少し前にTVで放映していましたね。
アル中で、汚い言葉を発し、人々を助けるときにも街をめちゃくちゃに破壊してしまうスーパーヒーローハンコックウィルスミスは、みんなの嫌われ者。そんな彼がある日PR会社に勤めるレイジェイソンベイトマンを列車事故から救う。そのときも列車を破壊してみんなからはブーイングを浴びるのだが、命を救われたレイはそんなハンコックをなんとかまともな正義のスーパーヒーローにするべく、ハンコックのプロデュースを始める。
レイはハンコックのイメージが良くなるように、スーパーヒーローらしいユニフォームを用意し、決めゼリフを用意し、普段の振る舞い方もコーチする。それによってハンコックのイメージは向上し、みんなハッピー!!!
レイの妻メアリーシャーリーズセロン以外は。。。
メアリーはレイがハンコックと関わるようになってからなぜか不機嫌。とにかくハンコックに自分の家族に関わって欲しくない様子だった。
それはなぜか???
実はメアリーには大きな大きな秘密があったのだ。
途中まではこの話、かなり笑えるお話だった。ウィルスミスはいつものようにゴキゲンに主人公を演じているし、スーパーヒーロー稼業も順調に行き始めて言うことナシ。このあとなんか凶悪な敵を倒して拍手喝采を浴びて大団円。だと思っていたら大間違い。
メアリーとハンコック、もしかして惹かれあってる?不倫?いいの?スーパーヒーローなのに。いいの?レイにはお世話になったのに?って思っていると、なんとハンコックがメアリーに投げ飛ばされた
なんだ、その怪力ーーーっ
おぉ、実はメアリーもスーパーパワーを持った人だったのね?と分かって、ハンコックがメアリーのことをキッチンにある色んな物でぶん殴って確かめるところあたりまでは、まだ笑えた。二人して、町中ぶっ壊すほどの壮絶な大ゲンカまでもまだ笑えた。
しかしこのあと、お話は急転直下いきなり悲しくて切ないストーリーになる。
ハンコックは、実は記憶を無くしている。その前には自分がどこで何をしていたかを知らない。秘密の鍵を握るのはメアリー。なんと二人は何千年もの時を超える恋人同士だと言うのだ。彼らは男女の対で創られ、恋に落ちる運命にあるが、一緒にいるとスーパーパワーは失われ、危ない目に遭うことになる。そのためメアリーは記憶を無くしたハンコックの元をそっと離れたと言うのだ。
これをあのシャーリーズセロンが目にいっぱい涙をためて言うもんだから、こっちはもう切なくて切なくて胸が締め付けられてしまう。さっきまで大声出して笑っていたのに、忙しくって仕方ない。
メアリーと一緒にいたためにスーパーパワーを失ったハンコックは血だらけで病院に運ばれるし、そこでもまた襲われるし、メアリーも同じように死にかけてるし、うえー!お気楽スーパーヒーローものじゃなかったのかよー!と思いつつ最終的にどうなるの?と目が離せない。
結局、これが「究極の愛」ってやつなのかな。。。と思いつつ、なんか悲しい。一応、これをハッピーエンドって言うんだろうけどね。長くマトモに生きていこうと思ったらハンコックとメアリーは絶対に一緒にはいられない。メアリーも普通のいわゆる「女の幸せ」ってやつが欲しかったのかなー。あそこまで愛し合っている者同士ならもう一緒に死んじゃったほうが幸せって思わないかなぁ?なんかレイだって、そんな事実を知ってよくもまぁ一緒にいられるもんだなって思うけど、これがアメリカのスーパーヒーローものなんだから仕方ないか…
シャーリーズセロンって、どうも真面目な作品を選ぶ傾向にあるからこういう能天気なので、可愛い彼女が見られたらうれしいなと思っていたら、全然能天気な作品じゃなかったんだけど、切ない愛を告白するときの彼女はいままでの中でも最高に美しかったです。
「映画」もいいけど「犬」もね。という方はこちらもヨロシクです。我が家の犬日記「トラが3びき。+ぶち。」