雪香の星月夜日記

山口雪香の歌がたり、ささやき、ひとりごと

まろやかな風の発(た)つらむ心から君のいたみをわたしは知ると

2014-10-31 21:00:33 | Weblog




  今日は少しいそがしい日だった。




  高齢者ケアでは、多くのひとが「もうあとどれだけ生きるかわからない」とさらりとおっしゃる。



  どのような心境なのか測れない。わたしは失礼にならないよう、たぶん少しうつむいて微笑んでいるだろう。


  そんなとき、今の自分の表情がいい加減でなければいいと願う。



  他者の心のてりかげりを思うことはなんとむつかしいことかと感じる。


  さりげなく、ただ誠実に、自分の殻を捨てて、短い時間だけれど、高齢者の心に寄り添いたい。


  そして、つくづく思う。長生きはいいなあと。

  こんなに淡々と人生の終末を受け入れられる方々に接していると、どなたもいい人生を過ごされたのだと感じる


   
  思い残すことなく、十分に長寿をたのしんで「みまかる」 この世を静かに退くのがいいとあらためて感じる。


  









  



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馴らされぬ角と少女と海風は追放するも蜂蜜にせよ

2014-10-30 13:38:13 | Weblog


現代短歌新聞11月号が届いた。


新作5首を掲載していただいた。


「シベール」という題で連作。




もちろんあの名作「シベールの日曜日」からインスパイアされて。



あのキュートなヒロインの少女俳優は、その後どうなったんだろう。映画全体が、おとぎ話のような神話のようなキャラクター設定だった。ヒロインは十歳くらいだったのかな?

親の都合でたったひとり修道院に預けられた彼女の名前は、表向きたしかフランソワーズ、でもどこかでふと知り合った、唯一仲良しの自閉症の青年にだけはこっそりと、
「わたしの名前はシベール、太古の森の女神」
と告げていた。フランソワーズではなく、自分は森の妖精なのよ、と。

映画のおしまいに、少女の最後の台詞がとてもよかった。

心を通わせた青年が死んでしまったあと、彼女は泣きながら言った。

「わたし、もう名前ないの」


名前は、そのひとの全体像を立ち昇らせる。

だいすきな名前のひとつ、シベール。

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夜の川ひとのはざまに流れゆく今日をそれぞれ喜びとして

2014-10-29 20:47:08 | Weblog




  夜に










  充実した時間を過ごせたと思う。











  感謝して、これから晩御飯。








  ご訪問ありがとう。よい夢を
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秋雨に紅葉潤ひ深みゆく音色のうちに世界こだます

2014-10-27 10:13:20 | Weblog



  「タイスの瞑想曲」を弾いて。




  これはほんとにひさしぶりに楽譜をひろげた。このごろやっと指が以前のようにひらくようになった。





  ハーモニーのなかに、今朝のきれいな朝日と小鳥のさえずりが響いてまじる。






  いい気持で朝の日課を済ませた。










  今日も丁寧に過ごそう。















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鳥の羽のかるき空気の匂ひして今までそこに思ひ出がいた

2014-10-26 19:33:45 | Weblog




   夜に、天使の気配。



















  ひさしぶりに昔からの友人と会う。知り合ってから、かれこれ24年になると思う。


  忙しそうだったが、相変わらずたくましくお仕事を続けている。



  たのしいひとときだった。おみやげなどいただいたりして。






  今日も感謝とともに終える。




  
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きりぎしの下には白い神のゐてこども奪(と)りつつ夢渡りする

2014-10-26 09:47:26 | Weblog



  小説ブログ「さゆらもゆらに水晶虹彩」に書下ろし連作をアップしました。




  「夢浮橋」第一話です。



  夢のある物語を書こうと考えて、そういうお話にしました。


  これもイノセンスな、恋愛小説でもなければ、ホラーでもサスペンスでもない、東雲か、かはたれの世界のおはなしです。


  登場するのは、妖精と人魚と少女と子供。


  





  楽しんでいただけましたら。


















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疲れなど今日だけのこと温めて飲み物包む明日の手を見む

2014-10-25 20:56:28 | Weblog




  一日の終わりに。








  丁寧に、よい時間を過ごした。




  感謝。
















  ご訪問ありがとう。みなさんも一週間の疲れをいたわってください。













  
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秋の陽はガラス揺すりぬ海の面(も)に少女捉へてまた万華鏡

2014-10-24 13:57:39 | Weblog



  秋の海に
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綴るものあどけなきまま歌にせむただ戯れて水のままゆく

2014-10-23 16:16:02 | Weblog




  すこし本を読む。



  歌集のときもそうだったけれど、さまざまな作家の個性が興味深い。



  昔より読む速度は遅くなったが、推し測る感受性はゆたかになったようだ。



  それが翻訳であっても変わらない。だからきっと、昔好きだった本を読み返したら、前回とは全然違った楽しみ方ができると思う。





  













  歌い始めて、いろいろな方法、角度を試したけれど、やっぱり、混ぜものしないできれいな世界がいい、今は。

  私にとっては。





 




  
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楽譜より水辺に向かふ雨の日のシチリアーノははなびらを編む

2014-10-23 08:51:51 | Weblog




  雨に。


















  八分の六拍子はやわらかく弾く。


















 











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アルファポリス