シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

dot the i ドット・ジ・アイ

2006-11-10 | シネマ た行
最近、ワタクシの中で存在が大きくなりつつあるガエルガルシアベルナルくんの作品。

お金持ちのバーナビージェームズダーシーとの結婚を控えたカルメンナタリアヴェルケが独身最後のパーティのならわしとして、他の男性を選びキスをする。その男性キットガエルガルシアベルナルとのたった一回の熱烈なキス。そのキスをきっかけに3人の運命が動き出す。

「dot the i」とは「iの点」って意味。カルメンが「キスとは“愛”を完結させるiの点」と言うシーンがある。筆記体で書いたときなどは特に「iの点」は最後に打ちますよね。それで、「“愛”を完結させる」という表現になるわけですね。これはどこかの国の表現らしいのですが、そのあと、キットも言うように「"love"にはiがないから英語では通用しない」のです。ドイツ語なら"lieve"?iがありますね。映画の中ではそれがどこの国の表現なのか言われてませんでした。単にこの映画のために作った表現なわけじゃないと思うんですが。どなたかご存知の方いらっしゃればご一報を。

そんなロマンチックなセリフが話されることでも分かるようにヒロインのスペイン出身のフランメンコダンサーのカルメンはお金持ちの英国紳士であるバーナビーとの安定した結婚に比べてブラジルの血を引く俳優志望のキットとのラテンのパッション溢れるロマンスに魅かれていくという典型的といえば、典型的な三角関係を描いた作品…

と、思いきや、、、

そう、そう言えば、初めから映像が急に変な隠しカメラのものになったりするし、キットは職のない役者なのに突然大金を大家に支払ったりしてたなぁ。とここではどういうことなのかは書かないでおきますが。

と、タネ明かしがされたあとは、まぁそんなにビックリするような話でもないし、問題はここからこの話をどうするかやなぁと思っていると、ちょっぴりチープな展開ながら、ワタクシはこの結末に満足でした。

ガエルくんの狼の子供みたいな顔と無邪気な笑顔はすごく魅力的だなぁと思います。カルメンを演じるナタリアヴェルケはクリスティーナアギレラを幼くした感じで、アルゼンチン出身らしい。ラテン系美女に弱いワタクシはちょっとくらっときそうになります。そんなにもの凄い美女ってわけでもないんだけどね。ガエル君も小さいけど、ナタリアはさらに小さい。ラテン系の人って小柄な人いますよね。ラテン系の人が好きなワタクシは、どうしてもこのカルメンとキットを応援しちゃうんです。この作品が好きなのもそういう影響がかなりあるかも。


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