雪香の星月夜日記

山口雪香の歌がたり、ささやき、ひとりごと

潮風よ海の飛沫を浴びながら汝(なれ)想ふ時の我は数々

2018-01-31 14:51:46 | Weblog


今夏、千葉県館山市、ヒロイギャラリーで、8月20日から31日まで、この数年描きためたドローイングなどの個展を開くことに。


作品は、時の流れがくれたもの。

併せて週末に演奏をまじえたパフォーマンスをしたい、と考えている。

変転様々、困難な時間ではあったが、私の精神が映しだした作品群により、私はいつも幸せだった。

創作し、描き、奏でることで、私は自分を謙虚にし、被害者意識のくだらなさから免れ、現実認識において過不足のない視点を保ち、すこやかであった、と断言しよう。



自分を見失いそうになる時、私は出来るだけ現在進行形の自作を眺めて安定と自信をつかむことにしている。

現実逃避、あるいは自己防衛的な作品は、どこか不健康な、息苦しい雰囲気がある。
私は自作がそうでないことを願う。


技術的には、ほぼ独学の拙い作品かもしれないが、ご覧くださる方々が、何か良きものを感じてくだされば、と思う。





この絵をダイレクトメールに使おうかな。

そんなことを考えている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

冬の羽根を雪と眺めつ君に降り対話のまへに分かち合はまし

2018-01-30 22:31:35 | Weblog


雪に





最近、辺見じゅんさんの第2歌集「水祭りの桟橋」を読む。


息を呑むような歌がたくさんあった。

葛原妙子に出会ったときのような感動。


それはまた改めて書く。


このときめきに感謝。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

星月のはざまに光る静寂を夢の器と大人も言はむ

2018-01-27 21:35:38 | Weblog

星月夜


寒い。



左手が痛むので、チェロはおやすみ。


日がな読書。

文芸でなく、政治経済、教養文庫など。










感謝。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

冬の底蒼く刻めるひややかな鼻梁の高さ寒気とも美貌とも

2018-01-26 21:18:03 | Weblog

何十年ぶりかの寒気。



我が家でも外の水道に氷柱ができた。








今日も静かに感謝



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

冬手袋たひらかならむ言問ひを閉ざせるそこに天使描けば

2018-01-25 20:46:46 | Weblog


メロッツォ・ダ・フォルリのフレスコ画模写を始めた。1480年ごろ。写真で見てもだいぶ剥落している。

まったりと乾いたもとの絵肌が荒いので、早いテンポのタッチと、立体感の厚さを、どうペンで再現しようかと考えながらドローイングしている。


チェロを弾いているとき、また絵を描いているとき、物語を紡いでいるとき、それらに集中できる時、とても自由で静かな気持ちだ。


この天使は青年のように首が太いが、成人男性のしるしの喉仏がない。

少年でもなく少女でなく、男性でも女性でもない。

リナシメント初期の天使の表情は、太古のギリシアの壺絵にも似て、ひんやりと、とらえどころなく、セミティクだ。




こうした自分だけの時間を楽しめることに感謝。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

北からの寒気至りて窓鳴りぬ誰か獣に平和をやれよ

2018-01-24 21:32:20 | Weblog


厳寒到来。





静かな毎日に感謝。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雪のあと未分化のごとき純白の消ゆる全ては赦されてゐる

2018-01-23 19:32:00 | Weblog


雪のあとに。





全てに感謝。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雪原を見尽くす君はつぶやかずただ鼓動のみ押し付けて来ぬ

2018-01-22 20:17:48 | Weblog

関東大雪。

昨日は首を傾げたが、予報通りに。



最近相良宏に触れる機会あり、久しぶりに凝縮された歌を楽しんだ。


この雪の歌も、彼の影響か、やや切迫した情緒が滲むかもしれない。だが私のこうした歌はどれも独語。





今日も感謝とともに

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

淡くあはく雪にならまし肩に濡れ何か守りて手を繋ぎたり

2018-01-21 20:39:17 | Weblog

今日は快晴だった。


ところが明日は雪と予報。


本当だろうか?



雪が降る前には世界から音が消える。


中空の雪の結晶が地上の雑音を吸い込むらしい。






良い日だった。


感謝。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

薔薇窓のほとりに座り手にとれば淡き光のごとき聖書よ

2018-01-20 12:41:57 | Weblog




フラ・フィリッポ・リッピ、1500年。

ペンによる左右反転鏡模写、擱筆。

はじめは背景を描きこもうと考えたけれど、すっきりとおしまいにした。


画面の小さいペンドローイングだから、このほうが見目佳いだろう。


なかなか思い通りにはゆかない人生の流れにあり、胸痛むこと、落胆など、曲折に翻弄されそうになる。

誰しもそんな出来事があると思う。

自分の来し方を振り返るとき、心乱れそうな時も、絵を描くこと、物語を紡ぐことで、人生を豊かにしてきたと思う。


私は自分の創作した作品により、多少の波乱はあったが、どんな時でも、とても幸せな女性だった、と呼ばれたい。


そして、作品以外にも、私を思いやり、庇ってくれるひとにいつも恵まれ続けたことも、幸福の要因だろう。




絵や小説、芝居を創作することで、私はネガティヴな感情をほとんど持たずにこれまで過ごせた。

また、思いがけない友情を得た。

神に感謝。










コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アルファポリス