白雪姫と言えば有名なおとぎ話ですが、しかし思い起こしてみるとまともに読んだ記憶がありません。
毒リンゴと王子様のキスというキーワードのみが頭に残っているものの、全体のストーリーを知らないことに気付かされました。
そこで調べてみればグリム童話に収録をされたドイツの民話で、なかなか面白い話がWikipediaに載っています。
白雪姫が目覚めたのは棺桶に入れて運ぶ途中で運び手が躓いたときに揺れた拍子で毒リングを吐き出したことによるもので、王子様のキスはディズニーの創作だそうです。
しかも初期には王子様ではなく死体愛好家だったようで、まさに「実は怖いグリム童話」です。
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スノーホワイト |
今日に観た「スノーホワイト」は白雪姫をモチーフにした映画ですが、この白雪姫はただのお姫様ではありません。
継母であり魔女でもある女王に立ち向かう、美しいだけではなく強い意志を持った勇敢さを兼ね備えています。
なぜ殺されずに幽閉をされたのか、なぜキスで目覚めたのか、などの説明がなくご都合主義は否めませんが、そんな戦う白雪姫は周りに平穏と勇気を与えます。
狩人と幼馴染み、そして八人から一人減った七人の小人を従えて、見事に女王を倒すという自分好みの分かりやすいストーリーでした。
ただそこまでの過程がドキドキハラハラで盛り上がっただけに、最後があまりにあっけなさ過ぎたのがマイナスです。
幼馴染みが狩人に嫉妬をするような描写があったのですから捻りが欲しかったかなと、その心の隙を突かれて女王に取り込まれながらも最後は良心を取り戻して自らを犠牲にして女王の力を弱めて、とどめを刺した白雪姫の腕に抱かれて笑いながら死んでいくみたいな感じであればもっと面白かったと思います。
それでもあまりグロい描写はありませんし、「アリス・イン・ワンダーランド」と同じスタッフの作品とのことで心配はしていたのですが、家族連れでも楽しめる白雪姫でした。
2012年6月18日 鑑賞 ★★★★☆(4点)