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シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

トランスポーター2

2006-05-24 | シネマ た行
う…ん、なんかイマイチ?
上映時間1時間28分。基本的に長すぎる映画は好きではないワタクシにとってはいい感じの上映時間だったけど、あと30分長くてもいいから、もう少し掘り下げてほしかった。リュックベッソンの脚本ということで、そこまで期待はしていなかったけどね。

フランクジョンステイサムと6歳の少年との交流とかその家族との関係とかをもう少しの時間を割いて説明しても良かったし、あのフランスから来た警視のサポートの部分をもう少し詳しく描いても良かったし、この犯罪組織のこととか、フランクのアクションばかりでない活躍の部分とか、、、ってこれってほとんどの部分をもう少しずつ詳しくってことよね。うん、実際そうして欲しかったな。着眼点は面白いから出来上がりが惜しいです

フランクのアクション部分は確かにすごいけど、ちょっと懲りすぎてて何が起こってるかよう分からんとこもあったりしました。でもこれはワタクシの理解力が悪いのかもしれません。

演技力は「?」ですが、裸同然の格好でマシンガンを打ちまくるケイトノタの姿はすごかったですね。さすがはモデル!っていう体形を見せるため以外にはあのほぼ裸の意味は分かりませんけど、なんかやりすぎてて面白かったですね。

残念ながらこれ以上はあんまり書くこともないですね…「3」もあるかもしれません。材料としては面白いので、「3」を作るならもう少し頑張って欲しいですね。

ディボースショウ

2006-05-19 | シネマ た行
ジョージクルーニーキャサリンゼタジョーンズ。いま、「風と共に去りぬ」を作るならこの二人でかな?二人の年は別として、あのクラシックな美しさが似合うのはこの二人くらいかも。

という二人がいかにも現代的な敏腕離婚弁護士(G.クルーニー)と離婚時の慰謝料によって金持ちになろうとたくらむ美女(K.ゼタジョーンズ)の役。

二人とも役にハマリまくり。ジョージは絵に書いたようなアメリカの弁護士。口八丁で巨額の富を稼ぐ男。何よりも大切なのは顧客に向けるスマイル、そのための歯のお手入れ。この弁護士が自分の夫の弁護をしているものだから、太刀打ちできない離婚バブルを虎視眈々と狙う美女のキャサリン。

こんな豪華な二人が騙し騙されの結婚・離婚一大スペクタクルを繰り広げる。(あれ、ちょっとホンマに「風と共に去りぬ」みたいじゃん。ある意味。いや、全然違うか…)

一歩先行く離婚大国、訴訟大国であるアメリカならではのお話で、それを皮肉って作っているところがいかにもジョージクルーニー。力を抜いて楽しんでいるけど、そういう世間へのシニカルな目線は忘れていませんね。それでも、美女にはめっぽう弱いんだよねー。(いや~ジョージはそうでなくっちゃあ)

コーエン兄弟が監督ということもあり、ただのコメディとはいかないわけです。ブラックな要素が大きいって感じですかね。ブラックな分少し大げさな部分も出てきたり、殺し屋を雇ったりする後半ではちょっとまどろっこしい部分もありますが、軽~い気持ちで楽しんじゃいましょう。男性にも女性にも目の保養にもなりますしね。

このお話のラストなんて夢のまた夢物語という人もいるかもしれないけど、ワタクシはやっぱり信じますね、まだこのラストを。

オマケ「婚前契約書」というのが何か知らない人にはちょっと分かりにくいところもあると思います。ハリウッドスターの結婚などでもおなじみですが、結婚する前に離婚後の条件を文書にしてきちんと契約しておくんですね。ドライですが、財産目当ての結婚を防ぎ、自分の財産を守るために必要みたいです。財産なんてまったくないワタクシには一生カンケーない書類ってわけですね。

デュエリスト

2006-04-14 | シネマ た行
いままでファンの人も多いだろうからと遠慮してきたけど、もう言わせて。

韓流ブーム、早く終わって。
プリーズ。


韓流ね、嫌いなんです。だったら、試写会なんて行かなきゃいいのにね。募集してるとついつい応募しちゃう。当選するとついつい行ってしまう。あ~映画オタクの悲しいサガよ。

韓国の文化にくわしくないので分からないのだけど、いろんな韓国映画を見る限り、女性の可愛い仕草の定義がおそらく日本人とは違う?いや、国が違うから違って当然。違うことが悪いなんて言ってるんじゃあないですよ。(苦情は受け付けません)ただ、少なくともワタクシの感性とは違う。ヒロインがする仕草や突然大声出したりするさまがワタクシにはなんのアピールもしないんだなー。

そして、韓国映画にはありがちなとびとびのストーリー。はしょりすぎてる割にいらぬシーンは多い+すごく深いことを言っているように匂わせる+たいした歴史もない二人なのにやたらと回想する。ごめん、無理。

あと、効果音が…刀を抜いたり、戦ったりするシーンの効果音が高すぎる。これはかなり個人差あると思うんでワタクシだけかもしれませんが、あのシャキーン、キーーーーンっていう音が耳について、なんかいや。刀をさやから抜くだけであんな大げさな音立てんでも…それと、中盤、後半で使われるピアノとバイオリンの曲がなんか壊れたレコードプレーヤーから流れるようになんか音かおかしいのななぜ?わざと?

