シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

パディントン

2017-03-07 | シネマ は行

ペルーの森の奥深くからロンドンにやってきた人間の言葉を話すクマ。ロンドンのパディントン駅で「このクマをよろしくお願いします」という札をぶらさげて座っているところをブラウン一家の奥さんサリーホーキンスに声をかけてもらう。ブラウン一家の旦那さんヒューボネヴィルは初めは反対するが、奥さんに押されて正式な家が見つかるまでという約束で家に連れて帰る。クマには人間語の名前がなかったため見つけた駅にちなんで「パディントン」と呼ぶことに。

パディントンはペルーの森で人間のマナーを学んできており、とっても礼儀正しいのだが、実際の都会の暮らしが分からずにシャワーにびっくりして家じゅうを水浸しにしてしまったり、ブラウンさんの歯ブラシを耳に突っ込んで耳掃除をしたりと家の中をめちゃくちゃにしてしまう。

初めはパディントンのことを煙たがっていたお姉ちゃんジュディだったが、パディントンがたまたまスリを捕まえたところに遭遇して友達に羨ましがられ、パディントンを受け入れるようになる。

色々と騒動を起こすパディントンなんだけど、持ち前の礼儀正しさと純粋さで、ブラウンさんも彼を好きにならずにはいられず子供たちとも仲良くなって街の人気者になっていく彼を狙う黒い影があった。それはパディントンをはく製にしてしまおうとするミリセントニコールキッドマンという謎の女性だった。

パディントンはぬいぐるみとかイラストでしか知らなくて、基になっている児童書は読んだことがないのですが、原作を知らなくてもまったく問題なく楽しめました。とにかくこのクマのパディントンがすごく可愛い。礼儀正しいくせに思いこんだら一直線みたいなところもあって騒動が巻き起こっちゃう。でも、純粋で素直な性格だからなんだか丸くおさまっちゃうんですね。なんか他にはない雰囲気を持ったパディントンが可愛くてたまりませんでした。

パディントンを迎えるブラウン一家も面白くて。反抗期のお姉ちゃんがパディントンと仲良くなっていくのもいいし、それによってお母さんとも歩み寄ったりとか。頭の固そうなお父さんもパディントンをなんだかんだ言って受け入れてくれるし、家政婦のバードさんジュリーウォルターズもちょっと豪快なところもあったりして面白い。

パディントンのしゃべり方も可愛いし、素敵な声だなぁと思いながら見ていたのですが、ベンウィショーが声を担当しているとはまったく気づきませんでした。いやーこれは嬉しい驚きだなぁ。めちゃくちゃピッタリだった。最初はコリンファースで録ったけど、ポールキング監督が「やっぱり」とまたベンウィショーで録り直したという情報をネットで見たのだけど本当なのかなぁ。それならコリンファースには気の毒だけど、正解だったかも。

超子供向けの雰囲気ですが、大人でも十分に楽しめる作品だと思います。



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