遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。
本年も「シネマ日記」よろしくお願いいたします。
年末年始に見た映画がたまっているのでぼちぼちUPしていきたいと思います。
この作品は12月に見ました。
第二次世界大戦の終戦日を迎えても停戦せずに、樺太を自分たちの領土にしようと攻撃をやめなかった当時のソ連と樺太の真岡町で電話の交換手をしていた女性たちを描く。実は1974年に制作された作品だそうですが、当時ソ連の圧力で上映されなかったワケありの作品らしいです。1974年当時と言えば東西冷戦真っ只中ですから、日本政府もソ連を刺激することは避けたかったということでしょうか。
1974年の作品ですから、往年の役者さんたちがたくさん登場します。しかも当時で10代後半から20代前半といった年代の女性たちですから、いまでも活躍している女優さんたちが多いです。ざっと挙げるだけでも、仁木てるみ、岡田可愛、藤田弓子、木内みどり、赤木春恵、南田洋子、丹波哲郎、田村高廣、若林豪、黒沢年男といった方々が出演しています。残念ながら、すでに亡くなった方も何名かいますが。
さて、お話のほうですが、樺太で空襲もなく戦時中とは言えそれなりに平和に過ごしていた電話交換手の女性たち。薬屋の娘が少しサッカリンを家から取ってきて、枕から取った小豆でぜんざいを作ったりして、物資が少ないながらも、若い女性らしく、音楽やおしゃべりを楽しんだりしながら、電話交換手という責任の重い仕事をこなしていた。
いままで樺太には空襲もなく、東京から親戚が疎開してきている家族もいるほどだったのに、終戦直前からソ連が樺太の領地を今のうちに自分のものにしようと侵略してきた。玉音放送後、停戦命令が出ている日本軍は丸腰で白旗を持ってソ連軍のところへ出向いていくが、そこでなんと無残にも殺されてしまう。このあたりの実際にあったことなのか、フィクションなのかはちょっと分からない。とにかく、スターリンは最終的に北海道の獲得を目指して樺太に侵攻してきたということらしい。
樺太の電話交換手の女性たちは、北海道本島に避難するように命令を受けたにも関わらず、自分たちより北方に住む親せきを待つためや、仲間と一緒にいるためにこの地に残りたいと言う。彼女たちの代わりには地元の男子中学生が仕事をすることになっていたが、電話交換手という技術に誇りを持っていた彼女たちは、自分たちの責務を最後まで果たしたいと志願する。
結局、最終的に残った9名の若い女性たち。ソ連の侵攻は激しくなり、このような状況で女性が捕らえられればどうなるか、みな分かっていた。そのため隠し持っていた青酸カリで自らの命を絶った。
当時の女性たちとしては、あのような行動を取らざるを得なかったのだろうけど、自分たちがそのようなギリギリの状態にあるというのに、最後まで電話交換手の責務を果たした彼女たちに涙が止まらなかった。
ワタクシはソ連の樺太侵攻についてはおぼろげに知っている程度で、ましてやこの電話交換手の女性たちの話なんてまったく知らなかった。もしかしたら、北海道地方では有名な話なのかもしれないけど、全国的に知っている人ってどれくらいいるんだろう?全国の小さい映画館で順番に上映されているみたいなんだけど、この事実を知らない人が多いっていうのは残念だなぁと思う。実際の事実の考証などの関係でテレビでの放映は難しいのかな?もしそうなら、現在認識できる事実をベースにもう一度2時間ドラマなどで作り直して、もっと彼女たちの存在を世に知らしめてあげてほしいと感じた。
本年も「シネマ日記」よろしくお願いいたします。
年末年始に見た映画がたまっているのでぼちぼちUPしていきたいと思います。
この作品は12月に見ました。
第二次世界大戦の終戦日を迎えても停戦せずに、樺太を自分たちの領土にしようと攻撃をやめなかった当時のソ連と樺太の真岡町で電話の交換手をしていた女性たちを描く。実は1974年に制作された作品だそうですが、当時ソ連の圧力で上映されなかったワケありの作品らしいです。1974年当時と言えば東西冷戦真っ只中ですから、日本政府もソ連を刺激することは避けたかったということでしょうか。
1974年の作品ですから、往年の役者さんたちがたくさん登場します。しかも当時で10代後半から20代前半といった年代の女性たちですから、いまでも活躍している女優さんたちが多いです。ざっと挙げるだけでも、仁木てるみ、岡田可愛、藤田弓子、木内みどり、赤木春恵、南田洋子、丹波哲郎、田村高廣、若林豪、黒沢年男といった方々が出演しています。残念ながら、すでに亡くなった方も何名かいますが。
さて、お話のほうですが、樺太で空襲もなく戦時中とは言えそれなりに平和に過ごしていた電話交換手の女性たち。薬屋の娘が少しサッカリンを家から取ってきて、枕から取った小豆でぜんざいを作ったりして、物資が少ないながらも、若い女性らしく、音楽やおしゃべりを楽しんだりしながら、電話交換手という責任の重い仕事をこなしていた。
いままで樺太には空襲もなく、東京から親戚が疎開してきている家族もいるほどだったのに、終戦直前からソ連が樺太の領地を今のうちに自分のものにしようと侵略してきた。玉音放送後、停戦命令が出ている日本軍は丸腰で白旗を持ってソ連軍のところへ出向いていくが、そこでなんと無残にも殺されてしまう。このあたりの実際にあったことなのか、フィクションなのかはちょっと分からない。とにかく、スターリンは最終的に北海道の獲得を目指して樺太に侵攻してきたということらしい。
樺太の電話交換手の女性たちは、北海道本島に避難するように命令を受けたにも関わらず、自分たちより北方に住む親せきを待つためや、仲間と一緒にいるためにこの地に残りたいと言う。彼女たちの代わりには地元の男子中学生が仕事をすることになっていたが、電話交換手という技術に誇りを持っていた彼女たちは、自分たちの責務を最後まで果たしたいと志願する。
結局、最終的に残った9名の若い女性たち。ソ連の侵攻は激しくなり、このような状況で女性が捕らえられればどうなるか、みな分かっていた。そのため隠し持っていた青酸カリで自らの命を絶った。
当時の女性たちとしては、あのような行動を取らざるを得なかったのだろうけど、自分たちがそのようなギリギリの状態にあるというのに、最後まで電話交換手の責務を果たした彼女たちに涙が止まらなかった。
ワタクシはソ連の樺太侵攻についてはおぼろげに知っている程度で、ましてやこの電話交換手の女性たちの話なんてまったく知らなかった。もしかしたら、北海道地方では有名な話なのかもしれないけど、全国的に知っている人ってどれくらいいるんだろう?全国の小さい映画館で順番に上映されているみたいなんだけど、この事実を知らない人が多いっていうのは残念だなぁと思う。実際の事実の考証などの関係でテレビでの放映は難しいのかな?もしそうなら、現在認識できる事実をベースにもう一度2時間ドラマなどで作り直して、もっと彼女たちの存在を世に知らしめてあげてほしいと感じた。
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