そして、この映画に作品賞を与えた韓国批評家賞も「?」

途中から、「なんやねん、この映画ー、こんなんアニメで作れやー」と思っていたら原作はコミックだった。あー納得&ワタクシの目もまんざらふし穴ではなかったわなー。原作がコミックということならこういう感じも少し許せる。

なんか悪口ばっかり書いたのでスッキリした、あ、ではなくて悪口ばっかなのでいいことも書きます。

これまで渋い系の役しか見たことなかったアンソンギがちょっとコミカルな役で出ていてGOODやっぱり芸達者な役者さん。ひっぱりだこなのも分かります。そして、主役のカンドンウォン。彼を目当てに見に行かれる女性のかたも多いのでしょう。確かに彼は男前。けっこう「?」な人気韓国俳優もいる中、彼は涼しげな男前でいいんじゃないでしょうかね。

オマケ超個人的ですが、MBS(大阪ローカルの放送局です)の八木早紀ちゃんが見れて良かった。知らない人がほとんどだと思いますが、関西では有名なアナウンサーです。試写会の案内に出てきたんですよ。標準語の中にちょこっと話す関西弁がキュート。彼女も「この映画はストーリーを追うより映像を楽しんで」と言っていた。自分の会社主催の試写会でそんなこと言うてええんか?でも、そんな正直なアナタが好きよ

チアーズ!

2006-04-06 | シネマ た行
チアリーダーの奮闘を描いた青春映画。
ワタクシはチアリーディングの大会とかを見るのが好きなので(あの笑顔はいただけないが)チアリーディングのシーンもかなり楽しめた。もっとあってもいいくらいだと思う。

何よりもまず驚いたのはキルステンダンストのプロポーションの良さ。「インタビューウィズザバンパイア」の時の彼女を“美少女”と表現していたマスコミには「はぁ?」と思っていたワタクシ。その後も彼女をキレイなんて思ったことなかったけど、この作品を見て彼女のプロポーションの良さに驚いた。その後も「キレイ」とは思わないけど表現力があるし、好きな女優さんのひとりになった。

転校してきた新入部員ミッシーエリザドュシュクにチアのダンスを見せるとそれが他校からのパクリだと言われる。前のキャプテンがパクってきて部員に教えていたのだ。そのネタ元の高校はLAの貧しい黒人たちが通う学校のチアで、資金がなく今まで大会に来ていなかったからバレなかったのだ。その事実を知ったチア部の新しいキャプテン、トーランス(キルステン)は新たな振り付けを振付師につけてもらうが…

この振付師、怪しすぎ…結局、他の6校にも同じ振り付けをしてそれぞれから2000ドルずつ巻き上げた詐欺師だった。その振り付けもパァ、みんなでバイトして貯めたお金もパァでまた振り出し。今度は自分たちで振り付けを考えることにする。

キルステン演じるトーランスがどこまでもチアを愛し、名門チア部のキャプテンというプレッシャーと戦いながらも前向きに頑張る姿がとっても爽やか。ライバル校のキャプテン、アイシスガブリエルユニオンも始めは所詮パクってばかりの学校とトーランスをバカにしていたようだけど、だんだん彼女のひたむきさが伝わったみたい。アイシスは常に毅然とした態度で敵でもトーランスのことを認める度量を持った子。最後にはキャプテン同士通じ合ってたもんなー。敵だけど同志という感じがすごく良かった。

この作品は青春映画の条件をすべて満たしていると言えるだろう。
主人公が挫折を味わうこと
イジワルな同級生がいること
主人公を応援する友人もいること
良きライバルもいること
主人公のボーイフレンドがヘボいこと
新しいボーイフレンド候補が現れること
随所に笑えるシーンがあること
てな感じ。
その上このお話はチアリーディングのシーンが非常にゴキゲンである。チアということで当然、音楽もゴキゲンである。

こういう絵に書いたような青春ものは好き嫌いが別れるところだが、ワタクシはすごく好きだ。こういうのを見るときは本当になぁ~んにも考えないで見れるのがいい。そして、ケタケタ笑いながらもちょっと本気でほろっとしてしまったりするところがいいのだ。

オマケエンドロールが最高に楽しいので見てください。もしかしたら、作品中一番楽しいかも


トゥームレイダー2

2006-03-14 | シネマ た行
この作品、特に好きではありません。「1」もそうだったけど、いくらなんでもそれはチープすぎるやろう?って感じが否めないからです。

それでも、

やっぱり見ずにはいられない。だってアンジェリーナジョリーだものっ!

