雑踏に天使紛れてすれ違ひ底光りするあれが君かと

蒸し暑い日だった。

天使像はこんな感じ。





久しぶりに生け花のお稽古、投げ入れをした。


りんどう、女郎花、花の後の雪柳。





すがすがしい取り合わせ。


感謝。

入日には古き手帳を流さむとそこへ歩めば花の咲きたる

今夜はここまでかな。



良い日だった。感謝。

風早(かざはや)に空鳴りぬ夏のまばゆさは手足再び伸びゆくごとし

夏の陽射しに






充実した良い日だった。


感謝。

月光のひとひら降りて真夏には雪より白き追憶とせむ

月明かりに。





レオナルドの天使、今日はこんな感じ。


感謝。

田辺裕美子作品展

雨音の長く続けばこれもやがて永遠の響きとならむ君かも

雨音に。


またレオナルドの天使を描き始めた。





今日はお休み。

たっぷりした時間を過ごしている。感謝。

影深く淡く飛び交ふ窓なかば半月に乗るあれも妖精

夏至に。





良い日だった。感謝。

はつ夏に優しき声の聞こゆるをそよ風とまたベルの柔毛と

はつ夏のベル。


鉛筆。





思い出は優しく。



日々に感謝。

木洩れ陽に憩ひし息はすこやかな光に満ちて甘夏を受く

この二週間、ベルを描いている。その３枚目。
まだ未完成だが、あと少し背景を描けば。


大切な友人だったのに、私の迂闊で死なせてしまった。そのころは多忙多事、出来るだけの愛は注いだ、と自分に何度も言い聞かせているが、それでも後悔が消えない。

たぶん、もう犬を飼うことは無理と思う。ベル以上の子はいない。あの子のおかげで、母もよく笑うようになった。


今はアクアがいるし。





ベルに感謝。

雨粒を数へるなどとおまへには話さず濡らす思ひ出ばかり

雨に。






感謝。