これは前評判が良くて、ちょっと期待しすぎちゃったかなーという感想でした。
コミックオタクの冴えない高校生デイヴアーロンジョンソンが“キックアス”と名乗り、本当のスーパーヒーローになろうとするのだけど、実際はネットで買ったダサいコスチュームを身にまとっただけ。別に強いわけでもなんでもないんだけど、彼がチンピラたちのケンカを止めている映像がユーチューブで流れて一躍有名に。そんな彼が、本当にスーパーヒーローになるべく父親“ビッグダディ”ニコラスケイジから訓練を受けている“ヒットガール”クロエグレースモレッツに出会う。
冴えない高校生と言ってもやっぱり主役を張るくらいだからよく見るとアーロンジョンソンくんは結構ハンサムですね。しかし、あのダッサい“キックアス”のコスチュームにはまいりました。劇中なんでみんなそんなに笑わないでいられるの?と思っちゃったけど、アメコミのヒーローのコスチュームも結構笑えるのが多いからなぁ。アメリカ人はあれでも平気なのか?
この作品のヒットの要因は小学生のヒットガールが汚い言葉を発しながら、ばんばん人を殺していっちゃうとこなのかな。この意外性がたまらなく痛快。ドンくさいキックアスを尻目に最新の武器を駆使してばっかばっか悪者を殺していっちゃうんだからね。そりゃR15指定にもなるわな。アメリカってこういうのは日本よりうるさいんじゃなかったっけー?
実際お固いことを言えば、小学生の女の子にこんな役をさせるなんて絶対ダメーーーーってなるところだと思うんだけど、なんだろーねー、このスッキリ感は?やっぱり、人間やっちゃダメってことを堂々とされるとなんか逆に気持ち良くなっちゃうのかなぁ。もちろん、それは実生活ではないからなんだけど、やっぱ映画とかってそういう現実には叶わないことができちゃう世界なわけだから、それを実践されるとスッキリしてしまうのかも。
物語はちょっと中盤まどろっこしくて、ちょっと退屈になってしまったんですが、最後までヒットガールはカッコ良かったなぁ。このクロエちゃんは「(500)日のサマー」でもこまっしゃくれた子の役だったけど、あの時も全然イヤミじゃない感じで良かったんですよね。美人タイプではないので、これから大人になっていくにつれてどんなふうになるか予想がつかないのですが。注目の子役です。
なぜか映画館でワタクシの隣に座った高校生か大学生くらいの女の子が映画の間中ずーっとケタケタクスクス笑ってたんです。「え?ここって笑うとこ?」っていうところでもずーーーーっと。なんかもうすべてがツボに入ってしまったのかなぁ?ワタクシは彼女のせいでちょっと冷めてしまった部分もあったような気が。デイヴが憧れの女子とデイトできるようになったと思ったらゲイだと勘違いされていて、それ故に仲良くなれちゃって複雑な気分になるところとか、デイヴのおかげで友達のオタク野郎にまで彼女ができちゃうところとか結構ウケました。
なんだか続編ができるというウワサですが、ヒットガールが大きくなっちゃったら全然意味がなくなるので早くしないとね。
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