「1」ではすじはもうどうでも良かったワタクシもララクラフトことアンジェリーナジョリーの衣装には釘付けでした。

黒づくめビタビタの戦闘服も白Tに黒の革ジャンもそして、シベリア(かどっか、もう忘れた)に行ったときのフード付きの毛皮のコートも超カッコイイ。アンタ、それじゃあ凍え死にますよ、なんて野暮なアドバイスは引っ込めといてください。

「2」でも衣装を楽しみにしていたんだけど、「2」はいまいちバリエーション少なかったですね。

けど、「2」でもあのクイッと上がる左眉は健在。あの表情でクキッとにらまれたら、虫けらのようなワタクシなんぞプチッと殺られちゃいそうです。

馬に横乗りで拳銃ぶっ放したりとかする姿もシビれたなぁ。(なんでわざわざ横乗り?イギリスの淑女やからか?でもカッコイイからなんでも許す)

わざわざ、空からパラシュートでやって来た彼女に「どうしてもっと楽な方法で来ない?」と聞くと、 「だって、つまんないでしょ」と答えたり、

昔付き合っていた男に「一度は愛した俺を撃てない自分が恐いんだろう?」と言われ、「あなたを撃てる自分が恐いのよ」と言うララ。

うっひょー、かっこいいねぇ。こんなこと言える女優はアンジェリーナくらいだし、それが似合っちゃうのも彼女くらいのもんですよね。申し訳ないけど、日本のエロかっこいいとか言ってる誰かさんとはが違います。エロカッコ良くてエロ恐いです。アンジーのプロモーションビデオとしてどうぞ。


小さな中国のお針子

2006-02-24 | シネマ た行

文革の嵐が吹き荒れる1970年代の中国。ルイチュンコンとマーリィウイエは親友同士でどちらも医者の息子。インテリ層の彼らは「再教育」と称して山奥の村へ送られ、そこで可愛い娘(お針子)ジョウシュンに出会う。彼らは「再教育」されに来ていた別の青年が当時中国では禁止されていた西洋の本を奪い、文盲のお針子に読み聞かせてあげる。

まず、、、ごめんやけど、ルイとマーが区別できるようになるまでに最初の1時間を費やしてしまった…
まま、それはさておき…
「文革」後の「再教育」、、、はぁ、、、「文革」は映画でしか見たことがないけど、なんたるナンセンス、といつも感じますね。これで糾弾された人たちにとってはナンセンスでは済まないけど。そして、「再教育」。ナンセンスの上塗り。

「文革」が正しいと信じてやまない村の人間たちにバイオリンを取られそうになったマーが一曲弾いて聞かせるところが面白い。西洋の曲だなんて言ったらすぐにバイオリンは取り上げられてしまう。そこで、彼らは言う。モーツァルトの「毛沢東を思って」という曲だよ、と。モーツァルトなんて当然知らない村長は知ったかぶりで「彼はいつも毛沢東を思っているよな~」くっくっくっ。作戦、大成功。
街で上映している映画を村を代表して見に行ってそのあと村人全員に聞かせてあげるのも、同じ映画を上映している最中も街に出たいがために違う映画をやっているからと街に出ては、帰ってきてまったくの作り話を村人に聞かせる作戦も大成功。村人たちは大感激。

物語は、当然、お針子とルイとマーの淡~い恋愛関係を中心に語られるのかと思いきや、真のテーマは教育が人間に与える影響ということなんだろう。禁止されている西洋の本を読み聞かされていくうち、自分でも字を習い、その本に感化され始めるお針子。自分たちの目的が彼女を啓蒙することだったにもかかわらず、彼女が感化され自分の道を歩むことになると、目的を達したはずが、ほろ苦い想いが交錯する。

ルイ君もマー君もなかなかの男前だし、少し笑えるシーンなんかもある。青春時代の切ないヒトコマと近代中国の歴史の1ページをうまく重ね合わせて見せる作品である。


テルミン

2006-02-16 | シネマ た行
この映画の公開に合わせて、日本のテレビ番組でも取り上げられたりしたヘンテコな楽器テルミンを発明したテルミン博士とその周囲の人たちへのインタビューなどで当時を振り返るドキュメンタリーである。

テルミン博士はこの楽器テルミン以外にもいろいろと発明していた博士のようでアメリカとソ連が冷戦真っ只中だったころ、アメリカからソ連へKGBによって強制的に帰国させられ、収容所に送られたり、スターリンのために研究をしたりしたという数奇な人生をたどった人だったようだ。

実際に当時を知る人たちのインタビューはノスタルジックな感じに溢れていて、なんだか素敵だし、テルミンがめちゃくちゃマイナーな楽器だと思っていたら、昔のハリウッドのホラー映画のBGMに使われていたり、ポップスにも使われていたりすることや、いまの電子楽器もテルミンが原点であることなど知らなかった事実が見れて面白かった。

