シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

9デイズ

2011-02-02 | シネマ な行
これも随分長い間ハードディスクに入れっぱなしになっていた作品でした。

アクション映画で、クリスロックかぁ。まぁまぁな感じのんかなぁとあまり期待しないで見たんですが、これが結構イケました。

プラハで核爆弾の密売のおとり捜査中に、CIAチームの要であるケヴィンポープ(クリスロック)が殺されてしまい、ベテランエージェントのゲイロードアンソニーホプキンスは、アメリカで生まれたすぐに養子に出されたケヴィンの生き別れの双子の弟ジェイク(クリスロック)にケヴィンの代わりをさせようとする。

ジェイクはダフ屋的な仕事をしているようで、ふらふらして生きていることから彼女ケリーワシントンにも逃げられちゃいそうな具合。CIAの仕事の報酬につられて引き受けるが、にわか仕込みでおとり捜査に参加しなければならないため、短期集中で訓練を受けさせられる。この訓練では、優秀なエージェントだった兄と双子なせいか、なかなかに良い腕前を見せるジェイク。確かにダフ屋として生活をしていても、チェスの名手だし、計算は早いし、頭は切れる奴だった。

核爆弾を売ろうとする側と買おうとする側(CIA)と、それを奪おうとする第3の勢力も登場して、その辺の取引の話はなんだか真剣に追うのが面倒くさくなっちゃったんだけど、途中途中のクリスロックに笑わせられるし、それに応えるアンソニーホプキンスも大真面目に芝居をしていながら、なんとなく楽しんでいそうなのが分かる。彼は直観的に芝居をするタイプだから、お互いにアドリブなんかもあったのかもしれないなと思ったり。

途中で死んだケヴィンの恋人がジェイクがケヴィンになりすましているとは知らずに誘惑してくるところが可笑しかった。ジェイクはいい加減な奴だけど、ちゃんと浮気しないように頑張っているところに好感が持てました。あの彼女はキスしただけで「あなた、ケヴィンじゃないわ」って分かったみたいだったけど、それくらいで分かるもんなんかなぁ。ケヴィンかジェイクのどっちかが異常に口が臭かったとか!?

ちゃっかりアンソニーホプキンス演じる老エージェントと同僚の女性エージェントの仲を取り持っちゃたりなんかして、ジェイクと彼女も最後はハッピーエンドで楽しませてくれました。

アメリカのコメディアン事情にはあまり詳しくないので分からないのですが、クリスロックってアメリカでは活躍中なんでしょうか?日本で、海外のコメディアンが売れるというのはヒット映画がない限りほとんどないですね。やはり笑いのポイントが違うせいでしょうか。



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