我が家の金魚の1匹が、だいぶ前から病気になってしまっていた。
朱文金の大ちゃん。
外飼いで足掛け5年も生きている。ずいぶん成長するので、合わせて次々と水槽を変え、これ以上大きくなったらどうしようかと考えたりしていた。
昨年秋くらいから、大ちゃんは水槽の底に沈んだまま、ほとんど動かなくなったのを、もともとおとなしい子だからと見過ごしてきたのが、年明けから沈んだまま、横になってしまった。
変だな、とは思いながら、寒いせいかしらと私の無知ゆえに放置して、いつものように週に一度水替えをしてきたが、いよいよ元気がなくなって動かなくなってしまった。
それで10日ほど前から別な小さい桶に移し、ネットで調べ、塩浴療法を始めた。
寒いのは良くないとわかり、室内飼いに。
あれこれと労っているうちに、どうやら横転から正常姿勢に戻ったけれど、浮き上がることも、遊泳もできない。鰭を動かして底を這い回り、餌を食べたくなると、鰭をジタバタさせて浮上する。が、またすぐに沈んでしまう。
大ちゃんが元気な頃、長くてたっぷりした鰭をゆらゆらさせて遊泳する姿は、本当にきれいで、大好きだった。
なんとか回復してほしい。
遊泳できなくなったとしても、このままでも、大事に長く育てようと思う。
金魚は水温が高いと元気になるそうだから、早く暖かくなってと願っている。
陶器骨董のコレクションや絵画でいっぱいの我が家の室内には、水槽を置くスペースがない。もっぱら手作業でこまめに水替えをしている。それも金魚の体力には良くないとわかったのだが、エアレーションができないので仕方がない。
大好きな大ちゃんが元気になりますように。この10日、大ちゃんの容態で頭がいっぱい。これも日本ならでは、平和な時間と思う。
愛と感謝。