歳をとったテルミン博士とテルミン奏者が何年もの時を経て、再会するところなんかも心がほっとあったかくなる感じがした。

それにしても、見れば見るほどにヘンテコな楽器で演奏するのは実は結構難しいみたいやけど、機会があったら弾いてみたいなぁ。

トロイ

2006-01-31 | シネマ た行

苦悩するアキレス。このブラッドピット演じるアキレスの描かれ方がもの凄く意外だった。そして、それがこの作品全体の良さにつながっていた。アキレス腱以外は完全無欠のアキレスがあんなふうに自分が殺した兵士たちのことを考え涙を流すとは思ってもみなかった。

ギリシャ神話の専門家にしてみれば、都合のいいように物語を切り貼りし、勝手にエピソードを作ってくっつけていたりして、気に入らない方もいるだろうけど、ギリシャ神話もさまざまな人の手によって編まれた壮大な冒険活劇の一種なのだから、新たに現代人がその歴史に1ページ加えたとしても許されるんじゃないだろうか。

たとえ2時間43分の「トロイ戦争短縮バージョン」でもやっぱりお話を語りだすとすごく長くなるので、すじについては何も言わないでおきます。みんな知ってるやろしね。

冒頭にも書いたけど、ブラピのアキレスはすごく魅力的だった。筋肉はちょっとムキムキすぎやけど、(半分、神の血が入ってるから仕方ない)体はあいかわらず美しいし、(あの体はCG?)いとこを殺されてあだ討ちに行くのは「いや、それって逆恨みちゃうのん?だって、ヘクトルエリックバナは君やと思って殺したんやし、君に化けとった君のいとこがそもそも悪いんちゃうの?」って思ったけど、プリアモス王ピーターオトゥール(さすがの貫禄!)に敬意を示し、ヘクトルを引き渡す姿もカッコよかったし、そのヘクトルの遺体に同じ兵士として涙するところも惚れ惚れするようなカッコよさ。盾を背負って暴れまわってる姿は「亀か?暴れん坊の亀か?クッパ大王か?」なぁんて思っちゃったけどね

それに引き換え、パリス王子オーランドブルームの情けないこと情けないこと。お兄ちゃんの足にしがみつくとこなんて映画史上に残るくらい情けないオーリーにはピッタリだったけどね。「木馬を燃やしましょう」ってたったひとつだけ正しいことを言ったのにあっさり無視されちゃうしなぁ。金髪ポニーテールにしてとんがり耳つけたほうがいいんじゃないの?なんてね。

そんな情けないパリス王子に生き様を見せつけ、堂々と戦って国のために死んでいく兄ヘクトル。下世話な言い方をすると“オイシイ”役ですね。この彼のおかげでパリスも最後には国への愛や忠誠心に目覚め、ヘレナダイアンクルーガーを逃がして自分は戦うために残ったのでしょう。(今ごろ目覚めやがって。もとから、そんな気持ちがあったら姫を連れてくることもなかったろうに。「次の世で一緒になれる」なんて、スパルタを出るときに言っとけば良かったセリフじゃんよー)けどまたこの兄弟(ヘクトルとパリス)の美しいこと。敵の兄弟の醜さが哀れに思えるほどだ。

そして、知恵者オデセウスを演じたショーンビーン。あのアキレスでも耳を貸す、そんな役どころですからね。ショーンビーンくらいだとちゃんと説得力ありますよね。ちょっと髪型変でしたけど。

戦い終わってまた、戦い。人が殺される描写を褒めるのも不謹慎かとは思うけど、やっぱり最新のテクノロジーはすごい。肉弾戦の最前線で斬り合う敵と味方。そこで細かい血しぶきがぶわっと霧のように散っている。すごいのひとこと。艦隊や兵士の列など圧倒されるシーンばかり。

そして、戦いだけの話かと思いきや、陰謀、忠誠、絆、愛がうまく絡み合って描かれる。音楽も美しく、全体的にウォルフガングピーターセン監督のセンスがピカピカに光っている。上に挙げた人たちそれぞれが背中に自分が主人公の神話を背負っていると言っても過言ではない壮大な物語をうまく焦点をしぼって2時間43分も飽きることなく見られる素晴らしいエンターテイメントに仕上がっている。




茶の味

2005-12-28 | シネマ た行
石井克人監督か。あの「鮫肌男と桃尻女」や「Party7」のね。ワタクシは苦手です。はっきり言いましてこの2作品は苦手というか嫌いと言ってもいいでしょう。こういう系統は好き嫌いがはっきり分かれると思いますが、ワタクシはダメなほうですね。

