雪香の星月夜日記

山口雪香の歌がたり、ささやき、ひとりごと

気化するかもしれぬ純粋みたされる楔を待てば天使のごとく

2008-05-24 19:46:24 | Weblog


 雨音と夜。それから、また浜田さんに。


 
 ……おそらく人は、自己の底の秘められた世界、空間にたどりつくために闘い、自己の窓をあけてはやさしくなる。……。(「隠者の暁」から)


 

 内向する受容と親愛。ほんとに繊細なひとと思う。

 今は、歌よりも、彼のみじかいエッセイのほうに惹かれる。


 そこから詠いだされることたびたび。







 






 

 


 
 



 
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ひたひ落ちし雨粒拭はずかりそめの唇づけのごと昼顔になる

2008-05-24 16:32:16 | Weblog

 ケッセルの「昼顔」に。


 デカダンスな小説。いかにもフランスらしい。

 
 「ガラスの城」も。


 ざんねんだけど、わたしの周りでそんな話題をかわすひと、今いない。


 小雨のなか、昼顔。


 けだるい薄紅。


 すこし崩れた化粧のような。



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雨季ふくむ空の泳ぎはなだらかに肩流れゆく青磁いろして

2008-05-24 13:34:26 | Weblog


 走り梅雨めいて空がひくい。


 帰り道、耳に届く樹々のさやぎがさわさわと、もう雨の気配を告げていた。


 そらは青灰いろ、銀色の雲を厚く集めはじめた。


 紫陽花がおおきくなるだろう、この雨。


 坂道をいっきに走り降りた自転車の風は、ものうく湿って。












 
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せせらぎは夢見ただよふ有明の添ひしなやかに残る水滴

2008-05-24 08:28:08 | Weblog

 夜明け。


 陽は薄雲に覆われて。風はまだ澄んでいるけれど。


 午後から雨らしい。


 明日は椿の会。せわしなく日々が過ぎてゆく。


 いろいろ準備しなければ。






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