。フードトラックじゃダメなのね」と思ってしまった部分はありました。ひねくれてますかね?

ラテンミュージックが中心のサントラもノリノリで最後の再婚ウェディングパーティも可愛らしかったです。

あ~キューバンサンドイッチ食べてみたいー。(って多分みんな思ったな)



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2 コメント

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これ! (わん)
2015-03-06 15:52:14
観たいやつです。
まだやってるのかなぁ。
ノリノりのサントラ気になります。
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わんさま (coky)
2015-03-09 11:56:49
こちらにもコメントありがとうございます。

梅田でまだやってるので良かったら行ってみてください~。

ラテン系音楽がお好きならサントラもおすすめです。
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