この「茶の味」も、正直ワケ分かりません。こういうタッチが嫌いな人にはあえて勧めないでしょう。ワタクシ自身も好きな映画かというと違うと答えます。きっと好きな人にはなぜこの良さが分からないかっ!と言われるだろうけど、しょうがないです。本当に分からないんですから。

なら、なぜ取り上げるのか?なんですが、理解不能な面がほとんどの中に「おっ」と思えるシーンがいくつかあったからです。

まず、しょっちゅう大きな自分が自分のことを見ている気がして落ち込んでいる春野家の末っ子の幸子坂野真弥。ワタクシは小さい時にこの子とまったく同じ体験をしたわけではないけど、それでもなんとなく分かる気がするんですよね、これ。結構、これが、分かる分かるって言う人いるんじゃないかなぁ。それに、この大きな自分を追い払おうとして必死で逆上がりの練習する幸子ちゃんがけなげでいいよねー。(なんで、逆上がりで追い払おうとするかは、めちゃお下劣なエピソードが挿入されているので見てね)

そして、長男一(ハジメ)佐藤貴博の恋。冒頭で恋してた女の子が引越ししちゃって落ち込んでるかと思いきや転校生土屋アンナにすぐフォーリンラブ。しかも、その子の趣味が自分と同じ囲碁と分かって大興奮でいつもなら電車のところを学校から自転車で帰ってきてしまう。そして、やっぱり明日困るからと言ってまた学校の最寄の駅まで自転車を置きに行く。これもまた、まったく同じ経験をしていなくても分かる分かる~って思う人結構いるんじゃないかな。転校生だからまぶしく見えるのか、土屋アンナが可愛いのか、あのハスキーボイスで喋られちゃうとこの長男じゃなくてもフォーリンラブしちゃう気持ちは良く分かる。

この二人のおじさんにあたるのが浅野忠信ですが、彼と彼を以前振った女性中嶋朋子とのやりとりも意味なく「元気?」とか、「仕事どう?」とかぎこちなくてすごくリアルでした。

最後に思いがけずいいエピソードでビックリしたのがおじいちゃん我修院達也の画集。初め、「美子」ってお母さん手塚里美の名前を書いた絵が出てきたときはこのエロじじい、息子の嫁のこと好きやったんかって不謹慎なことを考えてしまったのですが、その後、「ノブオ」三浦友和「ハジメ」「幸子」と出てきたときにはそんなことを考えてしまった自分が恥ずかしくなりましたね。「ノブオ」はもう立派な大人なのに、子供時代の絵で「どうして俺子供なんだろ?」とか言ってたけど、おじいちゃんの目にはきっといつまでも子供だったんだよね。幸子が一生懸命逆上がりの練習をしていたことを唯一知っていたおじいちゃんは幸子が逆上がりが出来てるところを書いてくれた。この絵にもちょっと涙しそうになったなぁ。

この他の部分は意味不明なこととかがいっぱいあったりして、いかにもオフビートな日本映画って感じです。上に書いた2作品が嫌いな人はかなりとっつきにくいかと思いますが、上の2作品よりは少し見やすい作りになっていますので、少し興味のある方はどうぞ。


ドッグヴィル

2005-12-22 | シネマ た行
これは正直好きな映画とは言いづらいものがあります。映画館で見ていたときも眠気が来て結構辛かった。全体が章ごとに分かれていて全部で9章あると始めに知らされるので、章の題名が出るたびに「あと3章、あと2章」とカウントダウンしながらなんとか見切ったという感じだった。

ラースフォントリアーという監督は独特の世界感を持っている人だ。この作品の前の「ダンサーインザダーク」は好きな作品ではないけど、「イディオッツ」や「奇跡の海」は結構好きでいつか取り上げると思う。作品ごとに好きか嫌いかは別として、共通して言えるのは、人間の中にある混沌とした感情のうずというか、なんかどろどろしたものやその中にある清らかなものなどをえぐって見せるという印象を受ける。そして、映像的にも実験的なことをするのが好きな人だ。

この作品も非常に実験的なもので、セットというものがない。まるで、子供の頃のままごとのように地面に「ココはだれだれの家」「ココは集会場」とか書いてあるだけで、その上に家具を置いてある。壁はなく、ドアも窓も想像上でしか存在しない。けど、この登場人物たちの中ではそれは完全に普通にあるものとして定義されていて、彼らは家に入るときにはきちんと(目には見えない)ドアを開ける(しぐさをする)。そんな設定だから、それぞれの人の家の中は丸見え。役者たちは自分の出番じゃなくてもその中で生活している様子を常に演技していなければならない。

その町に流れてきた女ニコールキッドマンを巡って町の人たちの人間性が試される。ということなんだろうけど、なんせ話が暗いし、なんでそうなるわけ?みたいな展開を見せる。ニコールが町中の男から辱められることになったり、見ているほうは目を伏せたくなる場面もある。しかし、最後には、これも無茶苦茶な展開だけど、見ているこっちはすっきりしたりなんかもしたのであった。

