雪香の星月夜日記

山口雪香の歌がたり、ささやき、ひとりごと

繚乱にうつそみ忘れて水を渡るはなびらほどに輝け言葉

2021-03-31 21:48:00 | Weblog

 桜に。

 


 ラファエルロ  カウパーの聖母、ペン模写。

 穏やかな一日だった。

 神に感謝。




 
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さくら夜にひとりのかるさ星までも届くかまさか花に紛れむ

2021-03-30 21:03:00 | Weblog

 夜桜に。

 いつまでもいつまでも桜を眺めていたいのに、もう散りがて。



 


 これは昔の私。やはり20年ほと前。

 三味線も好きだった。母方の曽祖母のモリさんが三味線の名手だったそうで、その遺伝だろう。細棹を手にしたその日から弾けた。撥を持て余すこともなく、一年ばかり熱中して、人前でも、ほどほどにこなしたもの。

 が、多芸多才は器用貧乏の咎もあり、未だに普通ならありえない苦労が絶えない(笑
 
 が、ともあれ絵や楽器に気持ちを向けて一日を過ごせるのは幸せと思う。

 神に感謝。




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悲劇でもなく喜劇でもなく夕餉済ませぬいたはりさえ見せて

2021-03-29 21:19:00 | Weblog

 静かな一日だった。

 


 ペンドローイング、シクラメン。

 何と、20年前の習作。だけどつい昨日の出来事のように、これを描いたことを思い出せる。

 記憶の遠近感は不思議だ。


 さまざま感謝。

 

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野良猫の雨に打たるるまなざしはかなしみ逸れて凝視を容れず

2021-03-28 21:08:00 | Weblog

 野良猫ジャックに。

 私が勝手にそう呼んでいるだけで、クールな彼は反応しない。一日3回ほど餌を与えている。我が家には内猫が2匹居るが、お腹を空かせた野良子も気の毒なので餌だけ。

 猫の洞察力は凄くて、テレパシーにも似たアクアの行動にも驚かされることたびたびだが、ジャックも言わず語らずに、こちらの感情を読んでいるようだ。

 多頭飼いのゆとりはなく、今夜のような雨風の日は、ジャックはどこでどうしているか。房総は暖かいし、空き家がたくさんあるから、ねぐらには困らないとは思う。


 今日もチェロを良く弾いた。

 この世界を流れる時間に、美しい音色を贈りたい。

 


 昔のクロッキー。たぶんペン画。


 すべてに感謝。



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滝のごと桜流れて爛漫を尽くすひと思(も)ひに生(あ)れ変はらなむ

2021-03-27 21:20:00 | Weblog

 満開の桜に。

 昼間、南房総市の岩糸にある古民家ギャラリーMOMOに。

 










 展示された用途いろいろな器がみな、品格のある作品を楽しめた。が、私は何と、作家さんの名前を覚えてこなかった。


 道すがら、あちこちの桜、山桜が満開に淡く美しい春だった。咲き初めから終わりまで、桜の姿はいつも夢に似ている。


 良い日だった。感謝。



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花園をひた流れゆく上澄みを日常としてまばゆきひかり

2021-03-26 21:12:00 | Weblog

 枇杷倶楽部で、ふと。

 手入れのゆき届いた花壇は花ざかり。

 





 レントの会でセッションした今井香さんとランチをご一緒。


うららかな花園を見ながら、古今和歌集の名歌

 年古れば齢は老いぬしかはあれど
   花をし見ればもの思いもなし

など思い出したり。美しいものを見ると命が伸びる、と源氏物語にはたびたび書いてある。そのとおりだ。

こんな日は、あらためて自分の画業や音楽を考え、美しい旋律や画面を世界に送りたいと思った。






 少女  油彩F0号。


 感謝。



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春雨や花は散れども若草の露に潤ふゆたかさ聞こゆ

2021-03-25 20:38:00 | Weblog

 春雨に。


 何事もなく静かな一日だった。


 透析日ではないから、在宅の今日、チェロは4時間くらい弾いたろうか。アレマンドを暗譜してしまいたい。感情移入するためには、その方がいい。とはいえ、バッハはきちんと弾くのがスタンダードで、あまり捻じ曲げない方が端正な古典らしい。


 演奏でも絵でも、この程度でいい、とは考えない。あそこまで行く、行ける、行きたいと切望しながら進む。こうしたい、というビジョンがあると、一日を充実して過ごせる。

 


 水彩  ばら


 神に感謝。


 


 
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うつそみを薄羽さながら脱ぎ捨てて夢物語に入らましものを

2021-03-24 22:12:00 | Weblog

 母の透析日、いつもどおりのタイムテーブル。

 家事の合間に良くチェロを弾いたと思うが、たかだか3時間。それでも演奏筋肉は戻ってきた。プロの演奏家なら、毎日最低6時間の練習日課だろう。
 アシュケナージは10時間、誰それは8時間などという日課伝説を聴くと、彼らのものすごい体力に息を飲むしかない。


 


 ラファエルロ模写、ペンドローイングの天使。


 良い日だった。感謝。




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病むひとを手に測るたびおずおずと薄茶の眸(まみ)を見るぞ悲しき

2021-03-23 21:03:00 | Weblog

 ふと。


 


 海と桜のピエタ。ペンドローイング。

 神に感謝。

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ひいやりと抜け殻撫づるはなびらも生殖忘れぬうちはくれなゐ

2021-03-22 21:09:00 | Weblog

 春に。


 母親の透析日は朝5時起きから始まる。通院送迎、買い物、掃除片付け、食事の支度、洗濯。それからチェロ。専業主婦の仕事は多い。それでも自分の時間を作って練習できるのだから、ありがたい。

 
 治る可能性のない病人を抱えていると気持ちが滅入りがちになるが、鬱になるエネルギーを音楽に向けて日常の凸凹を均している。

 

 
 ペンドローイング  レオナルドの聖母子模写。

 この原画はダビンチの20代のころの油彩で、とても生き生きとして可愛い聖母だ。後年になると、彼独特の「得体の知れない」微笑が魅惑の要素になるのだが、初期にはモデルの瞬間的な笑顔をリアルに描きとる。これも既に名人芸。

 いかにも少女らしく、庶民的な丸顔、ぷっくりした聖母のモデルは誰だったのだろう?

 良い日だった。

 神に感謝。


 

 

 

 
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アルファポリス