シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

50歳の恋愛白書

2010-02-15 | シネマ か行
はぁ、キレイだなぁ、ロビンライトペンは。ショーン、こんなキレイな奥さん手放しちゃダメだよ。

ワタクシは映画を見に行くときに、原題をチェックするようにしています。この作品の邦題「50歳の恋愛白書」というのを見て行った人は「騙されたぁ」って思うでしょうね。原題は「The Private Lives of Pippa Lee」ですから、内容と合っているし、騙された感はありません。なんだかね、日本の映画の宣伝部はこういうのを全部恋愛に結び付けないといけませんかね?確かに恋愛の話も入っているけど、それはこの作品のひとつの要素に過ぎませんよね。50歳の女性が旦那以外の男性、しかも年下、しかもキアヌリーブスに恋をして…みたいのを想像しないとみんな映画館に足を運ぼうとはしないのかな…ちょっと悲しい。

ピッパリー(ロビンライトペン)の人生を振り返って行くわけですが、彼女の青春はドラッグ漬けで、いまの日本の50歳の主婦たちが見ても全然共感できないんじゃないかな。いや、ワタクシがドラッグ漬けに共感できるという意味ではないですが…ピッパのように自由奔放に生きてきた人がハーブリーアランアーキンに出会って恋に落ち、いまのような良妻賢母に変わっていくんだけど、若いときのピッパブレイクライブリーといま現在のピッパのイメージが結びつきにくかったな。時々、お上品そうなピッパが、ちょっと口が悪くなったりしてたけど、あれが彼女の本当の姿だったのかな。

ピッパのドラッグ漬けの母親がマリアベロだったり、レズビアンのおばさんの恋人がジュリアンムーアだったり(彼女はレズビアンの役が多いねぇ)、ハーブの当時の妻がモニカベルッチだったり(なんと頭をピストルでぶっ飛ばしちゃうの)とキャストが豪華でしたね。キアヌは相変わらずぬぼーっとした中年の、よく見ると男前じゃないの、みたいな役でした。ウィノナライダーは地でいってんじゃないの?ってな役でちょっと笑えた。いや、ちょっと笑えない?

まぁ、「ピッパリーさんの私生活」っていう作品なので、特にそれで何が残るってわけではなかったけど、途中途中でそこそこ笑えたりはしました。自分に投影して何かを考えるとかそういったタイプの作品ではないと思います。ましてや「50歳の恋愛白書」なんて作品ではありません。ワタクシは嫌いではなかったけど。主役がとにかくキレイで良かった。


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