そんで、結局何が言いたいねんっていうのはワタクシもよう分からんのですけどねー。

あんまり、好きではない作品だけど取り上げてしまったのは、やっぱりこのヘンテコな実験的な作品は見ておいて損はないかなと思うのであります。

チャーリーズエンジェル2~フルスロットル

2005-11-07 | シネマ た行
この作品が公開されたときはまさに待ってましたの続編でした。以前に書きましたが、ワタクシは決して続編には期待しないと決めているのですが、監督も同じマックG、3人のエンジェルたちも同じキャストで続編と聞いてこればっかりは期待せずにいられませんでした。公開前に映画館に貼っていた一人ずつのポスターのキュートさを見ればもう期待するなというほうが無理です。

冒頭のモンゴルから要人ロバートパトリックを助け出すところでのスウェーデン観光客に扮したナタリーキャメロンディアスの登場"This is hostel, yo???"から、なんかワケの分からんロデオマシーンみたいのに乗ってのかわいセクシーぶりでワンツーパンチを喰らい、場面は変わってピートルークウィルソンとの同棲を始めるナタリーの引越しを手伝うディランドリューバリモア、アレックスルーシーリューの3人揃い踏みでのMCハマーダンスで完璧にノックアウトされたワタクシはこの後もその後も終わりまで後遺症をひきずったままでした。

今回の話題はなんと言っても悪役のデミムーア。キャメロンと張り合うために何億もかけて肉体改造したとかなんとかウソともホントとも分からんような噂がされてましたねー。実際、キャメロンと並んだデミは歳を考えると相当にキレイでしたね。

「2」で好きなのはアレックスのパパジョンクリーズが登場するところですね。パパはアレックスの恋人マットルブランに会って、誤解が誤解を呼びアレックスがコールガールをやっていると勘違いしちゃうんですよ。ここでのセリフのやりとりがお得意のダブルミーニング全開で無理やりですが、結構笑えました。

戦いの部分はかなり「2」のほうが“やりすぎ度”が増しています。デミとキャメロンの戦いなんてもう無茶苦茶ですからね。でも、港の倉庫で盗まれた指輪を取り戻すために10人以上の男を相手に戦う3人が超カッコイイです。「その指輪を取り返すわ。48秒後に」なんてねー、カッコイイじゃーん。

今回もコスプレ全開なんですけど、ワタクシが好きなのは尼さん(3人揃って机に座ったままカッコカッコって前に行くところ)と何と言ってもあのストリッパーダンサー集団にまじったシーンですよねー。この時のピンクパンサーに合わせて踊る彼女たちはもう最高です。あれって、実在のストリップダンス集団なんですよねー。生で見てみたーい。

まー色々と好き勝手にやってくれまして、その証拠に今回はMTV MOVIE AWARDだけではなくて、最低の映画に贈られるラジー賞にもいろんな部門でノミネートされちゃいましたね。ま、本人たちだけが楽しんじゃってる感がありますから、それは仕方ないかも。「1」よりはかなり大雑把な印象がありますから。映画としてよりも、3人のプロモーションビデオと言ったほうがいいですかね。でもワタクシはオバカ全開の3人が大好きでーす

オマケ「2」で残念なのはボズリーがビルマーレーからバーニーマックに変わってしまったこと。ビルマーレーとドリューバリモアらの不仲説ありましたよねー。「1」の中ではあんなに仲良さそうに見えたのに。全部演技だったのか。エンジェルたち3人とビルマーレーのおとぼけ感が好きだったんですけどね。

チャーリーズエンジェル

2005-11-02 | シネマ た行
「チャーリーズエンジェル」邦題は多くの場合複数形を無視しますね。日本語の構造としてはそれでいいとは思いますが、もちろん原題は「Charlie's Angels」複数形です。なぜってそれは3人のエンジェルズのお話だから…

この作品の感想を書くのは今まで避けていました。なぜなら、難しい。好きなシーンが多すぎて。今回DVDで見直しましたがやっぱり難しいです。というわけで、多分まとまりがなくなると思いますが…

エンジェル3人がそれぞれにとっても魅力的。ディランドリューバリモア、アレックスルーシーリュー、ナタリーキャメロンディアス。顔を見せないボスチャーリーとの連絡役ボズリービルマーレーの協力を得て、今回の誘拐事件を解決すべく、お得意の変装、コスプレを連発。この3人のコスプレ。はっきり言って悪ノリし過ぎです。そんなんする必要ないやーんっていうのもいっぱい出てきます。でも、楽しいんです、それが。

日本人(?)っぽいマッサージ師、カーレーサー、ベリーダンサー、チロルの音楽隊、会社の外部講師とその秘書(男)3人揃って(時にはボズリーも一緒に)仲良くふざけております。もう、コスプレのシーンはぜーんぶ好き。

