シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

彼が二度愛したS

2008-10-29 | シネマ か行

試写会に行ってきました。この作品、試写会当たらなかったら見に行ってたよー。ヤバかったー。だってさ、つまんないんだもの。

冴えない人生を送る会計士のジョナサンユアンマクレガーが会計顧問を務める弁護士事務所でハンサムで魅力的な弁護士ワイアットヒュージャックマンと出会い親しくなる。ある日携帯を取り違えて家に帰るとワイアットの携帯に女性の声で「Are you free tonight?」という電話がかかる。相手を間違えていると伝えたかったジョナサンは指定された待ち合わせに行くが、その女性はワイアットの彼女でもなんでもなく、秘密クラブの女性だった。忙しくて恋人を作るヒマもないビジネスマンとビジネスウーマンが所属するクラブで「Are you free tonight?」を合言葉にホテルで待ち合わせをし、セックスだけの関係を持つというもの。お互いの名前も職業も聞いてはいけないルール。これまで、女性に恵まれてこなかったジョナサンはこのクラブに紹介された形となり、「Are you free tonight?」だけでいくらでも女性とセックスできるのだから、ウホウホとはまってしまうのだが。

まぁここまでは序章でこの先がサスペンスなわけだけど、なんだかねー。ヒュージャックマンが惚れこんで自身のプロダクションで初の映画化したっていうんだけどさ、そんな惚れこむような脚本か?ジョナサンが電車で出会って忘れられなかった女性Sミシェルウィリアムスがこのクラブの会員でたまたま会うってだけでも怪しいのに、その彼女が拉致されて、その身代金代わりにワイアットに企業の裏金を盗むように脅されるなんてね。どう考えたってこのSもグルだって分かるでしょ?それで、このSがワルとグルだったけど、ジョナサンを好きになったのは本当だったなぁんてのもいままで何度だって映画にも本にもなってるし、もう今さらって思わない?ミシェルウィリアムスってそんな魔性の女風でもないしなー。かわいいけどさ。なんか違うじゃん。

ワタクシは物語がこういうつまらない方向に向かいだしてから、ユアンマクレガーが関根努に見えて仕方なかったよいや、ユアンも関根努も好きだけどさっ。

一番良かったのは秘密クラブのルールを説明してくれる“おねえさま”をシャーロットランプリングが演じてたところかな。「シャイな男の子は好きよ」なんて言ってくれちゃいます。

原題は「Deception」(詐欺、偽装、幻想)でシンプル過ぎるくらいなんですが、邦題の「彼が二度愛したS」はサスペンス感もありますし精一杯頑張ってるんじゃないでしょうか。



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