雪香の星月夜日記

山口雪香の歌がたり、ささやき、ひとりごと

朱の箸を揃へて真冬湯気のたつ御飯あつらへまことふるさと

2013-11-27 12:18:54 | Weblog


  母の希望で、鎌倉彫のお箸を一膳買った。


  彼女が大好きな朱色を選ぶ。




  退院後、彼女の食生活など、どうなるんだろう。



  ともあれ、退院。また暮らしが変わる。









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朝の水に小鳥潤す手のうへにうぶげのやうな小春日和や

2013-11-26 12:20:27 | Weblog


  ららとすずに。








  かわいい二羽の小鳥になごむ毎日。味もそっけもない言い方だけれど、ほんとに。
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赤子みどりごおさなごの御母なればしろき聖夜よ

2013-11-24 14:06:48 | Weblog


  待降節によせて。



  クリスマスの飾りつけ、イルミネーションが街のそこかしこに輝き始める。


  画像に見る聖母マリアの衣の色は水色や青が多い。

  中世ミニアチュールでは、このマドンナ・ブルーは丹念にラピスラズリから練りあげた

  赤色は、マリア・マグダレナの衣装にしばしば見受けられる。



  うまれたばかりの赤ちゃんは、文字どおり赤、そしてみどりごとも。

  

  古代日本語では、仏教語で水のことを「あか」と言った。源氏物語にある。


  あかるいものをあか。人工のあざやかな色彩などなかった大昔、水はあか(る)い

  視覚だったに違いない、と思う。それは現代人が視覚するREDではないけれど。

 
  しろ、は「しるし」で「目に立つ」語義と聞いた。

  いちじるしいという言葉は、「いちしるし」から。

  はっきりと目立つという意味で「しるく」、「しろし」

  
  これも中間色が殆どの自然界に暮らしていた古代ならではの語感。


 
  うまれたばかりの命は、未来への明るい希望もたらすものだ。だから、あかちゃん。


  古語の「若君」なども、語源を尋ねると、あかぎみ、と類縁関係かもしれない。


  光源氏の息子、また息女は、嬰児のころ「若君」と呼ばれていた。

  言葉と色をめぐるとりとめない所感。













  
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十一月の陽は砕かれて砂糖のごと童話ならねば君に滲(し)むらむ

2013-11-21 15:13:08 | Weblog



  母から葉書が届いた。



  退院が決まったという。病床で書いたにしては、きちんと楷書。


  精確で美しい筆法と骨法そろった文字がうれしい。






  こどものころも、少女のころも、母親のようにきちんとした字が書けたらと願った。


  また忙しくなりそう。




  母の文面はおだやかだ。





  画像は、リュウさんのジュエリーをトリミングさせていただいたもの。







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檸檬ソース床に垂らしてきみどりのこびと跳ねると日東紅茶

2013-11-20 10:47:14 | Weblog


 朝のお茶に。







 お湯を注いでからティーバッグを入れると、香りも色もよい、と聞いた。

 それまではバッグの上から熱湯を注いでいたのだけれど。



 煎れかたを変えたら、たしかに風味がちがう、みたい(ン?









 北風が吹き、眼の前の森から絶えず樹々の揺らぐ音が聴こえる。

 葉の落ちた枝と枝とが打ち鳴らされて、乾いた共鳴がつめたい大気に響く。


 
 


 今日も丁寧に過ごそう



 画像は杜鵑。

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羽いろのガラス遊ばむ飛びまわる空が君なら喧嘩もしない

2013-11-19 13:16:55 | Weblog


 冬近い空に


















 ララとすずと、一日に三十分から一時間は遊んでやらないといけない、という。

 みんなとても甘えん坊だ。
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ほっくりとうどん煮たてぬ陽ざらしの顔暖めむと冬菜をきざむ

2013-11-18 13:25:35 | Weblog


  すごい音で北風が吹きぬける。




  けれども気温は割合に暖かだ。








  秋から冬へ。もうクリスマスのオーナメントがあちこちに眼立つ。


  心はクリスマス、それからもう駆け足で年末がやってくる。




  昼ごはんは、おうどんだった。

  白菜、長葱…いろいろ出汁を整えてうまみをつくる。



  夕飯はお鍋かな
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語りえぬ言葉のはしを丁寧に折りてしまひぬ愛などはさぞ

2013-11-17 19:52:26 | Weblog


 「未来」で知り合いになった歌人の保田さんとお会いする。


 ひさしぶりに,詩、歌、文学のお話を、鎌倉長谷のベルグフェルドで、ながながと。

 

 ライトヴァース、という短歌。



 三十一音の器におさまらない、並べた言葉の向こう側を想わせる奥行きを、わたしは自分の歌とこころに望む。


 「古今集序」に紀貫之がすでに書いていることだけれど。


 ……心余りて言葉足らはず、しぼめる花の色なくて匂ひ残れるがごとし…。


 在原業平の歌への批評だった。




 あれこれと話題は尽きない、一日、たのしい対話だった。
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冬の月ひかり集めむ絹糸を黄金に縒りて夜空響かせ

2013-11-16 17:47:48 | Weblog


 ミクシイで知り合ったニューヨーク在住のジュエリーデザイナーのミキさん、ミクシイではリュウさんに、高輪オキュルスで初めてお会いする。



 エスニックふうな衣装に、ご自身の作品の大きなペンダントがよくお似合いだった。


 顧客、ファンらしい女性たちが数人いらっしゃった。


 リュウさんは、年に一度、ここで個展をなさるという。


 ゆったりと急がない口調と物腰が印象的だった。







 記念に並んでお写真を撮り、ここに掲載させていただくことにした。

 

 

 彼女の作品の数々は、このブログのブックマークから御覧になったほうがいいと思う。


 わたしのカメラでは、ちょっと物足りない画像だから。




 

 


 




 


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紫の矢羽よりたつ桐の匂ひを陽に紛らして衣紋抜くかな

2013-11-16 09:30:55 | Weblog


 今日は,高輪にリュウさんの個展を見に出かける。

 それで、ちょっとおしゃれな遊び着のような紫の大柄な矢羽を選んだ。


 こんな日は紬でもよいのだけれど、たまたまこれが見つかったので。


 ひろげると、この長着がしまわれていたらしい古い箪笥の匂いがする。


 いかにも大正浪漫ふう。


 
 帯は黒繻子。帯揚げは朱、帯締めは臙脂に。
 日本刺繍の薔薇の半襟は、七十年くらい前のもの。

 絵を描くように小物を選んで着付けてゆく。




 和服は長生きだなあ











 
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アルファポリス