彼女たちの武器はそのコスプレと変装とお色気とマーシャルアーツです。そのワイヤーアクションぶりもふざけてますがカッコイイです。

やっぱりワタクシのお気に入りはナタリー(キャメロン)なんですが、彼女の初登場シーンから笑かしてくれます。彼女はどっかのTV番組の「起き抜けからどんだけハイテンションになれるか」っちゅう企画か?っていうくらい起きていきなりダンスです。しかもちょっとおかしなダンス。しかも変なパンツで。しかも、その格好で宅配を受け取っちゃう。あけっぴろげーな人。彼女は敵のパーティに忍び込んだ時にお互い一目惚れみたいな恋に落ちます。そのお相手はピートルークウィルソン。ナタリーと同じくちょっとオマヌケさん。二人のデートのシーンもめちゃ笑えるんですが、クライマックスでピートと電話中に敵と戦うはめになって、敵に電話を壊されると「LAでいい男は貴重なのよっ」と怒り爆発させるナタリーがまたおもろいっす。

ディラン(ドリュー)が敵に撃たれて、なんとか脱出し子どもたちに助けてもらうシーンも好きだし、彼女がいすに縛られたまま敵数人と戦うところも好き。その数人をやっつけた後のディランの地味ぃな歓喜のダンスもいいですね。

アレックス(ルーシーリュー)はなんと言っても会社の外部講師のときでしょう。ムチを持ってエンジニアたちをバシバシ虜にしちゃいます。この人なんかこういうイメージあるよなー。「アリーマイラブ」のリン役のせいか?

セリフもちょっとHなダブルミーニングがあるおしゃれなセリフが多いし、なんと言ってもワタクシはこの3人がとっても仲良しなところが大好きなんです。個性はバラバラな3人だけどチャーリーの下ファミリーとしてお互いを思いやって助け合う。それでいて変にベタベタはしていない。そういう女性3人組って今までの映画にはかなり少ない設定じゃあないかなーと思うわけです。

そして、音楽も非常にいいです。サントラお勧めです。

こういうおふざけコメディは賞レースとは無縁ですが、MTV MOVIE AWARDでは上に書いたキャメロンのダンスシーンがダンス賞とか、3人のエンジェルたちがチーム賞を受賞し、他にもノミネートのみですが何部門かされていますね。まー、それ自体がおふざけ映画の証かもしれません。超一流タレントが本気でB級テイストなA級映画を作ったってとこでしょうか。


天使のくれた時間

2005-10-31 | シネマ た行

こっっれはもお、ものすごくベタな恋愛映画です。

何不自由なく暮らしている冷たい会社重役ニコラスケイジが天使のいたずらで、13年前に別れた恋人ティアレオーニとの「もうひとつの人生」を味わうことになる。実際には、別れた二人だが、「もうひとつの時間」の中では結婚し、子どもが二人。仕事も近所のタイヤ屋の店員になっている。お金持ちではないが、幸せな暮らしだ。

まーまー、こういうシチュエーションを聞いただけで展開は読めるのではないかと思います。このあと、人生に本当に大切なものは何かということに主人公が気付いて…って奴ですね。ワタクシはこういうベタなのも結構好きなので、いい感じで見れました。

わざわざUPしたのは、好きなシーンを書きたかったからです。

「もうひとつの人生」が始まり、自分の娘(3、4歳くらい?)であるはずのアニーだけが、パパの様子が何か違うということに気付きます。
「あなた、パパじゃないんでしょ?」
素直にパパじゃないことを認めると、顔をべたべたと触り、
「よくできてるわ。頭に変な装置を埋め込まないでね。
地球へようこそ」 (へっ
この子、パパの様子がおかしいから、宇宙人にアブダクトされてパパそっくりの宇宙人がやって来たと思ったんですねー。このセンス最高です。

ベタな恋愛映画がお好きな方に



 


トゥルーライズ

2005-10-21 | シネマ た行
10年以上前、友達に誘われて大勢だったので、ワタクシ一人が違う映画を見たいというわけにはいかず、乗り気ではなかったけど見に行きました。結果は、「見に行って良かった」と思いました。

これがくそ真面目なアクションだったらワタクシは好きではなかったと思います。けど、この作品かなりコメディ入ってるんですよね。それでいて、シュワルツェネッガーが他でやったようなドタバタものでもない。そのへんは共演のジェイミーリーカーティスのコメディセンスのおかげですかねー。

彼女は旦那さんが(シュワちゃん)ただのセールスマンだと思い込まされているのですが、実は旦那は国の最高秘密機関の諜報員で家族にさえそのことは内緒なんですねー。夫がそんなスリリングな仕事をしているとはつゆほども知らない妻は日々の日常に退屈ささえ覚え、夫以外の男ビルパクストンと密会を…

