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オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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下克上はいらない

2017-08-16 01:58:30 | 千葉ロッテ

千葉ロッテマリーンズ語録集 下克上! 鷗録

セブン&アイ出版

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いつの間にやらこんなものが発売となっていました。
それにしてもいつまで下克上を売りにするのか、ロッテのスタッフや選手たちの言葉を集めたものですので球団の承認は当然にあるのでしょう、里崎の発した下克上が成就して日本一に輝いたのは2010年ですからもう7年、さすがに賞味期限切れで過去を振り返ってもらいたくはありません。
そんな偉そうなことを言えた立場ではありませんが下克上の連呼はリーグ優勝を諦めたも同義に思えて、下克上はいらない、が正直なところです。
Amazonの内容紹介は「日本一をめざしてあきらめずに戦い続けるマリーンズ戦士」と乾いた笑いしか出てこないもので、ある意味で虚言、中身も虚言の集合体でないことを願います。
もっともさすがにこれに触手を伸ばすことはないかな、と思いつつも基本は気まぐれですので、マリーンズストアに陳列されていれば手を出してしまうかもしれません。



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コメント (11)

ダナエ

2017-08-16 00:19:02 | 読書録

ダナエ

文藝春秋

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前回に続いて短編と言いますか中編と言いますか、持ち味が活きるのは長編と決めつけている藤原伊織ですが、しかし今回は短めでもいいな、と思わせてくれる渋さがありました。
きっと作品の中でしか生息をしていないであろう、哀愁の漂う大人の男の物語です。
あまりに格好がよすぎて体温が感じられないような思いが無いわけでもないですが、どこか陰があるからこそ潔さが際立つ、久しぶりの満点に躊躇はありません。

ミステリーとしての仕立ては、どうしても長編には敵いません。
それでもその先がどうなるかが気になってしまうハラハラ感があり、そして登場人物が魅力的なのはいつものとおりです。
表題となっているダナエは主人公である画家の描いた義父の肖像画が展覧会で傷つけられるところから話が始まり、犯人と思しき一人の少女を中心に、過去のレンブラントの同様の事件と重ね合わせるように主人公を取り巻く人間関係が描かれていきます。
他の二編もそうですが全体的に重めの雰囲気ですが皆まで書かない結末に前向きな未来を思い浮かべられるのが不思議でもあり、そこが作者の筆力なのでしょう。
長編だけではなく短編でもこれだけいろいろなものが凝縮された作品なのですから、やっぱり藤原伊織はいいな、と再認識をさせられた男の生き様でした。


2017年8月12日 読破 ★★★★★(5点)



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