雪香の星月夜日記

山口雪香の歌がたり、ささやき、ひとりごと

猫金魚ちひさきものを大切に傷つきやすき己れを見つつ

2024-02-29 21:02:00 | Weblog

 我が家の金魚の1匹が、だいぶ前から病気になってしまっていた。

 朱文金の大ちゃん。

 外飼いで足掛け5年も生きている。ずいぶん成長するので、合わせて次々と水槽を変え、これ以上大きくなったらどうしようかと考えたりしていた。

 昨年秋くらいから、大ちゃんは水槽の底に沈んだまま、ほとんど動かなくなったのを、もともとおとなしい子だからと見過ごしてきたのが、年明けから沈んだまま、横になってしまった。
 変だな、とは思いながら、寒いせいかしらと私の無知ゆえに放置して、いつものように週に一度水替えをしてきたが、いよいよ元気がなくなって動かなくなってしまった。

 それで10日ほど前から別な小さい桶に移し、ネットで調べ、塩浴療法を始めた。
 寒いのは良くないとわかり、室内飼いに。

 あれこれと労っているうちに、どうやら横転から正常姿勢に戻ったけれど、浮き上がることも、遊泳もできない。鰭を動かして底を這い回り、餌を食べたくなると、鰭をジタバタさせて浮上する。が、またすぐに沈んでしまう。

 大ちゃんが元気な頃、長くてたっぷりした鰭をゆらゆらさせて遊泳する姿は、本当にきれいで、大好きだった。

 なんとか回復してほしい。
 遊泳できなくなったとしても、このままでも、大事に長く育てようと思う。

 金魚は水温が高いと元気になるそうだから、早く暖かくなってと願っている。

 陶器骨董のコレクションや絵画でいっぱいの我が家の室内には、水槽を置くスペースがない。もっぱら手作業でこまめに水替えをしている。それも金魚の体力には良くないとわかったのだが、エアレーションができないので仕方がない。

 


 大好きな大ちゃんが元気になりますように。この10日、大ちゃんの容態で頭がいっぱい。これも日本ならでは、平和な時間と思う。

 愛と感謝。


 


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うつそみの息すこやかに痛みなきを奇跡と思ふ蕗の薹摘む

2024-02-28 21:09:00 | Weblog

 ふと。


 



 穏やかな良い日だった。

 愛と感謝。

 
 

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風荒野(かざらの)ようつそみ突いて吹きあぐる君の激しさ若さ恋しき

2024-02-27 21:09:00 | Weblog

 風の音に。

 ふと思いつき、それを風荒野、かざらの、と呼んでみた。
 
 風が止み、静寂が訪れたなら、風詩野、かざしの。

 とうだろう。


 


 良い日だった。

 愛と感謝。

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雨音をひねもす聴きぬ生き物は水の流れを声に変へると

2024-02-25 20:36:00 | Weblog

 冷たい雨が降り続く。


 早く暖かい春になって、と思う。

 
 


 静かな日だった。

 愛と感謝。

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如月の雨うすらかに冷えを呼ぶ路上の小石永遠にある

2024-02-21 20:59:00 | Weblog

 雨に。


 


 
 良い一日だった。


 愛と感謝。

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星々を揺さぶる風の音を聴けば心の隙間きららかに見ゆ

2024-02-19 21:06:00 | Weblog

 夜風に。

 


 ↑は、なんだかほっとする。

 今日も穏やかな時間だった。

 愛と感謝。

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如月の薔薇おずおずと開きたり陽射しを浴びて花も笑ふよ

2024-02-18 21:40:00 | Weblog

 館山の、我が家のミニ薔薇が咲いた。

 






 山梨とはやはり格段に気温差があり、こちらに戻ると、花盛りの景色にあらためて驚いてしまう。
 梅はもちろん、染井吉野ではないがあちこちで早咲きの桜など咲き始めている。


 花々がゆたかに咲く風景は、やはり嬉しい。


 自然の恵みに感謝。

 愛と感謝。

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追憶より明日の暮らし考へむと背筋伸ばして家を掃除す

2024-02-15 20:13:00 | Weblog

 甲府市の実家をあれこれと整理。

 といっても、考えてみたらこの数年帰郷するといつも整理掃除庭の手入れ。母が亡くなってからは余計に忙しない作業が増えた。

 今の私に断捨離は難しい。母や祖母の思い出がたくさん残り、実家のものみな、惜しくて懐かしい。とはいえ、事態は動いてゆきダラダラと無為な維持も叶わない。


 


 
 この家にいると、母や祖母が記憶の中の一番優しい姿形でそばにいるような気がする。
アクアも。

 不思議な安らぎ。


 母、祖母に感謝。

 アクアに感謝。

 愛と感謝。





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奥津城に残れる雪はきよらかに光を貯めて母を覆へり

2024-02-14 14:11:00 | Weblog

 昨日山梨県に戻り、北杜市の菩提寺にお墓参り。

 


 山国のこちらには、至る所に雪が残って、大気も冷たい。さわかやな。。。清らかな冷気だった。

 この数日は季節を先取りしたような暖かさで、とても助かる。

 母は故郷で静かに眠っている。

 さまざまな思い出、母に感謝。

 すべて、愛と感謝。

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目に映るもののうらがはきりぎしの口開くごと言葉を放つ

2024-02-11 20:32:00 | Weblog

 ある歌人たちに。

 もちろん、私の好きな歌人たち。

 思い返せば、私は古典和歌に親しみ、その次には前衛短歌に飛んだ。新古今和歌集や金葉集千載集などを気ままに読みあらし、大胆な修辞や新感覚な言葉どうしの構築によって美意識を結晶させる詩歌に憧れたのだった。

 最近若手主流の歌誌に参加を始めたが、そこに集まる歌たちの、繊細で鋭い感性に目を見張りながらも、この人たちが、実に穏やかに。。。誤解を招く表現かもしれない。。。過不足なく、平和で豊かな日本のリアル日常を歌っているのにも、驚いている。
 危うさや齟齬、脆さを歌っていながらも、恵まれた幸せな世界の中での不安であり、違和であり、結局は市民生活の調和の中にある、やわらかい呟きのように思える。

 塚本邦雄、春日井健、葛原妙子、斎藤史などは、もう古典化してしまったらしいと感じる。現実感覚を覆すような衝撃を一首に打ち込んだ昭和黄金期の歌人たち。

 現代若手短歌と昭和前衛歌人たちの歌を読み比べて感じる大きな距離感、隔絶感。
 むしろ古典和歌の方が令和若手歌と近いような気がする。たぶん自分たちが属する世界の肯定と保守を前提として作歌する心構えが同じだからだろう。

 
 これは私の主観的なよしなしごとかもしれない感想。


 静かな一日だった。

 愛と感謝。

 




 
 

 
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アルファポリス