妻の行動を怪しんだシュワちゃん、組織の力をフルに活用。(公私混同甚だしいのです)二人の密会場面を押さえ、妻を監禁、尋問。妻を部屋に閉じ込めてスピーカーから質問するのですが、このときの調子に乗った相棒が笑える。尋問の結果、妻は浮気はしていないし、シュワちゃんを愛していることが無事判明。でも、人生にスリルが欲しかったと。

さて、シュワちゃん、人生にスリルが欲しい妻のため、またしても公私混同し、妻に架空のスパイとしての任務を与えます。ここからのシーンが最高。妻は売春婦に扮してとあるホテルの一室に盗聴器を仕掛けるために出かけていく。。。ここで冴えない妻がだいへんしーーーん。ホテルの廊下でふと自分の格好に気付く彼女。これではとても売春婦に見えないとばかりに、ドレスを引きちぎり、タイトなミニのワンピにしてしまい、髪もなでつけて、いっぱしの売春婦気取りで部屋へ。部屋での振舞いもどんどん売春婦っぽくなっていく…シュワちゃんにエロダンスを要求されて最初はダサいダンスをしていたのにどんどんその気になっていっちゃうんですよ。この一連のシーンのジェイミーリーがカッコいいこと、カッコいいこと。若い女優たち顔負けの完璧プロポーションを惜しげもなく見せ付けます。

ま、このあとは本筋のテロ組織との戦いに入っていくわけですが、ここでも要所要所でこの奥さんが笑わしてくださいます。アクションの部分は“んなアホなパワー全開”ですわな。なので、それはワタクシとしてはどうでも良いのでございます。

一通りのアクションが済んでからの最後のオチがまた、良い感じで笑わせてくれます。シュワちゃんにタンゴなんてまぁぁぁったく似合いませんけれどもね。

オマケコメディ映画なので、堅いことは言うまいですが、核爆発があってあの“ピカッ”さえ直接見なければ大丈夫と思っているアメリカ人。。。実際少なくはないのかもと思うとゾッとする…

ダークブルー

2005-10-06 | シネマ た行
第二次大戦下のヨーロッパ。切ないラブストーリー。ワタクシの好きなジャンルです。

ストーリーをちょっとよそから拝借して紹介…
1939年、第2次大戦下のチェコ。チェコ空軍教官のフランタオンドジェイベトヒーは、部下で親友の若きパイロット、カレルクリシュトフハーディックとともにドイツに侵攻された母国を離れ英国空軍へ入隊する。ある時、カレルは戦地で窮地のところをイギリス人女性スーザンタラフィッツジェラルドに助けられる。二人はその夜愛し合った。無事基地に戻ったカレルはフランタに彼女への愛を語る。しかし、後日カレルがフランタを伴ってスーザンを訪ねたとき、彼女はフランタの方に惹かれていくのだった。やがて、スーザンはフランタに自分の想いをぶつける…

始めは若いカレルと関係を持ったスーザンですが、その後大人の男のフランタに魅かれてしまいます。この男性二人は一人の女性を巡って争うことになりますが、フランタはやはり大人の男だけあって少し抑え気味。それでもやはり彼女に会いに行ってしまうシーンがあるのですが、その日スーザンが預かっている学童疎開の子どもたちの親たちが訪問していて、夫が戦争に行っているスーザンとの関係をごまかすためにフランタは道を尋ねるふりをします。スーザンは道を教え「でこぼこ道だからゆっくり走ってねとアドバイス。わぁわぁわぁー、ドキドキするアドバイスじゃんその後スーザンが追っかけて来たのは言うまでもありません。そして、このシーンは最後のシーンへの伏線になっています。

男性二人のほうは、空戦でフランタの機をカレルが後ろから撃ったという疑惑が出たものの、実は敵機を狙っていたことが分かり、一時は熱くなった若いカレルもフランタとの友情を貫き、最後には自分の命を張ってフランタを助ける。このカレル君の一生懸命さがまたいい。一度は関係を持ったスーザンが上司になびいてしまい恨みを持つのもうなずけるし、その後の荒れ方も納得できる。でも、空戦では私情をはさまなかったところがカレル君の男をあげましたね。

結局は、戦争が終わり、フランタがスーザンを訪ねるとスーザンは戦争から戻り車椅子生活になっている夫の世話をしていた。そこで、二人の関係をごまかすために、またフランタは道を尋ねる。今回はスーザンは「ゆっくり走ってね」とは言わない。ここが切ないラストシーン

なんだけど、この映画はここで終わらない。もう1つ切ない事実が…戦争中にイギリス軍に加担したチェコ軍人たちは戦後、ソビエト側になった政府に強制収容所に1951年まで入れられ、チェコが民主化する1991年まで裏切り者扱いされて過ごすことになったというのだ。

この最後のくだりが一番胸が苦しくなりました。戦争だけでなく、その後の政情によって英雄にされたり、裏切り者にされたり。同じことをしても国の事情によってまったく違う境遇に追いやられてしまう世の中の恐さというものを強く感じました。